ゆきたんくの趣味の1つに弾き語りがある。
お気に入りの1つがさだまさし氏の「前夜」。別名「ニッポニア・ニッポン」という歌である。
ニッポニア・ニッポンというのは朱鷺の学名だ。
その羽の美しさのために乱獲され、数が減ってしまったということを何度かニュースで耳にした。
桃花鳥(とき)が七羽に減ってしまったと新聞の片隅に
写りの良くない写真を添えた記事がある
ニッポニア・ニッポンという名の美しい鳥がたぶん
僕等の生きてるうちに この世から姿を消してゆく
さだ氏は、「この世から姿を消してゆく」というのを朱鷺をモチーフにして呼びかけていることは分った。しかし、そのメッセージに目がいったわけではなく朱鷺に目がいっていたゆきたんくである。なんと表面的なことしか理解できないのか・・・。
ゆきたんくは、朱鷺を国鳥とばかり思っていたが、新潟県の県鳥、佐渡市の市鳥だということだ。日本で野生種は絶滅したが、全世界ではまだ500羽以上の朱鷺がいるという。
今から100年前の1908年に7羽に減ってしまった鳥がいる。最大にいた時にはその数が50億羽<18世紀>といわれる鳥だ。その話は小学生の時に漫画で読んだ記憶がある。そして最後に、日本にも朱鷺という鳥がいて絶滅しないように保護しているというのが載っていたと思う。
朱鷺はいる。しかしリョコウバトは1914年に絶滅しているのだ。空が真っ黒になるくらい空を覆ったこともある。頭上を通過中のリョコウバトの群れが、3日間途切れることなく飛び続けたと記録した鳥類学者もいる。
しかし、絶滅した。
原因は人間だ。
それも「多くいるから絶滅するはずがない。」と言った心が原因だ。
誰もが同じように思ったのだろう。
誰一人として、リョコウバトが絶滅するなんて考えなかったろう。
金持ちの遊びとして殺し、肉が美味いといって殺し、羽毛の採取のために殺し・・・
慢心は取り返しのつかないことに繋がるのだ。
写真の朱鷺の剥製は、千葉県我孫子市の「鳥の博物館」に展示されている。
世界中探しても500羽程度しかいないということは、ほとんどいないと等しいのではないでしょうか。
自然回復が期待できないレベルだと思うんですが。
自然回復と言う言葉はリョコウバトのサイトを見た時にもあったと思います。
多いから大丈夫だ。自分一人くらい・・・
保護されている動物を自分の欲得のために手にかける輩がいますが、ものを見る幅が狭いのでしょうね。
私も気をつけなくては・・・
トキのニュースなんですが、佐渡で放鳥された10羽のうちの1羽が現時点では本州側の関川村というところにいるそうです。
そのあたりで落ち着いて過ごすようなら、そちらでの放鳥というのも今後はありうるようで、そうすると繁殖場所が一ヶ所増える可能性が出てきます。そうなれば、ほんの少しですが絶滅の赤ランプが暗くなるわけで、今後のニュースに注意を払っておきたいところです。
人間の手で犯したことは、人間の手でどうにかしたいものです。
私には「見守ること」が一番できることだと思っています。