昨夜、ときおり愛読している公式サイトの【日刊ゲンダイDIGITAL】を見ている中で
『地震で停電する?しない? あなたの街「優先順位」見極め方』、
と題された見出しを見たりした。
と題された見出しを見たりした。
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市のはずれに住む年金生活の76歳の身であり、
家内は私より5歳ばかり若く71歳となる。
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、
我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後40数年の古ぼけた戸建てに住んでいる。
こうした中で、日常生活の基盤として電気、ガス、そして水道が、
三冠王と思ったりしている。
たとえば地震に伴い、停電すると、各部屋の灯(あかり)、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、
テレビ、パソコンなども日常生活に欠かせない実態となっている。
このような実情があり《・・地震で停電する?しない? あなたの街「優先順位」・・》、
改めて学びたく記事を精読してしまった。
家内は私より5歳ばかり若く71歳となる。
そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、
我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後40数年の古ぼけた戸建てに住んでいる。
こうした中で、日常生活の基盤として電気、ガス、そして水道が、
三冠王と思ったりしている。
たとえば地震に伴い、停電すると、各部屋の灯(あかり)、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、
テレビ、パソコンなども日常生活に欠かせない実態となっている。
このような実情があり《・・地震で停電する?しない? あなたの街「優先順位」・・》、
改めて学びたく記事を精読してしまった。
この記事は【日刊ゲンダイDIGITAL】に於いて、2月19日に配信され、
無断であるが転載させて頂く。
《・・ 東北で起きた地震なのに、
なぜ東北より関東の方で多く停電したのか?
13日夜に震度6強を記録した福島県沖地震。
首都圏でも大停電が発生し、復旧まで3時間ほどかかった。
ただ、ひとつ不思議だったのは、街をひとつ隔て、
停電しているエリアとしていないエリアがあったこと。
一体どんな違いがあるのか。
なぜ東北より関東の方で多く停電したのか?
13日夜に震度6強を記録した福島県沖地震。
首都圏でも大停電が発生し、復旧まで3時間ほどかかった。
ただ、ひとつ不思議だったのは、街をひとつ隔て、
停電しているエリアとしていないエリアがあったこと。
一体どんな違いがあるのか。
人口約59万人の埼玉県の川口市は、県内2位の都市。
近年は住みたい街にも選ばれる人気エリアだ。
先日の地震では、この川口市で1万戸以上の停電が発生した。
真っ暗な中で市民が見たものは、荒川の対岸に煌々と輝くタワーマンション。
「やっぱり東京は特別なのかな・・・」と感想を漏らす川口市民は多かった。
■福島県沖地震では約95万戸が停電
こう言うと身もふたもないが、川口市民の感想はほぼ当たっている。
今回の地震では、東京電力管内の埼玉、千葉、神奈川、茨城、栃木、
群馬、山梨、静岡(富士川以東)の8県で約86万戸、
東北電力管内の宮城、福島、岩手、新潟の4県で約9万戸の計95万戸が停電したが、
唯一停電しなかったのが“東京”だったのだ。
その説明をする前に、停電のメカニズムをまずは知っておきたい。
東京電力と中部電力による出資会社で、
今回の地震で稼働が停止した広野火力発電所5、6号機(出力計120万キロワット=福島県広野町)を
操業するJERAの広報担当者がこう説明する。
「電気は、電気をつくる量(供給)と消費量(需要)が常に一致していないと、
周波数に乱れが生じます。
