夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

天上の気候の神々のご意向により・・♪   《初出2007.7.10.》

2008-05-15 15:46:24 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、どんよりとした曇り空の朝を迎えている。

先程、庭先に下り立ち、樹木、草花を眺めながら、煙草を喫ったりしていた。
ポッリと雨粒が舞い降りてきた・・。
『あれぇ・・午後から降るんじゃ・・なかったの・・』
と私は呟(つぶや)いたりしている。

東京の郊外は、午後より雨が降り出して、
これからの一週間は晴れマークはなく、
殆(ほとん)ど雨時々曇りが予測されている。

私の日常は、買物と散策は必須であり、
ときたま本屋、歯の治療で外出をするので、
雨の合間になれば良いが、と勝手なことを思ったりしている。

天上の気候の神々のご意向により、
この時節は特に梅雨前線と気圧に左右されるので、
こればっかりは唯(ただ)したすら伏せ願うしかないのである。

しかしこの時節、ある程度の雨に恵まれないと
農作物などにに多大な影響があるので、
東京の郊外も、少し待ちくたびれた本格的な梅雨の盛りを迎えることとなる。

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小庭、その人なりの人格・・♪   《初出2007.7.9.》

2008-05-15 15:40:52 | 定年後の思い
日中、庭の手入れをした。

私はサラリーマン生活を卒業し、定年退職後の3年生の身である。

東京の郊外で30年を過ぎた1軒屋に家内と共に住み、
程々の小庭に樹木、草花を植えて、季節のうつろいを享受している。


私が30歳の少し前、ある著名な庭に詳しい人が、
庭自体、家の1軒分程度投じないと本格的な庭にならない、
と本で読んだりしていたが、私のつたない実力では残念ながら及ばなかった。

家を建てる時は、土地の購入、造成、建設費が予想以上に要したので、
庭の造成の費用は捻出が出来ず、
やむ得なく私のこの当時の年収の3割方前後で雑木を植えたりしていた。

私は時折、庭の手入れを我流に手入れをして折、
樹木の枝葉の伸びきったのを剪定したり、草花の植え替えをしたり、
そして雑草を抜いたりしている。

私は知人、友人の庭を観れば、本棚に並ぶ本の数々、
保有する映画のビデオ、DVD、
音楽のCD、DVDの陳列と同様に、
そのお方の人格、思想、生活信条が解かると思っているひとりである。



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アメリカ芙蓉(フヨウ)は、咲きはじめ・・♪  《初出2007.7.9.》

2008-05-15 15:37:55 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外の我が家でも、今朝からアメリカ芙蓉の花が咲き始めた・・。

白と淡いピンクの複輪で、底紅した大きな花であり、
初夏から真夏にかけて彩(いろど)ってくれる花のひとつである。

我が家では残念ながら宗旦木槿(ムクゲ)がないので、
私はアメリカ芙蓉を代用として、
愛(いと)おしくしている花のひとつである。

昨夜の深夜、テニスのウィンブルドンの男子決勝戦をテレビで視聴し、
テニスに無知な私でも激戦の好試合に、
ハラハラしたりして最後まで視てしまい、
布団にもぐったのは今朝の4時近くであったので、
少し寝不足で8時前に起きた。

ぼんやりと朝食をしたが、日中は気合を入れて、
庭の手入れをしょう、と庭先で煙草を喫ったりしている。


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夜風に吹かれて・・♪   《初出2007.7.8.》

2008-05-15 15:35:14 | 定年後の思い
先程、入浴した後、庭先に下り立ち、
微風の吹く中、煙草を喫ったりしていた・・。

夕方のひととき、あるサイトで昨年の今頃は何を綴っていたのかしら、
と私の投稿した記事を読み返していた。

ある『掲示板』を限定とした理由を記したり、
社会の出来事を綴ったりしていたりしていた。
季節のうつろいに関しては、
散策、買物の折、我が家の庭の草花なども記したりしていた。


私は定年退職後の3年生であるが、
社会の喧騒な出来事から益々遠ざかり、
私なりの狭い思考の世界に深めてきている。

私は日常生活は人様とお逢いしたりすると、
多弁で表情は柔らかく楽観的に日々を過ごしているが、
思想的には限りなく重く深さを増している。

このようにとりとめのないことを振り返ったりすることも、
わたしなりに時折、脳裏に反復することもある。


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東京の郊外は、避暑地のようになり・・♪ 《初出2007.7.8.》

2008-05-15 15:32:04 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外に住む私は、ここ2週間ばかりクーラーの冷気に頼り、
過ごしていた。

