こどもの日・黒川渓谷

2010-06-09 00:26:05 |  ’10GW
お昼過ぎ、R429は黒川渓谷へと差し掛かりました。
きれいな水が流れ、静かな雰囲気の良い所。
日陰の駐車スペースを見つけ、昼食にしました。
そしてまたしてもお昼寝。
遠く水遊びする子供達の喚声と、あれはカジカなのでしょうか。
ヒロヒロヒロ、コーリョコリョコリョコリョ、コーリョヒリョヒリョヒリョと鳴いている。
よい子守唄になって、この三日の昼寝の中で一番気持ち良く眠れました。

地図で地形を見る限り、これまで越えてきた山谷とさほど変わりは無いのに、渓谷と名を付けるこの地はどんな所なんだろうと思って来ました。
なるほど、振り仰ぐ斜面は切り立って谷は深いですが、道を谷底の川の横を通しているので高度感はありません。
河床も石がゴロゴロしている訳でなく、平らなナメ状です。
道路から見える範囲がそうなだけかもしれないですが、渓谷らしからぬ渓谷です。
まだ家への道のりは遠く時間がないので、色々見てみたい所ではありますが、今回は雰囲気だけ覚えて帰ります。
大阪から近いので、遊ぶ行き先に困ったら、思い出したいと思います。

そこからもうひとつ、とても国道に見えない極細くねくねの峠を越えると、京都府です。
14:48京都府入り。
峠を越えると道が良くなった。
ほんと、境目ですね。
ほどなく福知山の市街地へ、R9に入りました。
渋滞さんこんにちは。
ご無沙汰してました。

今回のゴールデンウィークの旅はこれまでです。
地味な旅でしたが目が緑に染まるお休みとなり、疲れた心を癒してくれました。
記事はちょっと細かく書きすぎたかと反省。
←「'10GW」のカテゴリーにまとめてますので、旅行く先に困った時、参考にしていただければ幸いです。
じゃ。

こどもの日・R429

2010-06-05 23:23:19 |  ’10GW
さて、今日は帰るだけです。
帰るだけと言っても、高速道路は使わず、地道を走りドライブを楽しむ1日にするつもり。
写真も撮りたいので、色々含めると、夕刻到着となるでしょう。

道程確認に地図を眺めると、この地方は南北に太い道を通し、東西は主要な所だけ繋げる作りになってます。
あみだくじ状で、東西に移動するには不便な構造。
それでも地図を睨んでいると、国道429号線を使えばジグザグながら、大阪の北方に戻れるようです。
これで行きましょう。

7時半頃出発し、少し靄る津山の街を出ると、後は延々と農地の広がる丘陵地がほとんどを占め、長閑な眺め。




中でも津山から大原町への道は、田畑の向こうに雑木林が続き、新緑の季節に走るのにピッタリ。
交通量は非常に少なく快適。
お天気も良し。
庄原で出会ったような田園風景にまた巡り会えるかと期待したのですが、さすがにそうは行かず。

気付いた事がひとつ。
農村を走り続けていると、水田の田植えに向けての準備状況が地域で様々であることが分かりました。
耕しコロコロしたこげ茶色の土が広がっていたり、水を入れたばかりであぶく立っていたり、平たく均し終わり田植えの真っ最中だったり。
気候の似通った岡山県と兵庫県の県境辺りの狭い地域でも、みんな違うんですね。
でも、各村内ではだいたい似通った準備状況でした。
品種や村々での日当たりの違いがあるからなんでしょうね、きっと。
そんな春の眺めの中、10:18兵庫県入り。

あみだくじ状と言う事は、南北に山が伸びる地形と言う事で、福知山に出るまで3、4回程峠を越える必要がありました。
山中の道に入る度、景色が入れ替わり、緑は少しだけ淡くなる。
大型車離合不可と標識のある極細の道に分け入ったり、気持ち良いスカイラインを通過したり。


今回、旅して思ったのは、ゴールデンウィークに新緑を楽しみたければ、山の上に行くよりも、山の麓を巡る方がどっぷりと緑に浸れるのだなと言う事。
それでも山を歩きたいなら、夏は見向きもしない低山を選ぶと良いようで。


国民の休日・津山

2010-05-31 22:41:51 |  ’10GW
津山のビジネスホテルも結構探して回る事になりました。
前日の反省から、選択した町の大きさは良かったのですが、今回はホテルの看板に惑わされました。
ビルの上に表示している名前が違うんだもの。
目の前を二度通過してたのに、気が付きませんでした。
電話で場所を聞いて、なんだそりゃとご立腹です。
玄関にある目立たぬ看板はビジネスホテルガイドの名前で出てました。

