先程、ときおり愛読している朝日新聞社系の基幹サイト【AERA dot.(ドット)】を見ている中、
【 最期は「自宅」or「ホーム」問題を今から考えておく! 】と見出しを見てしまった。
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の73歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後39年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。
私たち夫婦はお互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂き、程ほど貯金を取り崩しながら、
ささやかに過ごしている。
こうした中で、私たち夫婦は幸運にも大病に遭遇せずに、今日を迎えているが、
やがていつの日にか、どちらかが介護・要になってしまった時は、
要支援、そして要介護の度合いに寄るが自宅、或いは介護施設に入居も思案する時もある。
こうした心情のある私は、『「最期は「自宅」or「ホーム」問題を今から考えておく!』を
改めて学びたく精読してしまった。
この記事の原文は、週刊朝日の2017年11月24日号より抜粋され、
【AERA dot.】に於いて11月17日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・『「最期は「自宅」or「ホーム」問題を今から考えておく!
人生の最期をどこで迎えるか。
いずれ介護が必要な体となれば、自宅に住み続けるか、高齢者向け施設への移住かの判断を迫られる。
そうなってから慌てるのでは遅い。
資金、趣味、持病、生活習慣など、自らの暮らしの足元をもう一度見直して考えてみませんか。
「まさか、こんな年をとってから、また引っ越しをするとは思わなかった」
そう語るのは、東京都内のサービス付き高齢者住宅(サ高住)に暮らす女性(70歳)。
都内の持ち家に住んでいたが、夫の定年後に売却、東北に終のすみかを探して移住した。
夫婦で田舎暮らしを始めたが、約2年前に“再住み替え”を迫られた。
夫が他界し、女性は、ひとりぼっちになったからだ。
「東北の大きな家にひとりでいても仕方ない。
東京にいる友達との付き合いがまだあったので、元気なうちに戻ろうと思ったのです」
と女性は振り返る。
子どもがいなかったので、安否確認と生活相談サービス付きの賃貸住宅、サ高住を選んだ。
家賃は、年金収入で払える水準。
ただ、介護が必要になると、居宅介護支援事業所と契約して、介護サービスを使うことになる。
いつまでも自立して暮らせるよう、ウォーキングと体操を毎朝欠かさないという。
移住先で暮らし始めたが、予期せぬことで、再び住み替えに。
こんなケースが後を絶たない。
介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さんは、こう指摘する。
「今の高齢者は、持ち家が多く、大半の方は自宅で、老後を過ごそうと考えます。
でも、子どもがいなかったり、離れて暮らしていたりすれば、介護をだれかに頼る時期が訪れる。
そのときにどうしたいかで、選択肢が変わってきます」
いくつか気をつけたいポイントがある。
介護付き有料老人ホームを最初から選べば、
要介護度が重くなっても、住み替えが不要と思いがちだが、入居時の覚悟が必要になる。
「要支援1~2や要介護1~2のうちに介護付き有料老人ホームに入ると、
周りは、要介護度が重い方たちばかりで、違和感を感じるかもしれません。
要介護度が重くなった際に、介護型の居住スペースに移れる住宅型・介護型併設のホームを選んだり、
週末だけ自宅に戻るセカンドハウスのような使い方をしたり。
そういう選択肢もあります」(太田さん)
老後の過ごし方は、手持ち資金によっても異なる。
15年間で250カ所もの高齢者施設を見学してきたファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんが言う。
「終のすみかを探す際、入居費用が高いところばかりを見ても仕方ない。
定年のころに探しに行き、入居時期を80歳ごろと決めていたら、
20年後にお金がいくら残っているかを考えるべきです。
残っていそうな金額を把握し、それに見合った施設を探しましょう」
在宅と施設でかかるおよその費用を、知っておくとよい。
都市部の場合、入居一時金を払わないと、月々の費用が高くなってしまうが、
地方なら入居金ゼロで、有料老人ホームに入居するプランもある。
施設やサービス水準は様々なので、よく確かめたい。
5~6カ所くらいの施設を見学してから、決めるのがおすすめ。
ただ、持病によっては入居できなかったり、
要介護度が重くなれば、退去を迫られたりする施設もある。
面談で聞いておこう。
入居を考える際の最も難しい判断は
「夫婦で移り住む」か「2人の間は自宅で過ごし、どちらかが他界してから移る」か。
夫婦で住めば、入居金などが倍になるが、問題はお金だけではない。
「入居する部屋は、たいてい自宅より狭いので、顔を合わせる時間が長くなり、
夫婦げんかが絶えなくなることもあります。
また、“老老介護”が始まると逃げ場がありません。
どのタイミングで入るかを話し合っておくべきです」(太田さん)
千葉県内の有料老人ホーム(住宅型)で暮らす男性(89歳)は、妻(81歳)と一緒に移住。
自宅を売り、約6千万円の入居金を払った。
施設に入って20年だが、けんかは、ほぼゼロだ。
男性は「私たちは子どもがいないので、施設か在宅かを元気なうちに決断しました。
入居金は割高でしたが、介護が必要になれば、介護サービスを受けられる部屋に移れて安心。
20年間一緒に住み続ける秘訣?