梅雨の時節であので、湿度は基(もと)より、日中も30度前後となり、
ときおり梅雨の合間で真夏の暑さが数日続いたりしていた。

暑さに苦手な私は、
買物、歯の治療、本屋、散策、そして庭の手入れなどを終えて、
室内に入ると冷気でほっとしたりしている。

昨夜から夜風が冷気を伴い、
真夏の容姿でいると、肌寒く感じたりしていた。

今朝、戸を開け放つと、
微風が吹いているが、涼しい、ひとことである。

天気予報に寄れば、ここ数日曇り空が続き、朝方は20度程度で、
日中も25度前後である。

私は冷気につつまれた中、
以前、夏の猛暑を逃れて、
家内と旅行した避暑地の軽井沢、蓼科などの地名を言ったりして、
XXのようなところにいるみたいだね、と話しかけている。

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過ぎ去り日々に思いをかさね・・♪

2008-05-15 11:40:00 | 定年後の思い
私は4月下旬の頃から、
別ブログの【年金青年のたわむれ記~かりそめ草紙~】に
今まで4つのサイトに書き散らかした3000通前後の
投稿文を整理、統合をしたりしている。

定年退職後まもない時に、偶然ブログの世界を知り、
私の幼年期からサラリーマンを卒業した定年までのことを何らかの形で、
心の整理をしょうと思っていた矢先であり、
私はブログの普及時代にめぐり逢え、
幸運に恵まれたと感じていたのである。

このような経過を得て、
私は定年後の年金生活の3年半の日々の思いはもとより、
幼年期から想いでも綴ったりしている・・。

先程も相変わらず編集などをしていたが、
たった数年前のことといえ、
このような気持ち過ごしていたのかしら、
と思ったりしていた・・。


♪淡き夢 淡き恋
 遠き道 青き空

【『結詞』 作詞・井上陽水 】


私は心の中で、唄いだして、過ぎ去った日々に思いを重ねたりしている。


♪今日をかけめぐるも
 立ち止るも
 青き青き空の下の出来事

【『結詞』 作詞・井上陽水 】


そして私は、再び心の中で、愛惜し唄ったりしている。

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ときには、都心に買物・・♪   《初出2007.7.7.》

2008-05-15 11:07:05 | 定年後の思い
家内と日中、新宿のデパートに買物に出かけた。

家内と都心の新宿に買物に出かけるのは、退職後の今は、四季折々程度である。
都心は人出が多く喧騒ばかりで、出来る限り避けているが、
ある程度の衣料に関しては都心しかないので、
止む得なく出かけたのである。

帰路、最寄り駅の成城学園前に下車すると、
何かしら安堵したりしていた。

路地横の少し洒落た韓国料理店で遅くなった昼食を頂き、帰宅した。

ときには、年に4、5回前後こうした買物に私達は、都心に出かけたりしている。


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早朝に目覚めれば・・♪   《初出2007.7.7.》

2008-05-15 11:04:18 | 定年後の思い
今朝、3時半過ぎに目覚めた・・。

昨夜は1時近くに寝付いたが、昼寝を少ししていたので、浅い眠りかしら、
と思いながら苦笑している。

旅先の観光ホテルなどの宿泊の折は、早寝早起きが多いので、
朝の4時には煎茶などを飲んだりしている。

旅立ちの朝は、日の出前が殆どなので、
玄関庭で煙草を喫って入る関係で、
その時節に於いての情景は私の脳裏には残っている。

過日、山手線の始発に乗り必要があり、
上野駅で降り立った時は、
不馴れな早朝の情景に驚いたりした。

現役時代の若い頃は、仕事で徹夜をした折、
会社の最寄の六本木の夜明けの喫茶店で、
モーニング・サービスのコーヒーとトーストを食べたりして、
周囲の大半の方達は深夜まで遊んで、地下鉄の始発を待っている人達が多かった。
1980年代の前半の時代であった。

今こうして綴っていると、新聞配達の方のバイク音などは、聴こえたりしているが、
牛乳屋さんの瓶の音が聴こえたのは1960年代の終りの頃までだったかしら、
と想いだしたりしている。


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呉 善花・著の『韓国併合への道』・・。 《初出2007..6.》

2008-05-15 10:57:42 | 読書、小説・随筆
私は春先から、塩野七生・著の『ローマ人の物語』(新潮文庫)を遅ればせながら読んで折、
昼過ぎに第23巻を読み終えた。

この間の読書は殆ど塩野七生・女史に占められているが、
月刊総合雑誌、特に話題作となり、私なりに魅了させられた本しか読んでいない。

過日、本屋さんで『ローマ人の物語』(新潮文庫)の第24巻~第28巻を発注しているが、
まだ到着の知らせがないので、
呉 善花・著の『韓国併合への道』(文春新書)を読みはじめた。

