夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

マイナス金利の時代、今後の預金・年金の状況を学び、何かとプラス思考の私でも、溜息を重ねて・・。

2016-02-18 14:20:33 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の71歳の身であるが、
過ぎし16日に日本銀行が導入したマイナス金利政策について、何かと政治・経済に疎(うと)い私でも、
これからの私に取っては、預金・年金などに関してどのようになるのか、
と不安を秘めながら憂いたりしてきた・・。

昨夜、私が愛読している講談社の基幹サイトのひとつの【現代ビジネス 】を開き、
こうした中で、【 はじめての「マイナス金利」 〜預金・年金・住宅ローン・・今あなたがすべきこと
              マネーの常識がひっくり返った! 】と見出しを見たりした。

そして私は齢ばかり重ねた私でも学ぼうとして、クリックして、 精読してしまった・・。

この記事の原文は、『週刊現代』2015年2月20日号に掲載されて、
【現代ビジネス 】に2月15日配信された記事のひとつであり、無断ながら大半を転載させて頂く。
          
《・・日銀の黒田総裁が突如放ったマイナス金利というバズーカ砲には、メガバンクでさえ狼狽している。
お金の常識が変わった。

いったいどれだけが、生き残っていられるのか。
号砲を鳴らした黒田総裁でさえ、何が起きるかを読み切れていない。
確実に言えるのは、国や銀行を信じればバカを見るということだ。
            
    
☆なぜお金に詳しい人は、さっさと日本国債『変動10』に資産を移したのか

☆元本は確実に保証される

「私は30年にわたって国債・債券市場を見てきましたが、マイナス金利は、初めての経験です。
債券市場のベテランの間ですら、なにが起きるのかが、読み切れなくなっている。
大手金融機関も緊急ミーティングを開催し、対策を練り始めた。
これからは文字通り、誰も見たことのない世界に突入する。なにが起きても、おかしくないのです」(金融アナリストの久保田博幸氏)

おカネの常識が変わった。
すぐに情報武装・生活防衛を始めないと、大損を被ることになる。

われわれがまず押さえておかなければいけないのは、預金危機の時代が幕開けしたということだ。

「マイナス金利をすでに導入済みの欧州で起きていることを見ると、企業や機関投資家の多くの大口預金金利が、マイナスになっている。
個人向けの預金では、さすがに預金者の『反乱』を怖れて、マイナス金利にはなっていないが、
ゼロ近くまで金利を下げたり、ATMなどの手数料を上げたりする動きが出ている」(東短リサーチ代表の加藤出氏)

銀行預金に預けていれば、元本保証のうえ金利がつくので「絶対安心」ではなくなるのが、
マイナス金利時代の特徴だ。

「日本では、これから個人向けの預金が、実質的にマイナス金利になる可能性すらあります。
銀行が一定額以上の預金者に対して『口座管理手数料』を取る動きに出かねないからです。
振込手数料も増額される懸念がある。

これからの預金金利は、ゼロに近い金利に張り付く。
それなのに、管理料や手数料が増額されれば、実質的にマイナス金利になってしまうわけです」(ファイナンシャルプランナーの紀平正幸氏)

実際、日本銀行がマイナス金利を決定した後、普通預金の金利を「0・001%」という超低金利にまで下げる銀行が出てきた。
100万円を預けた場合、年間金利は10円。
振り込みやATM利用で100円超の手数料を取られた途端、損をすることになる……。

預けていれば「減らない」のが銀行預金の最大の利点だったことを考えれば、
資産の置き場として銀行預金は、無意味になると言える。
            

☆最強の運用先は一つに絞られる

「マイナス金利時代の資産運用は、利息を殖やすという観点ではなく、いかに減らさないかが重要になってきます」と、
前川FP事務所アドバンス代表の前川貢氏は言う。

「特に年金以外に収入のない高齢者は、資産を大きく減らすと生活に致命傷になりかねない。
その意味で言うと、株も投資信託も為替も値下がりリスクからは逃れられない。
そうして金融商品を消去法で考えていくと、マイナス金利時代に最強の運用先は一つに絞られてきます。
個人向け国債『変動10』しか考えられない」

