ドライブ事情

2016-07-11 22:41:53 |  北海道の…
道東自動車道は北東端の足寄ICで流出予定だった。
時刻は夜の8時。
そこまで走ってきた自動車道の眺めからある不安があった。
街と街の間が遠く、そして街と街の間には何も見えなかった。
お店がまったくありそうにないのだ。
足寄で今晩の夕食にありつけるのだろうか、翌日の登山に向け朝食昼食を確保出来るのだろうか、と心配になった。
足寄もICがあるくらいなんだからコンビニくらいある街なんだろうとICを降りたら、うわあやっぱり何もない、心配的中か。
…と、2.5km先にコンビニありの看板が。
助かった。
コンビニに直行し、夕食はもちろん翌日の朝食、昼食、水も確保した。

<しずく①:於 雌阿寒岳>


しかしこの街と街の間の何もなさ感が、こんなに広範囲に渡るのはこれまで経験したことがない。
雌阿寒岳の登山口である雌阿寒温泉へ向かうため足寄の街を外れると街灯がなくなった。
道路の周りに灯りはひとつもない。
北海道は雪が積もるからだろう、道路の境によく立っているオレンジ色の小さな丸い反射板はなく、除雪用に路肩の位置を教える矢印が、高い場所から真下を指している。
明かりといえばその矢印の反射板が、遥か彼方まで自分の車のヘッドライトを受けて光るのみだ。
たまに街灯があるとそこは信号のない交差点。
他の車もほとんど走っていない。
ふうむ久しぶりにハイビームを使った。

<しずく②:於 雌阿寒岳>


ガソリンスタンドも街にしかないから石油会社を選り好みせず、見つけたら入れておかねばならない。
街間の距離も半端ないし。
高速道路にすらガソリンスタンドのあるサービスエリアは一つしかない。
雌阿寒岳を登った翌日、燃料計が半分を指したら心配になって、一番近くの阿寒湖畔の街で入れておいた。

<しずく③:於 雌阿寒岳>


それでも道東から富良野くらいまで戻ってくると、過去に私が暮らした地方都市な感じになる。
それで油断したのがガソリン補給。
街が近いからと安心してはいけない。
富良野の温泉施設で日帰り入浴した後、次の車中泊地までの道のりを調べ、まだまだ明るい駐車場を出たのが19:15。
さあガソリン補給して滝川へ向おうとしたが、むむ?ガソリンスタンドが店じまいを終えている。
もしかして19時閉店なのか。
まずいぞこれは。

<しずく④:於 雌阿寒岳>


富良野市の中心なら多少遅くまでやってるところもあろうと、滝川へは少し遠回りだが行ってみることに。
そこになくても滝川までは行ける。
滝川にも無ければ行ける所まで行き、車中泊するしかない。
翌朝スタンドが開店するまで足止めだ。
ドキドキしながら街に入る。
国道を外れた道にスタンドの看板が見えたが、電気が付いてないようでやってなさそうな感じ。
二軒目も閉店済み。
三軒目、照明付いてた、セルフ、24時間営業って書いてある。
助かった。
満タンOK、これで安心して走れる。
この後、四軒目も開いてたけど20時閉店のようだった。

<しずく⑤:於 雌阿寒岳>


安心したのでキチンと観察していないが、その後滝川への途上、国道沿いのガソリンスタンドは全て閉まっていたと思う。
道央自動車道沿線まで来ると街も大きくて、人の食べ物も車の食べ物もあまり心配しなくて良さそうだ。
道東、道央を自動車で旅するなら、ガソリンは日中入れておこう。