夕食はホテル内に店を構える居酒屋で食べました。
生ビールと鶏皮餃子、タコの唐揚げ、大根サラダかなんか、無国籍な料理をいただきました。
簡単な店の造りに似合わず、なかなかおいしかった。
それに免じて、表示の分かりにくさは許してしんぜよう。

明日は延々下道を通って帰る予定。
そうそうにベッドに潜り込みました。


国民の休日・湯原温泉

2010-05-30 20:36:07 |  ’10GW
今日のお宿は津山です。
地図を見ずに、道路標識だけで道を選択したので、何号線を走ったのか定かでないのですが、南東に向かいます。
17:14岡山県入り。
下道では連絡している到着予定時刻に間に合いそうにないので、蒜山ICから米子道に乗りました。

今日もどこか温泉に寄りたい。
前に津山で入った温泉はどこにあったっけ。
忘れちったな。
と思いながら走っていたらこの先のJCTで渋滞の表示。
直後に湯原ICまで2KMの標識。
そういえば湯原って温泉地だったな。
寄ってる間に渋滞解消するかも。
と勝手な期待をして、ICを降りました。

湯原温泉は川原に露天風呂があり、一度来たことがあります。
あれは就職して2年目頃、悪友にいやいやながら強引に誘われ、ただその露天風呂に入る為だけに、大阪から往復しました。
深夜に出発し、中国道を西進、真っ暗な中風呂に入ったなあ。
中国道の帰り道、夜が白々と明けたのを思い出しました。

さて、18時前、川原の駐車場に車を止めて、上流へ歩きます。
露天風呂は砂湯というらしい。
山中の出で湯なので、谷間に細い道を通し、宿や土産物屋、射的屋、足湯、薬師堂など、ひしめき並んでます。
夕刻の散歩をする人でなかなかの賑わい。
道は川の左岸に付けられ、車止めのロータリーまで来ると左前方の川原に裸の人々が遠望できるようになります。
手前につり橋、奥に巨大なダムが見えます。
ダムが決壊したらひとたまりも無いな、と当たり前のことを考えつつ、川原に下りようとすると、入浴に当たっての注意事項が書いてある看板があります。
6か条くらい書かれていたと思います。
覚えているのは三つ。
 ・入る前に下を洗うこと。前ではなく後ろ。(はいはい)
 ・下流の湯船から入り、徐々に上流へ移動すること。(ほう)
 ・アルカリ泉なのでシャボンは不要。(ふーん)
ではそれに従い入らせていただきます。
前回は真っ暗だったので、あんまり覚えてないのですが、明るい中見ると、湯船は三つあるようです。
混浴です。
3,4人の女性が、バスタオルを巻いて入ってました。
連れの男性にそそのかされたのか、よほど温泉が好きなのか・・。
勇気ありますね。

川の対岸には大きな旅館があり、オレンジ色の灯が入ってる。
緑の山中、暮れなずむ空の藍。
開放感あふれてます。
気持ち良く足と心を伸ばしました。

駐車場へ戻るとき、顔や腕を触ってみると、石鹸で洗ったわけではないのにすべすべです。
アルカリ泉は美人の湯。
名湯ですね。
19時過ぎ、さらりとした体をシートに収め、薄暗くなった駐車場を後にしました。

国民の休日・大山道路

2010-05-29 10:15:08 |  ’10GW
日差し溢れる日向に置いた車に戻ると、車中の温度計は34度を表示!
今年初めてのエアコン稼動。

道は米子市街に近づき、いつの間にか通りに立つ木はケヤキに替わりました。
日を透かし緑は明るく、それゆえ幹や枝が黒っぽく見え、対比する緑はますます際立つ。
ケヤキ並木は素敵です。

さて、ハイジじゃないですが、
再び、山へ。

大山道路に入り、前方に霞む大山(の麓)を目指して坂に取り付きました。
この坂道も急勾配です。
道の両側は新緑の森が広がり、ゆっくり上りながら左右に目を遊ばせる。
涼しそう。
エアコンを切り、窓を開けると森の風が入って来ました。
道を登り切る手前に、日陰のスペースを見つけ、お昼にし、午睡。
目の前には森が広がり、良いポイントです。
車中をゆるく流れる風が気持ちいい。
疲れが出たのか長々とまどろみ、日が傾き初めてしまいました。
時々横を通過する車の走行音は子守唄には大きすぎ、浅い眠りしか得られなかったようで。
<大山道路と新緑の森>


まだ眠りたい体をシートから引き剥がし、ちょっと散歩して眠気を覚ましました。
<背後は大山>


<すみれ群落>


今日はもう山は歩けませんね(当然)。
大山から下山してくる登山者や観光客で賑わう大山環状道路との交差路を通過。
蒜山方面にドライブします。
西日がブナ林に差し込んで、いい感じ。
気になる所で車を止めては撮影する時間を楽しみました。

