ゆきたんく本探しは不定期的ではあるが、近所の「すばる書店」だ。
時々、車で走っていて書店を発見すると衝動的に駆け込むこともある。
ある流山市内の本屋に駆け込んだ。
そして、衝動買い。
本の名前は「まつど物語」だ。
家でゆっくりと読んでいると、なんとゆきたんくの住んでいる所はその昔低湿地帯だったという。
雨が降るたびに川が溢れ、水浸しになった地域だというのだ。
まつど物語
そういえば、近くには排水機場があった。このような施設があるということは、その土地が低いことを意味しているのだ。川の水が溢れそうになった時に、その水を強制的に排水する訳だ。
普段は穏やかな水面をたたえている排水機場の水
この太いパイプを水が通るのだ。
どれだけの水量なのだろうか。
「まつど物語」によると、たびたび起こる洪水のため、作物が思うように実らない地域だったという。また、水が溢れそうになると土嚢で土手を築くが、低湿地帯を通り抜けた水が隣村に行くことがある。そんな時は隣村の人間が、土手を切ってしまうこともあったという。当然喧嘩は起こるし、殺人に発展したこともあったという。
そのような歴史を持っている地域に住んでいるゆきたんくは、この15年間で2度ほど道路冠水に見舞われたことがある。
2004年10月9日のゆきたんく自宅前の道路冠水
写真は2度目の冠水である。深さは道路上30cmくらいだが、水量として考えれば、とんでもない量の水だ。水田地帯であれば水没し、作物がだめになることは十分に考えられる。
この地域を流れる坂川が氾濫したことによりいつも洪水に見舞われていた地域だ。遡ること230年前、坂川の氾濫を食い止める工事をしようと奮い立ち、本当の意味で出水がなくなったのはそれから130年後の排水機が蒸気機関になってからだった。
もっとも松戸市の地形は漏斗のような形をしており、その水の出口が、松戸市の古ヶ崎の辺りだったというのだ。低湿地帯だった訳である。
ゆきたんくの家はかろうじてという感じですかね。
まあ、現在の土木工事の技術のおかげでのうのうと生きているような気もしてならないのですが…
帰宅時にびっくりしました。
17年前、松戸に着たばっかりのときは新松戸もひざまで水でした。
職場にバイクで行くと、出勤者がわずかだった記憶があります。
排水機場様様です。
ちなみに、この浸水想定区域ですが、それだけ地盤も軟弱な場所ですので、水害だけでなく地震の被害も大きいことが有り得ます。液状化現象に見舞われる地域もあるのではないでしょうか。
なお、新坂川をきれいにする会のページに新坂川の歴史というコンテンツがあります。 http://www.shinsakagawa.org/modules/jiten1/index.php?id=2 ここも地域状況を知るのに参考になるかと思います。