Where there's a will, there's a way.

Yukiの英語学習、読書記録、日常を書いたブログです。

書店員X

2020-08-04 15:11:17 | 本-その他
図書館から借りた『書店員X - 「常識」に殺されない生き方 (中公新書ラクレ)』を読了。
著者は書店員さんなのですが、文章を読んでみても素人とも感じませんでした。また、彼が働く本屋さんを強く宣伝していないところも良かったです。
彼は勤め先の本屋さんで「文庫X」という企画を思いつくのですが、これが大ヒットしたわけです。表紙をオリジナルカバーで隠し、はっきり分かるのは定価とページ数とノンフィクションであることのみ。あとは彼がその本を勧める理由が書かれてありました。本書ではその本のタイトルを明かしていますが、私も普通にその本が売られていたら買わないですね。
著者は幼い頃から「普通」というものに抵抗を感じていたようです。その結果、就職活動をしたくなくて大学を中退、引きこもりを経てフリーターとなりました。決して彼の人生を勧める訳ではないけれど、彼の考え方にとても共感できました。どちらかというと日本は「出る杭は打たれる」ような教育や社会。ちょっとでも大多数と異なると非難されることが多い。私も特に中学生時代は「人と合わせないといけない」という考えに囚われていたような気がします。
それとスマホやSNSなどで自分の興味のあることばかりを検索するのも危険であると改めて知りました。TwitterでもGoogle検索でも、自分の意見と合うものばかりがヒットしてしまいますから、どうしても考え方が偏ってしまう。その結果、自分の考えと反するするものを何もかも排除してしまう。たまには自分と異なるものを見聞きすることも大切ですね。
何回でも本書を読みたくなり、Amazonで中古を買いました。残念ながら本書にKindle版はありません。