夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

60代は人生の黄金期、改めて拙(つたな)い私でも、実感を深めて・・。

2014-02-23 10:00:00 | 定年後の思い
私は東京郊外の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みに住む年金生活の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

私は中小業の民間会社に35年近く勤め、2004年〈平成16年〉の秋に定年退職した後、
私の半生は何かと劣等感があり、屈折の多い人生だったので、
敗残者のようなことも幾たびか体験してきた。
そして残された人生は、せめて少しばかり自由な時を・・、と念願しながら定年直後から年金生活をしてきた。

私は今年の9月に誕生日を迎えると60代を卒業して、古希と称される70歳になり、
家内も12月の誕生日を迎えると65歳となる。
          

私は定年した直後から自主的に平素の買物担当となった私は、
毎日のようにスーパー、専門店に行ったりし、ときおり本屋に寄ったりしている。
その後は、自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。

         
日常の大半は、随筆、ノンフィクション、小説、現代史、総合月刊雑誌などの読書をすることが多く、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。

そして少なくとも家内は料理、掃除、洗濯などをしてくれるので、
せめて家内が煎茶、コーヒーを飲みたい時を、私は素早く察知して、茶坊主ぐらいはしている。

このような年金生活を過ごしているが、何かと身過ぎ世過ぎの日常であるので、
日々に感じたこと、思考したことなどあふれる思いを
心の発露の表現手段として、パソコンの故障とか旅行に行っていない限り、
ブログの投稿文を重ねて、早や丸9年半が過ぎている。

          
そして時折、庭の手入れをし、特に雑木が多く、季節の移ろいを的確に表現してくれるので、
時節のうつろいを改めて教示され、深めたりしている。
          

或いは地元の小・中学時代や都心の高校時代の友人たちと居酒屋など逢ったり、
男性の場合は、お互いに呼び捨てしているが、女性からはXXクンなどと私は呼ばれている。

そして私たち夫婦の共通趣味のひとつは、国内旅行であり、
子供に恵まれなかった為か、若き新婚時代から、数多く旅を重ねたりしているが、
定年後は旅程の制約から解放されて、5泊6日前後で観光ホテルに滞在し、
周辺を歩いたりして遊学している。

このような旅路が多いが、私たち夫婦がそれぞれ意欲と体力があるうちに、
ノコノコと出かけて歩き廻ることが多いのである。

          
私はこれまでの60代の日々は、幸運にも大病に遭遇せずに過ごしてきたが、
健康でなければ自身の日頃のささやかな願いも叶わないこともあり、
実践のひとつとしては、何よりも怖いのは、痴呆症などであり、
これだけは回避したく、ひたすら歩いたりしている。

そしてせめて私が75歳、家内が70歳を迎えるまで、五体満足で生かして頂きたいと切望するが、
しかしこればかりは天上の神々の采配に寄ることである。
          
このような60代の最後の年を過ごしている私は、改めて60代は人生の黄金期、と実感を深めたりしている。
          
           ☆ 旅先で偶然に、私が敬愛している書家・詩人の亡き相田みつを氏の数多く遺(のこ)された中、
                 特に私の好きな氏の名言を人生の確かな格言として教示されている。☆

     
私は『60代は人生の黄金期』と改めて学んだのは、旅先であった・・。

私たち夫婦は年金生活を始めた翌年の2007年〈平成17年〉5月下旬に、
ある旅行会社の企画のひとつとして、
流氷が立ち去り海明けとなった知床半島のウトロから観光船で、
出港してオホーツク海を北上して、やがて半島の先端の知床岬で、
日の出を洋上から観る早朝クルーズに瞬時に魅了されて、
3泊4日で道東をめぐる観光団体観光ツアーに参加した。

この後、3日目の昼下り、阿寒湖の湖畔で1時間ばかり休憩した時であった。

私たち夫婦は団体周遊ツアー旅行で、私たちと同様にご夫婦の方も多くいるので、
私たち夫婦は40代の頃から、好感したご夫婦と旅行中で話し合ったりするタイプである。

この時も年配のご主人と湖畔の喫煙所の近くで、私たちは談笑した・・。

『僕は70を過ぎているが・・あなたは60過ぎた頃でしょう?
僕も60代の頃は、家内と海外旅行など・・盛んに行ってたの・・
自分達が好きなことが一番できる時期だった・・
あなたたちのご夫婦を見ていたら・・思い出されたのよ・・』
と年配のご主人は私に微笑みながら私に言った。

そして『あの頃は、体力は少しは衰えは感じていたが・・何より気力はあった・・
あなた・・知っているでしょう・・
ゴールデン・イヤーズということ・・この人生で一番充実していた時・・』
と年配のご主人は言葉を重ねられた・・。
          
私は堺屋太一(さかいや・たいち)氏のご著書から《ゴールデン・イヤーズ》と名言は学んできたが、
このご主人から、改めて60代は人生の黄金期と学んだりした。
                             
もとより大半のサラリーマンの男性は、第一線を退かれて、
それぞれの第二の人生を歩まれる中、現役時代の責務で多忙から解放され、
ストレスを感じることなく、60代の日々を自身の好み時間を過ごされていることを、
私の友人、知人などから学んだりしていた。

私は過ぎし昨年の6月のある日、現役時代のサラリーマンの時の勤めていた会社の懇親会が、
10数年ぶりに開催された時、先輩、同期、後輩の人々と懇親を深めながら、多くの方と談笑を重ねたりした。
こうした中で、私が多々教示して下さった先輩の多くが75歳前後で、
御歳を召された、と実感させられた・・。

無念ながらも世の中の70代り殆どは、特に75歳を迎えると身体の衰えを日増しに感じ、
中には不幸にも大病、もしくは病死される方も多い、と私は学んだりしてきた。

私は満69歳の時期は今年の9月に別れを告げるが、過ぎし60代の9年半を振り返れば、           
私たち夫婦は経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができることに感謝したりしている。

そして日常生活で、ときには昼下がりのひととき眠くなったら、
現役サラリーマン時代は、何かと睡眠不足も感じながら奮戦してきたので、
いつでも昼寝ができることは、年金生活の特権かしら、と享受する時もある。

何よりも私たち夫婦が、お互いに程ほどに好きなことを好きな時間に学び過ごせるのが、
年金生活の最大の恩恵かしら、と私は微笑んだりして、過ごしたりしてきたので、
改めて60代の殆どの人々は、それぞれのお方は人生の黄金期を過ごされている、と実感させられている。

          
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コメント (2)
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