思い出す。
ゆきたんくが大学生の頃。
それも夏休みだったかな。
グラウンドでハンマーを投げ、クーリングダウンも終えてフィールドの中に寝っ転がった。
うん、練習を一通り終えて脱力しながら転がった。
「う~ん、気持ちいいなぁ。」
と言いたいところだった。
後ろ向きにグランドに転がる。お尻が接地する。
背中がタイヤのように転がる。
そして大きく伸びをする。
そして出た言葉は・・・
「いってぇ!」
だった。
背中に激痛が走ったのである。
何があったのか。
自分が転がろうとしたところを見ると、黒と黄色の縞模様の小さな袋が落ちている。
よく見たら、大きな蜂を背中でつぶしてしまったようだ。
その反射で蜂は刺したのだろう。
大学の保健室(開いててよかった)で処置をしてもらった。
その翌日からひどい頭痛が起こった。
授業の実技で鉄棒をしても、頭が下にくるとズキッと痛む。
アナフィラキシーの知識もなかったころである。
今ならば蜂の毒のせいだということは分かる。
この時は分かっていなかった。
何が自分の体に起こったのだろうかと考えだが、蜂のせいだとは思っていなかったのである。
見事に次に刺されたらやばい体になってしまったのである。
さて、今日の話である。出勤しようと車の窓を見たら・・・
スズメ蜂君がしっかりと張り付いている。
自宅の駐車場には、ゆきたんくと女房の車が停めてある。
スペースの関係で、左ドアから乗り込んでいるのである。
おかげで刺されることはなかった。
この蜂は職場までついてきた。
その間ずっと窓とお友達だった。
刺されては洒落にならないので、スプレーで退治させていただいた。