私は東京の調布市に住む年金生活の71歳の身であるが、
過ぎし1月下旬の日銀政策決定会合で、日本初となる「マイナス金利」の導入が決定されて以来、
大手メディアの新聞、雑誌、テレビに於いても、マイナス金利に関して、
日本に於いては、誰も経験したことのない世界であるので、私たち国民に影響度合いを連日報じられてきた。
私は年金生活しているので、余り極端に生活費に影響しないで、と念願しなから過ごしてきた。
先程、ネットのニュースを見ている中で、
【 マイナス金利の家計防衛策 「やって良い事、いけない事」 】と題された記事を
どのようなことなの、と思いながら読んだりした。
やがて執筆された方は、ファイナンシャルプランナーの小谷晴美(こたに・はるみ)さんであり、
私は年金生活11年の中、幾たびも小谷晴美さんの家計、保険、金融商品の寄稿文を読み、
堅実なプランを提示されていたので、好感しながら多々教示を受けてきた。
そして今回のマイナス金利に関しても、解りやすく学生から高齢者まで理解できる寄稿文であり、
読了後は、齢ばかり重ねた私でも、微苦笑を重ねて、指南されたりした・・。
このつ寄稿文は、【マネーの達人】2月18日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・マイナス金利が導入されて「タンス預金がいいのでしょうか?」とのお問い合わせや
「資産が目減りしないように、運用をしなければ」と焦っておられる方もいらっしゃいます。
今まで経験したことのないマイナス金利。動揺されるのも無理はありませんね。
よくある質問に回答しながら、マイナス金利の家計への影響と対策について紹介します。
1.預金金利がマイナスになるの?
今回導入されたマイナス金利は、日銀と民間の銀行との間の話です。
私たちの預金の金利が、マイナスになるということではありません。
マイナス金利は、銀行がもっと気前良く(低金利で)お金を貸すようになって、景気が良くなることを狙った政策ですね。
大企業の普通預金について手数料の徴収を検討している金融機関もあるようですが、
個人の預金に手数料を課すようなことは、ないと思います。
但し、振込手数料やATM利用料などの手数料が上がる可能性は十分に考えられます。
個人としてはこのような手数料に敏感になり、金融機関を上手に利用することがより大切になってきます。
2.住宅は買い時ですか?
既に低水準にある住宅ローン金利が、マイナス金利の影響でさらに下がる傾向にあります。
10年固定型住宅ローン金利が、年0・7%という金融機関も出てきました。
また国債金利がマイナスとなったことにより、今後さらに長期の住宅ローン金利の低下が予想されます。
そういう意味では「買い時」と言えます。
丁度、購入を検討していた方にとっては、ラッキーな金利低下と言えますが、
ローン金利が下がったからと無理に買う必要はありません。
住宅取得計画は長期の生活設計や資金計画に基づいて行いましょう。
3年半ほど前にマイナス金利が導入されたデンマークでは、住宅ローンにマイナス金利が適用され、
借りるとお金がもらえる住宅ローンと話題になりました。
その結果、住宅購入が加熱し、住宅需要が供給を上回り、物件価格が15%も値上がりした地域もあるようです。
ローン金利の低下分以上に、高い買い物をしては元も子もありませんね。
3.住宅ローンの借り換えをした方がいいですか?
住宅ローン返済中の方にとっては借り換えのチャンスです。
特に、将来教育費負担が大きくなるような子育て世帯には、10年以上の長期固定のローンへの借換えをお勧めします。
長期金利の指標となる10年国債が史上初のマイナスとなったのを受け、
固定型の住宅ローン金利がさらに低下すると考えられます。
金利の動向を見ながら、借換えの準備をされると良いでしょう。
ただし、低い金利に借換えれば、必ずメリットがあるわけではありません。
借換えによって返済額が減りメリットがある方と、返済額が減っても借換えのメリットがない方がいます。
住宅ローンを借換える際には、ローン事務手数料、保証料、登記手数料などの諸費用が必要になりますので、
これらの諸費用を含めてメリットがあるか、考える必要があります。
一般に次の3つを満たす方は、借換えメリットがあると言われます。
a) 残りの債務が1000万円以上
b) 残りの返済期間が10年以上
c) 借換え先の金利と今の金利の差が1%以上
上記はあくまでも目安です。
条件以下でも借換えメリットがある場合がありますので、借換え諸費用の見積もりをとった上で、
シミュレーションをしてみてください。
c)の金利差については、0・5%程度でも借換えメリットがある場合があります。
尚、民間のローンからフラット35に借換える場合は、団体信用生命保険料が発生しますので、その点ご留意ください。
また、借入れ時に一括で保証料を支払っている場合には、借換えにより保証料が、返還される場合があります。
住宅ローンの契約書に「繰上返済・一括返済の場合の保証料の返戻についての契約条項」があるかご確認ください。
借換え諸費用=(前の金融機関に払う手数料+新たなローンに係る費用)-保証料の返還
4.預金は目減りする? 資産運用をすべき?