<光るブナ林>


国民の休日・弓ヶ浜

2010-05-27 01:44:24 |  ’10GW
境水道大橋へ向かう交差点を今度は行き過ぎず右折し、急な坂を上ります。
崖の端から橋上に走り出ると、左右が開け海は遙か下。
気分爽快です。
10:45、鳥取県入り。
狭い水道を越えると、境港の街が眼下に広がります。
この高さから街を眺めれるのはなかなかに珍しい。
着陸直前の飛行機からの眺めのよう。
橋には歩道も付いていて、歩いてでも来れるようです。
高くて怖いだろうな。

巨大な滑り台のように道は街の中へ滑り降りて行きます。
降り切ると道の左は松林が続き、その向こうには砂浜があるようです。
弓ヶ浜ですね。
当然寄り道します。

駐車場を見つけ、砂の浮かぶ歩道を歩き、公園の入り口のような所から入って行くと、白い砂浜が延々と遙か彼方まで広がる景色が待っていました。
ひろーーーい。
取り敢えず波打ち際まで歩く。
この日は暑い日で、高度を上げた太陽がじりじりと頭頂を焼き、白い砂が下から顔を炙ります。
焼けそう。


お父さんを連れて走る子供達や、竿を振り遠投する釣人。
風はあるのに波穏やかで、澄んだ青灰色の海が間近。
小さなヨットがたくさん浮かび、白い帆を並べています。
動きが少ないので、練習会かなんかしているのかしらん。
みんな、それぞれの休日を楽しんでいました。


〈沖の岬は美保関〉


〈静穏〉


〈仲良し4人組〉


国民の休日・美保関漁港

2010-05-26 01:31:20 |  ’10GW
気温が上がってきました。
車のドアを開けると、ムッとした空気が顔を襲う。
時間はまだ10時前、今日は暑くなりそうです。

駐車場を出発、来た道を戻ります。
途中、美保関の漁港に少し寄り道して、漁港を被写体に写真を撮ってみました。
イカ漁がメインの様で、船には大きなカンテラがぶら下がり、道端では観光客向けに地元のお母さんが焼きイカを売っています。
時間がまだ早いので、食指は動きませんでしたが、なかなか美味しそうです。

〈にぎやかに待つ〉


〈一輪〉


〈テトラと白い花〉


国民の休日・美保之碕

2010-05-23 01:18:31 |  ’10GW
灯台の敷地を囲う高い壁の外側を、左からぐるり歩いてみました。
海まで急に切れ込んだ灌木の茂る斜面の向こう、崖の下には大きな岩礁が波間に顔を出し、釣り人が小さく動いてます。
何が釣れるのでしょうね。
広々として気持ちいいですが、海はのっぺりとして被写体としては難しい。
面白いものが無いか探しながら歩きますが、変化少なく、敷地の裏手まで来ちゃいました。

おっ。
鳥居がある。
賽銭箱も置かれていますが、なんか変です・・。
んん?鳥居の向こうに何も無い!


なはは、面白いですね。
海を祀っているんだ、きっと。
山を御神体とする神社はよくありますが、海を対象にしてるのを見るのは初めてです。
横に解説板がありました。


なるほど、そうなんだ。
おいしい魚が食べれるよう、お賽銭を投げてお願いしておきました。
そういえば、安芸の宮島も海を祀ってるんでしたっけ。
普通にありましたね。

鳥居の下から灯台を仰ぐ。


小さな敷地なのであっという間に一周。
敷地内に入り、灯台と正面から向かい合います。
背は低く、がっしり寸胴型。
格好よくは無いですが、誠実そうな感じ。
中には入れず、白壁を眺めるのみ。

隣の建物に入ってみると、巨大なガラス細工の工芸品が、デンと据えられてます。


灯台の初代レンズだそう。
当時日本にこのレンズを造る技術はなく、フランス製だって説明書きが。
建物内にはその他、チョロっと灯台関連の展示物やお土産が置いてあり、食堂がありましたが、取り立てて書く事もなし。

遊歩道を歩き、駐車場へ戻りました。

国民の休日・美保関

2010-05-20 01:39:18 |  ’10GW


海です。
…海?
山に登りに来たのに、なんでこんな所に来ちゃったのだろう。
今までにない行き当たりばったりぶりに呆れつつ、岬の遊歩道を歩く自分がいました。

今朝ホテルを出るときは、蒜山の方の山で遊ぶ気満々でした。
ただ、蒜山"の方"という曖昧な気分が行き先が変わった原因。
大山道路を通って南に抜けようと思い、松江から米子までの道程を確認するため地図を開くと、街中を走るR9より少し(?)遠回りですが、弓ヶ浜の真っ直ぐな道を通っても同じくらいで行き着きそう。
海を横目に走るのもいいかも、と考えてしまった。

