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千葉県印西市にはかつて軍の飛行場があった。
その飛行場跡地は千葉県が管理しているが、そこに土饅頭のようなものが点在している。
無蓋掩体壕(むがいえんたいごう)というものだ。
旧日本軍が第二次世界大戦中に構築した掩体壕が各地に残されているが、コンクリート製大型構造物なので取り壊しが困難であったために残されている。
鎌ヶ谷市の鉄道第二連隊の橋脚が残れているのも同様の理由だ。
千葉県鎌ケ谷市にある鉄道第二連隊の橋脚
戦争遺跡としては、実に貴重なものであるから保存措置を講じてほしいが、まだまだ一部だけのようだ。
さて掩体壕というのは飛行機の格納庫で大きなかまぼこ型の建築物だ。
その上に土をかぶせ、草や木などが生えているために上空からは確認できなくなっている。
ところが、印西市のやつは、土製で土手のように築かれている。
蓋(ふた)がないので無蓋(むがい)掩体壕というのである。
上から見ると(グーグールアース)馬蹄形をしている。
グーグルアースで見た印西市の無蓋掩体壕
取り壊しは容易であり、千葉県所有地域と民間所有地域の柵が設けられているところにある掩体壕はその柵の所で切り取られているような有様である。
ケーキじゃないんだぞぉ(怒)
戦争遺跡としての保存ができないものだろうか。
このために命をかけて国を護った方々もいたろうに・・・