冒頭で申し上げた通り、私たちの預金金利がマイナスになったわけではありません。
日銀のマイナス金利の発表を受け、普通預金金利を0・02%から0・001%に引き下げた銀行もあります。
つまり利息が20分の1しかつかなくなったわけです。
しかし、ここは落ち着いて考えて見ましょう。
100万円を1年間預けて今まで200円もらえていたものが、10円になったということです。
その差は190円。1000万円を預けている方でも。年間1900円もらえなくなったという計算です。
その程度であれば、生活に大きな影響があるわけではありませんね。
預金利息が1%を切ってから20年ほどが経過します。
「預金では殖やせない」のは、今に始まったことではありません。
マイナス金利の報道を受けて、慌てて株や投資信託などのリスク商品に財産を投じるのは、
泳いだことがない方が、海に飛び込むようなものです。
とはいえ、そもそも資産の大部分が預金というのもリスク分散ができていないことになります。
今回のマイナス金利は、我々のお金との付き合い方、
生活設計と資金計画、資産配分について見直す良い機会かもしれません。
資産運用について「余裕資金ができてから」と思っているとなかなか投資はできません。
投資経験がないままに、退職金でいきなり運用を始めるというのは、最も避けたい状況です。
そのためには若いうちから毎月の収入から
「貯めるお金」
「殖やすお金」
「使うお金」
と分けて、コツコツ投資をはじめてみてはいかがでしょう。
金融経済教育を後回しにしたまま、投資へと誘導する国のやり方は納得いきませんが、
NISAや確定拠出年金など税制上の優遇措置もありますので、国の制度に賢く乗って資産形成を行いたいものです。
顔をつけて、バタ足をして、次にビート板を持ってと、
上手く泳げるようお金のトレーニングを始める良い機会かもしれませんね。
まとめ:やっていい事、いけない事
●やって良い事
(1)住宅ローンの借換え
(2)金融機関の手数料確認
(3)投資トレーニング
●やってはいけない事
(1)慌てて住宅を買う
(2)長期固定金利型の金融商品(保険)の購入
(3)タンス預金 ・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
私はマイナス金利に関して、新聞、雑誌を読んだり、テレビのニュースを視聴してきたが、
私としては、この寄稿文が最もわかりやすく、信頼できる提示、と微笑んだりしている。
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過ぎし1月下旬の日銀政策決定会合で、日本初となる「マイナス金利」の導入が決定されて以来、
大手メディアの新聞、雑誌、テレビに於いても、マイナス金利に関して、
日本に於いては、誰も経験したことのない世界であるので、私たち国民に影響度合いを連日報じられてきた。
私は年金生活しているので、余り極端に生活費に影響しないで、と念願しなから過ごしてきた。
先程、ネットのニュースを見ている中で、
【 マイナス金利の家計防衛策 「やって良い事、いけない事」 】と題された記事を
どのようなことなの、と思いながら読んだりした。
やがて執筆された方は、ファイナンシャルプランナーの小谷晴美(こたに・はるみ)さんであり、
私は年金生活11年の中、幾たびも小谷晴美さんの家計、保険、金融商品の寄稿文を読み、
堅実なプランを提示されていたので、好感しながら多々教示を受けてきた。
そして今回のマイナス金利に関しても、解りやすく学生から高齢者まで理解できる寄稿文であり、
読了後は、齢ばかり重ねた私でも、微苦笑を重ねて、指南されたりした・・。
このつ寄稿文は、【マネーの達人】2月18日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・マイナス金利が導入されて「タンス預金がいいのでしょうか?」とのお問い合わせや
「資産が目減りしないように、運用をしなければ」と焦っておられる方もいらっしゃいます。
今まで経験したことのないマイナス金利。動揺されるのも無理はありませんね。
よくある質問に回答しながら、マイナス金利の家計への影響と対策について紹介します。
1.預金金利がマイナスになるの?
今回導入されたマイナス金利は、日銀と民間の銀行との間の話です。
私たちの預金の金利が、マイナスになるということではありません。
マイナス金利は、銀行がもっと気前良く(低金利で)お金を貸すようになって、景気が良くなることを狙った政策ですね。
大企業の普通預金について手数料の徴収を検討している金融機関もあるようですが、
個人の預金に手数料を課すようなことは、ないと思います。
但し、振込手数料やATM利用料などの手数料が上がる可能性は十分に考えられます。
個人としてはこのような手数料に敏感になり、金融機関を上手に利用することがより大切になってきます。
2.住宅は買い時ですか?