この呉 善花・女史に関しては、
平成の初めの頃から、『スカートの風』を偶然に読み、
韓国人からの視点で日韓文化を真摯に提示し、私なりに感銘を受けた。

私はこの女史は、日韓比較文化論に於いては、
私のつたない読書歴からして、まぎれもない最良の著作と信頼している。

その後、この女史の発刊されている本を拝読していが、
たまたま見逃していた本の一冊を読んだりしている。
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真夜中に目覚めれば・・♪   《初出2007.7.6.》

2008-05-15 10:53:42 | 定年後の思い
ここ三日ばかり、深夜の2時前後に目覚める。

寝室にあるテレビで、
ウィンブルドン・テニス2007の放映で目が覚めてしまう。

家内がテニス好きであるので、ときおり視聴している。

居間のテレビは衛星放送で夜の9時過ぎから放映されているが、
寝室で横たわりながら観たいというので、
寝室にあるテレビは衛星放送に対応しておらず、
NHKの1CHで深夜の12時過ぎから放映されているのを視聴している。

私は熟睡しているが、ときには目覚めてしまう。

私は台所に下り立ち、冷蔵庫から冷茶を呑んだりし、
玄関庭で煙草を喫ったりしている。


現役時代には、ときたま真夜中に目覚めることもあった。
会社の仕事のことが大半であり、居間のソファに座り、
業務の効率化を思案したりしていた。

定年後の年金生活の今は、こうした悩みはなく、
ネットでニュース、ブログなどを検索したりしている。
こうしたことを1時間ばかりして、寝室に戻り、寝付くのである。


今朝、7時過ぎに目覚め、
快晴のまぶしい朝の陽射し、庭の樹木、草花を眺めて、
ぼんやりとしている。


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庭の手入れをすれば、過ぎ去り日々を想い・・♪ 《初出2007.7.5.》

2008-05-15 10:49:51 | 小庭の情景を眺めながら
雨露が乾いた11時過ぎに私は庭に下り立った。

この時節は、穿(は)き古したトレッキング・パンズの長ズボン、ウォーキング・シューズ、
色あせたワイシャツと軍手、そして夏の帽子を被った容姿である。

蚊取り線香を3箇所に於いて、何時もの蚊よけ対策をしている。

快晴であったので、サングラスをかけて、樹木の剪定、草取りをはじめた・・。

汗がほどばしり、運動不足の私にとっては健全な汗と思っている。
そして、ときたま冷茶を呑んだり、煙草を喫ったりしていた。


私の50代の初めの頃、こうした折はCDラジカセを家の軒下に置いて、
CDを6枚前後掛けながら、草取りをしたりしていた。

一番聴いたのは、この頃熱中していたX JAPANであった。
労苦の伴う草取りの時は、
バラードの曲よりもはハード・ロックの曲が最適と思ったりして、
暑さの中、汗をぬぐいながら聴いたりしていた。

ここ数年は、草を抜きながら、あの時はあんなことがあった、
と現役時代の頃の職場の情景、先輩、同僚、後輩の顔立ちが
甦(よみがえ)ったりするのが多い。

夕方の4時過ぎ、体力の限界を感じ、
庭から上がり、お風呂に入り、
そしてクーラーの冷気に身を寄せたりしている。

先程、天気予報を観ていたら、日中の気温は32度でした、と報じて折、
暑かったはずだよね、と私は呟(つぶや)いたりしている。

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梅雨の合間、快晴となり・・♪   《初出2007.7.5.》

2008-05-15 10:45:36 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、久々に快晴の朝を迎えている。

5日前頃には、今後の1週間の天気予報には晴れマークなかったが、
気候の天上の神々のいたずらで本日、明日は、
快晴となり30度前後の日中となる。

私は庭の手入れに最適と思い、私なりのスケジュールを変更して、
雨露で濡れた庭の樹木、草花、雑草を眺めたりしている。

雨露を消える午後時分から、庭に下り立ち手入れをする予定としている。

家内は家中の戸を開け放ち、微風を取り込んだり、
洗濯の合間に掃除を早朝からしている。

こうした梅雨の時節、思いがけないプレゼントに、天上の神々に感謝しつつ、
庭の樹木を眺めたりしている。


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雨の匂いにつつまれて・・♪   《初出2007.7.4.》

2008-05-15 10:43:54 | 定年後の思い
東京の郊外は、小雨が降ったり、止(や)んだりした日中であった。

9時半過ぎに自宅を出で、駅前の歯科医院で治療を受ける為、
雨の中の川沿いの遊歩道を歩いた。

紫陽花(アジサイ)の花は、終りを告げて折、
初夏から咲き始める木槿(ムクゲ)の数種類が咲いていた・・。

白い花、紫色した花、そして私の好きな白い花で底紅した宗旦木槿が
それぞれ雨の中で咲いている。

そして、しばらく歩くと薊(アザミ)の群生を眺めたりしている。
淡紅、紅紫色に咲いて折、私はこうした野花に近い花が好きである。

花のうつろいは菖蒲(アヤメ)、紫陽花(アジサイ)の時節は終りを告げて、
遊歩道の小脇は初夏の花の色合いが彩(いろど)っていた。

こうした小雨の降りしきる中、樹木の下を歩き、
雨の匂いを心に沁み、花にめぐり逢えれば、
私は最も贅沢なひとときを過ごしているかしら、
と思いながら、駅前に出た。


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玉すだれの白い花が咲きはじめ・・♪   《初出2007.7.3.》

