夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

捨てきれないレコード・・♪

2007-09-21 17:47:00 | 定年後の思い
私は昭和45年の春、ある大手の企業に中途入社できたのは、
25歳で遅れた社会人となった。

大学を中退して、映画青年、文学青年の真似事をし、
専門学校、先生方に紹介されたアルバイトなどで生活をしていたが、
音楽には余り関心がない方であった。

この企業に入社する前は、
レコードのLPをクラシックを主体とした10枚前後を
所有をしている程度であった。

この中の一枚は、モーツァルトの交響曲第40、41番であり、
文藝評論家の小林秀雄からの書物で影響を受けて、
買い求めたレコードであった。

もう一枚は、チャイコフスキーの交響曲5、6番であった。
ロシアの作曲家の方は、ロシアの大地と繁栄したヨーロッパの諸国をどのような思いで、
自身の創作に表現されたか、興味があったのである。

いずれにしても、お金に余裕がない時であったので、
食事を抜いたりして、やっと購入できたレコードであった。

企業に入社前の面接時に於いて、
同じサラリーマンの身であったら音響、テレビなどの製造部門でなく、
多少創造世界のあると感じたレコード部門を熱望し、
何とか叶(かな)えられた。

私は制作部門でなく管理部門であったが、音楽に知識のない私は、給料を頂くたびに、
自社の一枚、他社の一枚と買い揃えていった。
まもなく私が配属された部門が外資系の影響で、
レコード会社として独立されて、私も一員として配置になった。

この時代の音楽ソフト商品としては、
レコードが主体で、カー・ステレオなどでステレオ8(エイト)のテープがあり、
少しずつカセット・テープが増えてきた時代であった。

平成元年前後、コンバクト・デイスクのCDが主流となった。
この時、私の自宅にはレコードが1000枚前後、
カセット・テープは300本程度となった。

やがて、レコードは知人、友人などに上(あ)げたりしたが、
今の私のレコード棚には150枚前後眠っている。

されど私の青年期、若き社会人の時、深く心に影響を受けたレコードであり、
ジャケットを眺めたりした時は、その時代が甦(よみがえ)りのであり、
レコード・プレイヤーを手放しているが、捨てきれないレコードである。

退職後の今、カセット、CD、DVDの3000枚前後から、
その時に思いついた曲を聴いたりしているが、
ときおりレコード棚を見るたびに苦笑したりしている。





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お彼岸は、ふたたび夏の陽射しとなり・・!?

2007-09-21 09:31:00 | 定年後の思い
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