今回は複数の火力発電所が停止したため、
供給が減って周波数が下がってしまいました。
それをそのまま放置すると、電気の供給を正常に行うことができなくなり、
大規模停電に至ります。
そこで安全装置を発動させて、供給と需要のバランスを取ったのですが、
その点については配電を行う東京電力パワーグリッドさんに聞いてみてください」
東北電力管内の宮城、福島、岩手、新潟の4県で約9万戸の計95万戸が停電したが、
唯一停電しなかったのが“東京”だったのだ。
その説明をする前に、停電のメカニズムをまずは知っておきたい。
東京電力と中部電力による出資会社で、
今回の地震で稼働が停止した広野火力発電所5、6号機(出力計120万キロワット=福島県広野町)を
操業するJERAの広報担当者がこう説明する。
「電気は、電気をつくる量(供給)と消費量(需要)が常に一致していないと、
周波数に乱れが生じます。
今回は複数の火力発電所が停止したため、
供給が減って周波数が下がってしまいました。
それをそのまま放置すると、電気の供給を正常に行うことができなくなり、
大規模停電に至ります。
そこで安全装置を発動させて、供給と需要のバランスを取ったのですが、
その点については配電を行う東京電力パワーグリッドさんに聞いてみてください」
■電力が足りなくなると自動装置が発動
つまりどういうことかというと、どこかのエリアを人為的に停電にしないと、
2018年9月の北海道胆振東部地震(震度7)で起きた
全域停電のブラックアウトのようなことが起きてしまうのだ。
では、改めて東京電力パワーグリッドに聞いてみよう。
「地震などで発電所が停止した場合、
一部地域の送電を停止するシステムが自動で、発動するようにできています。
停電するエリアは恣意的ではなく、
人口密度やライフラインなど総合的に判断しております。
また送電の停止は、コンマ数秒で行われます。
すべてプログラムされたもので、
職員が停止ボタンを押しているわけではありません」(広報担当者)
まさしく肉を切らせて骨を断つ、といった苦渋の選択というわけだ。
ただ・・東京の人を守るために、人身御供にされる住民はたまったものではない。
今回は川口市のほか、千葉県では市川市・船橋市、
神奈川県では川崎市(高津区・宮前区)、横浜市港北区、相模原市、
寒川町・茅ケ崎市などで各1万戸超の停電が確認されている。
2つの市域にまたがるのは、利用する変電所が同じためで、
反対に同じ市でも変電所が異なれば、停電しない場合もある。
さらに東北から遠く離れた静岡県でも、
富士市の6万戸など県全体で約17・5万戸が停電した。
こう言っちゃ悪いが、そこそこ人口が多くて、その割に重要官庁がないところが、
“都合のいい街”にされてしまったようだ。
そうは言っても、東京電力の職員が、
何も意地悪でそうしているわけではない。
現在は非公開だが、電力不足の万が一の備えとして、
「計画停電」のグループ分けが行われた。
さらにこれを変電所単位の5つに分け、計25グループに細分化。
これこそが、送電を止めるエリアの優先順位の目安になりそうなのだ。
■東京23区と横浜市中区は優遇
東京電力は、全ての地域を計画停電の対象としているが、
“社会的影響”を考慮し足立区と荒川区を除く東京23区と、
横浜市中区は対象外になっている。
この地域に住んでいる人は、
少なくともブラックアウトを防ぐために行う停電に関しては、
めったに起こらないと考えていい。
次に技術的に可能な範囲で「特例」が考慮されるのが、
「医療機関」(救命救急センター・周産期母子医療センター・災害拠点病院など)、
「国の安全保障上極めて重要な施設」「国の主要な機関」「都道府県庁」
「警察本部」「消防本部」などのあるエリア。
つまり、県庁のあるさいたま市浦和区、千葉市中央区などのエリアのこと。
ちょっとブラックだが、「原子力発電所周辺30キロ圏内」も特例の対象だ。
さらに、鉄道、航空、金融システムなどについても
影響を“できる限り緩和”するとしているので、
羽田空港の大田区や東京証券取引所の中央区はダブルで安心できる。
関西圏や中部圏も考え方としては同じだ。