2008-05-15 10:41:21 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、曇り空でときおり薄日の射す昼下りとなった。

玄関庭に下り立ち、樹木を眺めながら、煙草を喫つていた時、
足元の近くで、玉すだれが咲きはじめていたので、
驚いたりしている。

白く清楚な花は、夏の終り頃から咲きはじめ初秋の頃まで彩(いろど)ってくれるので、
私はこの時節の楽しみのひとつである。

特に夕暮れ時から、白い花が浮いているようで、
ほのかな妖艶を感じたりしている。

日中は清楚、夕暮れ時からは妖艶、
私なりのまぎれもない女性の美のひとつかしら、
とここ30数年思ったりしている。

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ひととき夢の中で・・♪   《初出2007.7.2.》

2008-05-15 10:10:07 | 定年後の思い
昨日と同様に、昼過ぎに塩野七生・著の『ローマ人の物語』(新潮文庫)第23巻を読んでいるが、
居間で簡易ベットに横たわりながら、
1時間程過ぎた頃、眠りに付いた・・。


私は東北新幹線のある駅からタクシーで15分走り続けた場所で降ろされた。
周囲は里山を背景に放置された田畑が幾重にもあり、広大な荒地となっていた。

ひとりの年配の老人が私に、
『あんたかいなぁ・・竹の物狂いのお人というのは・・』
と言った。

私は煙草を老人に勧めた後、私は煙草に火を点(つ)けた。

私はこの老人の方に熱弁を奮(ふる)っている・・。

日本の古来から孟宗竹をこの地一面に植え、竹の文化村を作りたい。

平地の土地は、土壌を四尺ほど、改良し、
建物以外は公園のように遊歩道を設ける以外は、孟宗竹・・一色とする。

建物は筍(タケノコ)主体の専門料理店、筍の加工食料品所、
そして竹に関しての日常品から工芸品に至るまで加工所、販売店まで手がけたい・・。

お客さんは、駅からマイクロバスでお迎えして、
筍づくしの料理と里山で栽培した山菜を食べて頂いた後、
孟宗竹の中の遊歩道を散策して頂き、
お土産売り場で保存のきく筍、筍と山菜、そして竹細工の多種をお買い上げて頂く・・

『あんたぁ・・採算あうのかいなぁ・・』
と老人は私の言葉を遮(さえぎ)った。

『採算はギリギリですが・・
孟宗竹の四季の移ろいの美しさを観て・・
その方なりに感銘をして頂ければ・・』
と私は老人に言った。

『そりやぁ・・そうだが・・
あんたに以前言った値段で・・売るよ・・
だけどもね・・あんたは・・夢を見るのがお好きな人だね・・』
と老人は苦笑しながら、私に言った。


私は目覚めた・・。
サラリーマンを定年退職し、年金生活の3年生の私には、
このように気力も資金もない。

私は庭に下り立ち、雨の舞い下りる庭の樹木を眺め、
煙草を喫いながら、どうしてあのような夢を・・
と思い返している。


私は東京の郊外で農家の子として生を受け、
父、祖父が亡くなる小学幼年期まで田畑、雑木林、竹林の中で育った。

竹林は、孟宗竹の専用とした2反程あり、5月頃には筍を青果市場に出荷し、
竹は秋の頃に竹細工の方達が買い求めに来宅していた、
記憶が鮮明に残っていたる。

ここ50年ばかり筍を作られている場所を見たり、
テレビで視聴したりすると、
あれは本物の筍じゃない、と思っているのである。

私の幼年期に観た竹林は、
前年の秋に根が浅くなった所を最低三尺掘り下げて植え直し、
春先には地割れと土壌が固くなるので、私達の子供は近寄れなかったのである。

4月の下旬から5月の初め、
地割れの箇所をたよりに祖父と父が専用のスコップで掘ったりしていた。
すべて地中で育ち、根元は最低15センチ以上あり、
少しでも地上に芽が出たものは身が固くなるので、
商品価値が激減するのである。

私は地上から5センチほど芽がだした筍は皮が黒ずむので、
子供心でも、カラス、と呼んでいた・・。


このような想いがあったのか、ときには考えられない夢を見ることがある。

齢を重ねた私は、今でも夢は甘く、ときには苦いものである。




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