ゆきたんくのフィバリットアーティストさだまさし氏の歌詞の一節に
「出会いはいつでも、偶然の風の中・・・」というのがある。
そう、出会いの対象は、人であり、場所であり、文献であり、様々な事柄が対象であると思っている。
17歳の時に新宿の輸入レコード店で「ハージェスト・リッジ」というアルバムに出会ったこと。
ハージェストリッジのアルバムジャケット
その場所に立つ(リッジというのは尾根という意味)という夢を30余年(飛行機には絶対に乗りたくないと思っていた自分なのに)を経て実現できたこと。
マイク・オールドフィールドのデビューアルバム「チューブラーベルズ」のインパクトにあまり聴かないでいたハージェストリッジであるが、今では一番好きな曲である。
40を過ぎてインターネットをするようになって、日本にもマイク・オールドフィールドのファンがけっこういることを知った。
その方たちの集まりの中で、ハージェストリッジが実際に存在する場所であることを知り、その場所に立ちたいという欲求が強くなっていったこと。
ハージェストリッジ
17歳の時の偶然が、時間をかけて育つ場合があるということ。
また、今回の旅はロンドンヒースローに着いてすぐレンタカーでヘレフォード・キングトン(ハージェストリッジもここにある)にあるザ・ビーコンに向かったこと。
お分かりになるだろうか?
地図上に3箇所文字が入っている。
左から、「ザ・ビーコン」、「マーロー」、ロンドン・ヒースロー空港脇のハーツレンタカーである。
搭乗時間12時間、その足でレンタカー。
少しして眠気が襲ってきた。
そこで一休みしたのがマーローである。
マーローで一休み
街中は暗く、店はどこも開いていない。
そりゃあ、12/25の夜だからそうだわな。
日本のクリスマスとは違う。
記念写真を撮ってもらったが、航空機の機内が乾くといってしていたマスクが顎に引っかかったままである。
帰国してから写真内の店舗名で検索して突き止めた場所である。
写真右奥には教会の尖塔もあった。
また来ることがあるだろうか。
それは分からないが、偶然寄った町は人気がなかったが、雰囲気はよかった。
疲れが取れる気がしたのである。
ザ・ビーコンに到着するのは、随分と時間が経った時であるが、この一休みがなかったら事故も考えられた。
今だに、あの時の雰囲気はすぐに思い出せる。
冬だというのに、そんなに寒くなく空気がきれいで疲れが取れたからだ。
この町との出会いも偶然の風の中。
名前と場所が分かったことで、記憶の中に刻みやすくなったのである。