個人向け国債『変動10』というのは聞き慣れないかもしれないが、財務省が個人用に発行している国債の一つ。
これまではあまり注目されてこなかったが、ここへきておカネのプロたちが、こぞって推奨し始めている。

そもそも『変動10』とは、10年満期の変動金利の国債。
1万円から購入でき、購入後は半年ごとにその時点での金利で利息がもらえる。なにより、元本が保証される。

「10年間持ち続ければ、10年後には元本がそのまま返ってくる。
購入後1年が経過した後は中途解約ができますが、その場合も直近2回分の金利を返上すればいいだけ。
つまり、いずれのケースでも、元本は確実に保証される」(ファイナンシャルプランナーの藤川太氏)

実は金利にも「最低保証」がある。

「『変動10』の金利は、普通の10年モノ国債の平均金利に0・66を掛けたものが適用されますが、
下限が0・05%に設定されている。
今後はゼロに近い超低金利が続くことを考えれば、たとえ0・05%でも最低保証されているのは貴重です」(生活設計塾クルー代表の目黒政明氏)

『変動10』を100万円以上購入した客に、現金プレゼントのキャンペーンをしている証券会社も多い。
それも、「100万円なら3000円」、「500万円なら2万円」という高水準である。

「もちろん、将来的に金利上昇局面が来た場合、『変動10』は相場に沿って金利が上がる。
上昇局面にも乗れるメリットがある」(前出・目黒氏)

『変動10』は毎月、新規で発売される。
おカネに詳しい人はすでに気付いて、大切な「虎の子」を移し始めている。
            

☆年金はどうなる?

☆もう5年後にはもらえないかもしれない。年金は「繰り上げ」でもらえ

まちがいなく破綻する

「今回のマイナス金利政策の導入で、年金の運用が困難になる危険性があります。

国民の年金積立金およそ140兆円の巨額資産を預かって運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、
資金の約35%を日本国債に充てています。

その利回りが低下するわけですから、目標の運用利回りを達成するためには、
国内外の株式や外国債券で、よりリスクの高い運用が必要になる。

しかし、それだけのリスクに見合ったリターンが見込めるかどうか、甚だ疑問です。
その中で、国債の利回り低下は、確実に起こります。
年金の運用リスクが、これまで以上に高まることは間違いないでしょう」(日本リサーチ総合研究所主任研究員・藤原裕之氏)

実際に、GPIFが今年度の第2四半期で、7兆8899億円の損失を出したのは周知のとおり。
今年に入ってからの日経平均株価の下落で、一説には16兆円を溶かしたとも言われる。

安倍政権下で株価下支えのために、国内株式での運用比率を12%から25%へと倍増させた「リスクを取る」運用が裏目に出た格好だ。

運用の失敗は、年金財政を傷ませる。
厚生労働省が一昨年に行った検証では、「最悪のケース」を想定すると、
今から35年後の2051年に年金積立金が枯渇し、年金財政が破綻すると試算している。

しかも、この想定はいささか楽観的だ。
試算では、厚労省は長期的な経済の見通しを「物価上昇率0・6%、実質賃金上昇率0・7%」と想定している。
            

しかし、日銀の黒田東彦総裁は2%の物価目標を掲げるが達成の見通しが立たず、現在は0・5%程度と言われる。
実質賃金も、直近の調査では0・4%減少と、上昇の気配がない。

つまり、現在の経済状況の延長線上で考えるなら、年金財政は2051年を待たずに必ず破綻する。
藤原氏が言うように、その時計の針をさらに早めるのが、「マイナス金利政策」ということだ。

だったら、年金は早めにもらってしまえ。
経済評論家の森永卓郎氏は筋金入りの「繰り上げ受給」論者だ。その森永氏が言う。
「今のままでは、将来的に受け取れる年金額が、今よりも減る可能性が極めて高い。
最悪のケースは、年金の支給が70歳になることです。

70歳まで働ける勤め先があって、かつ元気に働ければまだいいですが、そうでなければ10年間も無収入状態になります。
そのときに悔やまないためにも、年金はもらえる年齢になったら、すぐにもらうことを私はおすすめします」
            

☆繰り上げの手続きはカンタン

今年の4月以降に55歳になる男性は、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金の受給が、ともに65歳からになる初めての世代だ。