「自動で停電させる範囲は、発電所の停止規模によっても違います。
その地域が、必ず停電すると決まっているわけではありません。
また、電力は各電力会社で融通し合っておりますので、
今回の福島県沖で起きた地震のように、東海地方以西で発生する南海トラフでも、
東京など関東で停電が起きる可能性はあります」(前出の東京電力パワーグリッド広報担当者)
一方、県庁所在地など特例エリアの属するグループとは
別のグループに入ってしまった市区町村は、
停電の可能性が高まるエリアだという見方もできる。
例えば、千葉市中央区と別グループになった、
市川市、松戸市、千葉市美浜区、船橋市など。
さいたま市浦和区と別グループの、
さいたま市西区、ふじみ野市、所沢市、富士見市などだ。
ただ・・東京の人を守るために、人身御供にされる住民はたまったものではない。
今回は川口市のほか、千葉県では市川市・船橋市、
神奈川県では川崎市(高津区・宮前区)、横浜市港北区、相模原市、
寒川町・茅ケ崎市などで各1万戸超の停電が確認されている。
2つの市域にまたがるのは、利用する変電所が同じためで、
反対に同じ市でも変電所が異なれば、停電しない場合もある。
さらに東北から遠く離れた静岡県でも、
富士市の6万戸など県全体で約17・5万戸が停電した。
こう言っちゃ悪いが、そこそこ人口が多くて、その割に重要官庁がないところが、
“都合のいい街”にされてしまったようだ。
そうは言っても、東京電力の職員が、
何も意地悪でそうしているわけではない。
現在は非公開だが、電力不足の万が一の備えとして、
「計画停電」のグループ分けが行われた。
さらにこれを変電所単位の5つに分け、計25グループに細分化。
これこそが、送電を止めるエリアの優先順位の目安になりそうなのだ。
■東京23区と横浜市中区は優遇
東京電力は、全ての地域を計画停電の対象としているが、
“社会的影響”を考慮し足立区と荒川区を除く東京23区と、
横浜市中区は対象外になっている。
この地域に住んでいる人は、
少なくともブラックアウトを防ぐために行う停電に関しては、
めったに起こらないと考えていい。
次に技術的に可能な範囲で「特例」が考慮されるのが、
「医療機関」(救命救急センター・周産期母子医療センター・災害拠点病院など)、
「国の安全保障上極めて重要な施設」「国の主要な機関」「都道府県庁」
「警察本部」「消防本部」などのあるエリア。
つまり、県庁のあるさいたま市浦和区、千葉市中央区などのエリアのこと。
ちょっとブラックだが、「原子力発電所周辺30キロ圏内」も特例の対象だ。
さらに、鉄道、航空、金融システムなどについても
影響を“できる限り緩和”するとしているので、
羽田空港の大田区や東京証券取引所の中央区はダブルで安心できる。
関西圏や中部圏も考え方としては同じだ。
「自動で停電させる範囲は、発電所の停止規模によっても違います。
その地域が、必ず停電すると決まっているわけではありません。
また、電力は各電力会社で融通し合っておりますので、
今回の福島県沖で起きた地震のように、東海地方以西で発生する南海トラフでも、
東京など関東で停電が起きる可能性はあります」(前出の東京電力パワーグリッド広報担当者)
一方、県庁所在地など特例エリアの属するグループとは
別のグループに入ってしまった市区町村は、
停電の可能性が高まるエリアだという見方もできる。
例えば、千葉市中央区と別グループになった、
市川市、松戸市、千葉市美浜区、船橋市など。
さいたま市浦和区と別グループの、
さいたま市西区、ふじみ野市、所沢市、富士見市などだ。
■復電も優先される
復電についても、優先順位はある。
経産省の「災害時における現行の優先復旧の考え方」によると、
首都直下地震など東京が被害を受けた場合、
官公庁施設、病院施設、報道機関、広域避難所などが優先復旧の対象。
東京電力管内には、全体で1614もの変電所(地中も含む)があるが、
これら優先順位の高い地域からインフラの修理が進むという。
災害時、自衛隊の駐屯地となる予定の
東京臨海広域防災公園(13・2ヘクタール)のある江東区有明のタワマン住人は、
