原爆に日本が屈しなかったら、昭和21年には東金から攻める計画があったという。
首都防衛において、連合軍が上陸を図る候補として九十九里を予測していたからだ。
陸軍は本土防衛・首都防衛のため、九十九里浜には、砂浜には蛸壺陣地、丘陵地帯には洞窟陣地を構築し、迎撃体制を整えた。
この東金上田中は、近衛歩兵第10連隊独立速射砲中隊が工事を請け負い、独立第二四速射砲中隊の四七ミリ速射砲が配備される計画になっていたという。
場所は法光寺の中である。2020年11月15日 → Map
赤土が掘られている。
ぎりぎり奥で撮った写真。光がさしている。
実はここに来るのは2度目である。
もっと奥に入りたかったが、ここの住職さんらしき方に「音で崩れる危険性もあるので、あまり奥に入らない方が良いよ。」
と教えていただいたことがあったからである。
これも本土防衛の証拠として貴重な遺構である。