既に低水準にある住宅ローン金利が、マイナス金利の影響でさらに下がる傾向にあります。
10年固定型住宅ローン金利が、年0・7%という金融機関も出てきました。
また国債金利がマイナスとなったことにより、今後さらに長期の住宅ローン金利の低下が予想されます。
そういう意味では「買い時」と言えます。
丁度、購入を検討していた方にとっては、ラッキーな金利低下と言えますが、
ローン金利が下がったからと無理に買う必要はありません。
住宅取得計画は長期の生活設計や資金計画に基づいて行いましょう。
3年半ほど前にマイナス金利が導入されたデンマークでは、住宅ローンにマイナス金利が適用され、
借りるとお金がもらえる住宅ローンと話題になりました。
その結果、住宅購入が加熱し、住宅需要が供給を上回り、物件価格が15%も値上がりした地域もあるようです。
ローン金利の低下分以上に、高い買い物をしては元も子もありませんね。
3.住宅ローンの借り換えをした方がいいですか?
住宅ローン返済中の方にとっては借り換えのチャンスです。
特に、将来教育費負担が大きくなるような子育て世帯には、10年以上の長期固定のローンへの借換えをお勧めします。
長期金利の指標となる10年国債が史上初のマイナスとなったのを受け、
固定型の住宅ローン金利がさらに低下すると考えられます。
金利の動向を見ながら、借換えの準備をされると良いでしょう。
ただし、低い金利に借換えれば、必ずメリットがあるわけではありません。
借換えによって返済額が減りメリットがある方と、返済額が減っても借換えのメリットがない方がいます。
住宅ローンを借換える際には、ローン事務手数料、保証料、登記手数料などの諸費用が必要になりますので、
これらの諸費用を含めてメリットがあるか、考える必要があります。
一般に次の3つを満たす方は、借換えメリットがあると言われます。
a) 残りの債務が1000万円以上
b) 残りの返済期間が10年以上
c) 借換え先の金利と今の金利の差が1%以上
上記はあくまでも目安です。
条件以下でも借換えメリットがある場合がありますので、借換え諸費用の見積もりをとった上で、
シミュレーションをしてみてください。
c)の金利差については、0・5%程度でも借換えメリットがある場合があります。
尚、民間のローンからフラット35に借換える場合は、団体信用生命保険料が発生しますので、その点ご留意ください。
また、借入れ時に一括で保証料を支払っている場合には、借換えにより保証料が、返還される場合があります。
住宅ローンの契約書に「繰上返済・一括返済の場合の保証料の返戻についての契約条項」があるかご確認ください。
借換え諸費用=(前の金融機関に払う手数料+新たなローンに係る費用)-保証料の返還
4.預金は目減りする? 資産運用をすべき?
冒頭で申し上げた通り、私たちの預金金利がマイナスになったわけではありません。
日銀のマイナス金利の発表を受け、普通預金金利を0・02%から0・001%に引き下げた銀行もあります。
つまり利息が20分の1しかつかなくなったわけです。
しかし、ここは落ち着いて考えて見ましょう。
100万円を1年間預けて今まで200円もらえていたものが、10円になったということです。
その差は190円。1000万円を預けている方でも。年間1900円もらえなくなったという計算です。
その程度であれば、生活に大きな影響があるわけではありませんね。
預金利息が1%を切ってから20年ほどが経過します。
「預金では殖やせない」のは、今に始まったことではありません。
マイナス金利の報道を受けて、慌てて株や投資信託などのリスク商品に財産を投じるのは、
泳いだことがない方が、海に飛び込むようなものです。
とはいえ、そもそも資産の大部分が預金というのもリスク分散ができていないことになります。
今回のマイナス金利は、我々のお金との付き合い方、
生活設計と資金計画、資産配分について見直す良い機会かもしれません。
資産運用について「余裕資金ができてから」と思っているとなかなか投資はできません。
投資経験がないままに、退職金でいきなり運用を始めるというのは、最も避けたい状況です。
そのためには若いうちから毎月の収入から
「貯めるお金」
「殖やすお金」
「使うお金」
と分けて、コツコツ投資をはじめてみてはいかがでしょう。
金融経済教育を後回しにしたまま、投資へと誘導する国のやり方は納得いきませんが、
NISAや確定拠出年金など税制上の優遇措置もありますので、国の制度に賢く乗って資産形成を行いたいものです。
顔をつけて、バタ足をして、次にビート板を持ってと、
上手く泳げるようお金のトレーニングを始める良い機会かもしれませんね。
まとめ:やっていい事、いけない事
●やって良い事
(1)住宅ローンの借換え
(2)金融機関の手数料確認
(3)投資トレーニング
●やってはいけない事
(1)慌てて住宅を買う
(2)長期固定金利型の金融商品(保険)の購入
(3)タンス預金 ・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
私はマイナス金利に関して、新聞、雑誌を読んだり、テレビのニュースを視聴してきたが、
私としては、この寄稿文が最もわかりやすく、信頼できる提示、と微笑んだりしている。
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