R431は中海の北側を巻いて境港に出、弓なりにそった弓ヶ浜沿いの道が米子に続きます。
町を外れ、走って行くと右手東の方角に朝日がきらめく中海が見えるようになりました。
やあ、綺麗だな。
気分良く走っていると前方に橋が見えてきました。
狭くなった海峡(と言うか水道)の上、とても高い所を渡っています。
左側にそびえる崖の上から右手対岸の向こう、港町へ緩やかに下る坂道へ繋がっています。
その向こうに弓ヶ浜があるようで、あれを渡る必要があるようです。
面白い造りだなあと眺めていたら、崖の上への曲がり角を通り過ぎてしまった。
「あれ、しまった。」と思った目に入ったのが、その先にある美保関の標識。
う…、魅力的な地名。
灯台があるみたい。

このまま走って行っちゃおうか。
海の写真を撮るのもいいかも。
と引き返すことなく直進してしまいました。
今回の旅行は山行というより、ドライブ、あるいは撮影旅行に変容してきたなあ。

海を右手間近に見つつ走り、途中小さな漁港を2つ通り過ぎると、対岸は遠ざかり大海原が広がり始めます。
さらに細い道を進んでいくと、美保関灯台の駐車場に到着。
山陰の寒い土地なんでしょうけど、海沿いはまだ暖かいのか、岬の斜面は常緑の木々が繁り、そこに新緑が混じってまだら模様を描いています。。
遊歩道を歩いていくと、赤い屋根の建物と隣に小ぶりな灯台が見えてきました。
灯台の壁は白亜。
建物の左を廻ると展望台があり、水平線を丸く見せる日本海が見渡せます。
最初の写真はそこからの眺め。

憲法記念日・松江

2010-05-17 06:14:26 |  ’10GW
松江には19時過ぎに到着。
日中、電話でビジネスホテルを予約する時、
 駐車料金は1050円掛かるがいいか、
 満車になったら姉妹店の駐車場に回って貰うがいいか、
 そこもなかったら一般の駐車場に止めて貰う事になるがいいか、
と次々条件を提示されました。
すでに数件満室で断られていたので、ハイハイと返事して予約したのですが、それがどういう事かチェックイン前に分かりました。

ホテルは駅前にあると言うので、車を流して探すのですが見つかりません。
ビジネスホテルが林立しています。
さすが県庁所在地ですね。
姉妹店があったので、お客さんで混みあうフロントで場所を聞くと、丁寧に対応してくれ、地図を渡して教えてくれました。
合わせて、「もう駐車場は姉妹店含め満車なので、コインパーキングに入ってからチェックインしたほうが良い」と勧められ、手書きのパーキング地図もくれました。
これだけお客さんが来てたら、満車にもなるかと思い地図を見ると、約20箇所に及ぶパーキングの場所と価格体系一覧が書かれています。
場所は結構広範囲に渡り、価格は大阪市内の「一晩いくら」と言うのと違い時間制で、しかも基準時間と金額がパーキング毎に違う。
げげげ、一晩いくらになるのか比較が難しい。

車に戻り、パッと見安そうな所を物色。
そこに向かおうとしますが、場所が判然としない。
書いた人の距離感とズレがあり、曲がる角を行き過ぎたり、パーキングの表示名称が違っていて入り口を通り過ぎたり、大きな通りでUターンできず、大回りして戻ってきたり。
ようやく車を駐車枠に収めたら、20時。
ホテルまで歩いて5分程。
ふぅ、こんな事は初めてです。
ホテルのフロントの対応はとても良かったので、空いてるときは満足できるのでしょうけど、駐車場の環境が悪すぎですね。

チェックイン後、食事に外出しました。
駅前なのにお酒を飲める店が少なく、少し外れると通りは暗く、その先にお店があるように見えない。
ビジネスホテルに泊まる旅行者がたくさんいるようで、ひとつふたつ見つけた私好みの居酒屋は一杯。
ぐるぐる歩いて、結局他に入る気になる店は見つからず、コンビニで惣菜とお酒を買って帰ってきました。
大きな町は飲み屋の集まる繁華街が駅前から外れた場所にあったりしますから、松江もきっとそういう造りなのでしょう。
小さな町なら、ここには無いなとすぐ判断できるのですが、あるようで無いというのが一番応える。
ガイドブックも無しにやってきたのが敗因ですね。

食事にありつけたのは21時過ぎてから。
やれやれ疲れる晩となりました。
私の旅の仕方で宿泊地を選ぶに教訓をひとつ得ることができました。
「その地方で中庸の大きさの町に宿を求めること。」