部屋にいる時間が長いので、趣味を見つけることだね。夫婦別々の」と笑う。
夫婦でカルチャーセンターに通うが別々のコースを受講。
3度の食事は施設内の食堂で食べられるが、外食やスーパーで買うなど、日によって決めるという。
施設に入ると、就寝や食事時間を管理されると思いがちだが、自宅に近い感覚で過ごせる施設もある。
「高齢者施設といっても生活の場なので、
晩酌が習慣の人は、夕食時にお酒を飲めるかどうかが重要なポイントです。
我慢を強いられる生活は、ストレスになりますので、
外出の自由度や食事の味、入浴時間の制限など生活習慣と照らしてチェックしましょう」(畠中さん)
自分が譲れない生活習慣を書き出すとよい。
いくつもある人は、サ高住だと自由度の高い生活を送れそうだ。
資金面で余裕がなければ、自宅で当面過ごし、介護が必要な際に在宅介護を受けるしかない。
最近は在宅介護サービスも充実しており、協力してくれる家族がいれば、最期まで自宅で過ごすことも可能だ。
「施設では、最期に食べられなくなったら病院に運ばれるのか、
部屋でお迎えが来るのを待つのか。
施設側に看取りの体制や実績を聞いておくと、入居してから安心できます」(太田さん)
住み替えなどで苦労しないように、終のすみか選びを考えたい。(村田くみ)・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
私は記事を読み終わった後、多々教示されたりした。
私は介護費用に関して、私たち夫婦の晩秋期の最大の難関であるので、
確か4年前の頃から、私は学んできた。
そして介護のポータルサイト「MY介護の広場」を運営する
明治安田システム・テクノロジーの村松円さんの寄稿文より、介護費用の基本部分を学んできた。
在宅介護にかかるお金は大きく分けて二つ。
(1)公的介護保険の介護サービスの利用費(訪問ヘルパーやデイサービスなど)
(2)介護サービス以外の費用(医療費やオムツ代など)
(下記「介護費の負担を減らすための、介護保険の仕組み」参照)。
家計経済研究所が、在宅で親を介護している人を対象に行った調査(2011年)では、
(1)は月平均3万7千円。
(2)は3万2千円。
合計で6万9千円かかる計算だ。
(1)については介護保険の支給限度額内(自己負担1割)で、
カバーできたのは1万3千円で、残り2万4千円は全額自己負担分だ。
いざ、介護が必要になったら、地元の介護相談窓口である地域包括支援センターへ行こう。
そこでケアマネジャーを紹介してもらい、サービスの内容を相談して決める。
☆介護費の負担を減らすための、介護保険の仕組み
介護保険の支給限度額までは【1割自己負担】 ※注1
2015年8月から一定の所得(年金年収なら年280万円以上)がある人は、
自己負担が1割から2割にアップ
(1)公的介護保険の介護サービスの利用費
要支援1 5003円/サービスの目安:週2~3回
要支援2 1万473円/サービスの目安:週3~4回
要介護1 1万6692円/サービスの目安:1日1回程度
要介護2 1万9616円/サービスの目安:1日1~2回程度
要介護3 2万6931円/サービスの目安:1日2回程度
要介護4 3万806円/サービスの目安:1日2~3回程度
要介護5 3万6065円/サービスの目安:1日3~4回程度
→それを超えたら【全額自己負担】
※注1:金額は公的介護保険による在宅サービスの月額自己負担限度額。標準的な地域の例
(2)介護サービス以外の費用 【全額自己負担】※注2
配食・家事代行・紙おむつ支給など+医療費
※注2:補助が出る自治体もある
こうしたことを私は学んできた。
そして要支援までであったら、何とか自宅で過ごせると思われるが、
やはり要介護になってしまったら、やはり介護施設に入居すると思案してきたりした。
やがていつの日にか、どちらかが国の支援を受けている費用が
程ほどに適度な特別養護老人ホームに、入居が叶(かな)わなくなってしまった時、
やむなく高価と称されている有料老人ホームに、自宅を売却して、入居しなくてはならない場合もある。
昨日、新聞の折込チラシの中、我が家の一キロちかくにある有料老人ホームが、
掲載されていた・・。
そして私はこっそりと見ると、入居一時金2500万円、
月額費用は22.2万円(税別)で、内訳として管理費は15万円(税別)、
食費7.2万円(税別/おひとり様一日三食)、と明記されていた。
たとえ入居できても、亡くなるまで、いつまで介護を受ける必要な期間が判らないことである。
やがて永がられば、永がえる程、もとより本人の介護自己負担額が増し、貯金は切り崩しても資金不足となり、
当然ながら、退所が余儀なくされて、行き場がなく迷子のような介護難民になることである。
私は裕福層には遥か遠い年金生活の身であるので、
介護施設の入居費、そして毎月の負担額が余りにも高価に、昨今も学びながら溜息を重ねたりしている。
やむなく、何かとブラス思考の私は、人それぞれ永(なが)らえるのは、自助努力も肝要であるが、
こればかりは神様か仏(ほとけ)さまの采配によるよなぁ・・と微苦笑したりしている。
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