だが、年金は受給開始を繰り上げて60歳からもらうことが可能だ。

手続きは簡単。60歳になる誕生日の3か月前に日本年金機構から「裁定請求書」という書類が送られてくる。
年金をもらうには、この書類に必要事項を記入して、提出しなければならない。

繰り上げ受給をする場合は、年金事務所で「繰り上げ請求書」をもらってきて署名をし、「裁定請求書」とともに提出すればいい。

森永氏が続ける。
「日本人男性の平均的な『健康寿命』(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)は71歳です。
年金をもらい始めても、すぐに病院行きになる可能性がある。
これではなんのために年金をコツコツ払ってきたのかわかりません。

だったら60歳から受け取って、自分の好きなことに使う暮らしのほうが豊かな人生に決まっていると私は思います。
受け取りを確定してしまえば、ある意味で『既得権益』になりますから、
仮に制度自体が70歳に後ろ倒しになったとしても、すでに受給が始まっているものに、手を付けることはありえません。
自分の持っている権利を確定させるためにも、できるだけ早く年金をもらうべきでしょう」

繰り上げると年金額が減らされることには注意が必要だ。
年金は1か月繰り上げるごとに、0・5%減額される。

65歳から受給開始の年金を5年間(60か月)早めて、60歳から受け取ると、30%の減額となる。
また、一度繰り上げ受給を選択すると、元に戻すことはできない。

厚労省が発表しているモデルケースだと、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金月額は22万1504円(2016年度)。
通常より5年前倒しにした場合の月額は15万5053円、年額は186万636円になる。

繰り上げ受給と5年遅れの通常受給で受け取る年金の累計額を比較すると、16年8か月までは前者が多い。
つまり、76歳8か月までは、繰り上げ受給のほうが、通常の受給よりおトクなのだ。
            

年金が破綻し、大幅減額となる日は近づいている。
早くもらうか、満額になるのを待つか——どちらが賢明な判断か、考えたほうがいい。・・》

この記事の続きとして、住宅ローンが掲載されていて、《マイナス金利の影響で住宅ローンは、少し時期を前倒しにして購入、
或いは借り換えで低金利のメリットを受ける》
と詳細に記載されているが、もう一度私は住宅ローンで家を建て替える余裕がないので、省略する。
            

私は中小業の民間会社に35年近く奮戦して、2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
多々の理由で年金生活を始めて、丸11年が過ぎ、12年生となっている。

私たち夫婦は子供に恵まれなく、たった2人だけの家庭であり、
私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

我が家の生計は原則として、私たち夫婦はお互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂いた範囲で、
日常生活を過ごすことを原則としている。

そして耐久品の購入、冠婚葬祭、そして私たち夫婦の共通趣味の国内旅行に関しては、
程々の貯金を取り崩して、ここ11年を過ごしてきた・・。

こうした中で、我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、
安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。

そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、もとより増えることはなく、残額は減るばかりとなっている。
                             

2004年(平成16年)の秋に定年退職し、年金生活を始めた直後、私たち夫婦は齢を重ねるとボケたことを配慮して、
銀行、郵便局、生命保険等を出来うる限り集約したりした。

こうした時、ある銀行の窓口で私の退職金を引き出した時、支店長から応接間に招待され、
支店長から『一時払い終身保険』を私たち夫婦に説明して頂ながら、勧誘させられたりした。

しかし10年間の運用利回りが良いと言われても、長期に及び資金が固定されてしまうので、
魅力は感じることなく、対象外とした。

この直後、支店長から3分の2はある投資信託で高い金利、残りの3分の1を安全利回りで運用されれば確実に増えます、
と勧誘するように助言されたりした。

そして支店長が自分もしていますよ、と自身の投資額と金利の推移表のカードを
私たち夫婦に見せて、先月は5万少し・・と提示して、微笑みながら勧誘した。

しかし私たち夫婦は、もとより金利の変動は良いことあれば悪いこともあり、
悪化しマイナスになった場合は、残された人生に狂いが生じるので、安全な国債などした。

私は小心者のせいか株、投資信託などのハイリターン、ハイリスクで、
残された大切な人生に一喜一憂するのは、何よりも心身によくないと思ったりした。

そして、貯金関係は殆ど国債の元本保証プラスわずかな金利、そして定期貯金を選定したのである。
                                 

こうした私たち夫婦の根底には、バブル期の終了まじかに、投資信託に失敗したことがあったことが主因であった。
バブル期、私は現役のサラリーマンであり、同僚たちが盛んに株の売買で、高揚していた。