他のエリアより電気の明かりが戻るのが少し早いかもしれない。‥(略)・・》
注)記事の原文にあえて、改行を多くした。
今回、《・・地震で停電する?しない? あなたの街「優先順位」見極め方・・》、
多々教示されたりした・・。
こうしたことを学んだ後、過ぎし年の2011年4月上旬、
私の住む調布市でも、計画停電が実施された当時のことが思いだされたりした・。
多々教示されたりした・・。
こうしたことを学んだ後、過ぎし年の2011年4月上旬、
私の住む調布市でも、計画停電が実施された当時のことが思いだされたりした・。
我が家の門扉の近くにある郵便受入箱を覗いたら、
A4サイズを倍にしたような大きな用紙が三つ折が入っていた。
『東京電力からお詫びと計画停電へのご協力のお願い』
と大きく表題され、
調布市のお住まいの皆様へ
と左最上段に宛名され、発行元は私の住む地域の電力管轄元の東京電力 武蔵野支社であった。
首記の内容は、お詫びと計画停電の依頼の内容であり、
具体的な内容として、計画停電の地域の内容が大きく表示されていた。
私は調布市のホームページで、ときおり確認していたので、対象グループと地域をチエックしたりした。
そして、左中段に於いて、
【 停電する地域と停電しない地域があるのは 】
と大きく黒枠で囲まれた内容が明記されていたのである。
私は風の噂では聞いたりしていたが、東京電力からの具体的に理由は不明であった・・。
《・・鉄道需要は国民の基本的生活レベルの維持に大きな影響を与えることから、
国等の要請を受け鉄道用変電所の一部を計画停電の対象外としております。
当市内の電力系統に鉄道用変電所がある場合、鉄道変電所と同一の電力系統
から送電させていただいているお客さまは、計画停電の対象外となります。
A4サイズを倍にしたような大きな用紙が三つ折が入っていた。
『東京電力からお詫びと計画停電へのご協力のお願い』
と大きく表題され、
調布市のお住まいの皆様へ
と左最上段に宛名され、発行元は私の住む地域の電力管轄元の東京電力 武蔵野支社であった。
首記の内容は、お詫びと計画停電の依頼の内容であり、
具体的な内容として、計画停電の地域の内容が大きく表示されていた。
私は調布市のホームページで、ときおり確認していたので、対象グループと地域をチエックしたりした。
そして、左中段に於いて、
【 停電する地域と停電しない地域があるのは 】
と大きく黒枠で囲まれた内容が明記されていたのである。
私は風の噂では聞いたりしていたが、東京電力からの具体的に理由は不明であった・・。
《・・鉄道需要は国民の基本的生活レベルの維持に大きな影響を与えることから、
国等の要請を受け鉄道用変電所の一部を計画停電の対象外としております。
当市内の電力系統に鉄道用変電所がある場合、鉄道変電所と同一の電力系統
から送電させていただいているお客さまは、計画停電の対象外となります。
なお、今後の需要動向によっては計画停電の対象とさせていただく場合が
ございますのでご了承ください。・・》
私は原文の通り転記させて頂いたが、
私の現役時代は民間会社に勤めた身としては、
何かしら官公庁の告示の文章に思え、息苦しく固い感じたのである。
短的に表現すれば、鉄道変電所と同一の電力系統から送電している地域は対象外である、
と私は初めて東京電力の公文書、と知ったのである。
首都圏に住む私たちの多くは、もとより被災された方たち、
福島第一原発で事故で、周辺の一時避難、その上に農作物で甚大な被害を受けている方たち、
こうした方たちの前に於いては言葉もないが、
私の住む地域でも、度(たび)重なる余震におびえたり、
東電による『計画停電』が実施され、対象地域、時間による停電が行われている。
そしていつ停電になるの、と震災後に過ごしたりしてきたのである。
この後、遅ればせながら理由が解かり、やはり風の噂と同じだった、
と私は苦笑し、もう一度この東電の文書を見たりしている。
そして私の住む地域は、幸運にも計画停電は対象外と知り、
私は微苦笑をしたりした。
このようなことを思い浮かべて、私は運だけは強い男かしら、
微苦笑をしたりしている。