そして私は基本的な私たちの生活資金として、この当時は預貯金は1000万に到達していない上、
小心者の為に株のハイリターン、ハイリスクは避けて、ボーナスを頂くたびに定期貯金に加算したりしていた。

やがてある証券会社より、投資信託の勧誘のパンフレットが郵送され、
何かしら四半期毎に8%~12%の利回りがあった、と直近の四半期実績推移表が添付していた。

こうした中で、私は天下のXX証券が、世界中の資金を運用するプロの集団だから、と信頼して、
取りあえず100万円だけ、我が家は投資した。

やがて一年過ぎた頃、結果として元本の100万円の消えて、精算は85万円にお詫び状が付いていた。
そして我が家は少なくとも15万円も損失したので、これ以来どのような証券会社より勧誘が来ても、
無視をしたりしてきた。
                    

我が家は国債を二千万円足らずを購入しているが、絶対的に大丈夫、と問われれば、
『国債が駄目になった時は、日本が滅びる時である・・その時は私たちの生命財産はもとより保障されないので・・』
と私は今でも公言をしている。

このように我が家は預貯金に関しては、元本保証プラスわずかな金利主義となっている。


確か年金生活を始めた翌年の2005年(平成17年)頃に、
外資のシティバンクの新聞に《・・金融資産1億円の方に・・》と掲載していた。

私はこっそりと読んだりしたが、金融資産と住宅の敷地の固定資産評価額を加算したら1億円は超えるが、
とても金融資産1億円は・・と項垂(うなだ)れたりした。
            

今回の記事に於いて、《・・日本銀行がマイナス金利を決定した後、普通預金の金利を「0・001%」という超低金利にまで下げる銀行が出てきた。
100万円を預けた場合、年間金利は10円。
振り込みやATM利用で100円超の手数料を取られた途端、損をすることになる・・》溜息をしたりした・・。

私が利用している銀行の現金自動預け払い機(ATM)に於いて、
現金を引き出す際の出金手数料は、日中は無料だが、早朝や夜間、土日などは1回につき108~216円(税込み)を要している、

こうした対策として、過日、コンビニなどのATMでの出金手数料を無料にする場合があると知り、
ゆうちょ銀行では、首都圏などのファミリーマート約500店にある「ゆうちょATM」で、24時間365日無料、と学んだりした。

そして今回の記事に於いて、今後の少しまとまった預金は、やはり《日本国債『変動10』、
と教示されたりした。
            

年金に関しては、少子高齢化の社会の中、過酷な現実として、社会保障費の年金、医療、介護なとで、毎年一兆円が増加している。
過ぎし年に学んだことは、2014年度の年金給付総額は56兆円となる中、
公的保険料から35・4兆円、国から補助12・4兆円、積立金の運営収入など8・2兆円、
と実態を改めて知ると、私は少なくとも年金の実質減額は、やむえないなぁ、と私は微苦笑したりした。

そして年金支給額は、ここ10数年は減少することはあっても、増えることはない実態となっている。

今回の記事に於いて、これから年金を受ける人は、
受給開始を繰り上げて60歳からもらうことも、ひとつの対策だ、と学び、
私は62歳に年金満額であったが、60歳より年金生活を始めたひとりであったので、微苦笑させられた。

しかしながら、今回の年金の記事に於いて、《・・現在の経済状況の延長線上で考えるなら、年金財政は2051年を待たずに必ず破綻する・・》
は悲観論者であり、溜息を重ねたりした・・。
            

やがて何かとプラス思考の私は、経済復興を信愛しているので、
少しは悪化しても、破綻することはない、と思案しているひとりである。

☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、無上の喜びです♪
にほんブログ村 シニア日記ブログへにほんブログ村
人気ブログランキングへ

   
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする