夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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ワクチン「6月末までに全国民分を確保は無理」、76歳の私は学び、動顛させられて・・。

2021-02-19 14:34:49 | ささやかな古稀からの思い


先程、ときおり愛読している公式サイトの【 AERA dot. 】の中で、
ワクチン確保に失敗

           「6月末までに全国民分を確保は無理」と政府関係者 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市の住んでいる年金生活の76歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒家に住み、 ささやかに過ごしている。

こうした中で、昨年の新春より、新型コロナウィルスの烈風より、
私は生まれて初めて外出の時はマスクをしてきた。



もとより新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、
おひとりおひとりが、「相手と身体的距離を確保すること」、
「マスクの着用」、「 手洗いや咳エチケット」、
「三密(密集、密接、密閉)」を避けるといった、
国民のひとりとして、私たち夫婦は確かな責務、と実施したりしてきた。

そして我が家は家内の提案で、マスクは使い捨てと決めたり、
玄関の片隅には消毒液を置き、外出から帰宅後は手を消毒したり、
もとより日常の室内で生活していても、洗面所など手洗いをしてきた。

こうした中で、新型コロナウイルスを終息化させる為に、
新たに開発されているワクチンが有力な手段と、
学んできた・・。



やがて2月18日の朝、ぼんやりと私はテレビのニュースを視聴していると、
《・・新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が17日、
国内で始まった。

第1例目の接種は東京都目黒区の国立病院機構東京医療センターで行われ、
医師に米ファイザー製ワクチンが打たれた。

政府は国立病院機構の施設など、まず全国100カ所の病院で
同意を得た医療従事者4万人に先行接種して安全性を確かめる方針。

流行収束に向けてワクチンの効果に期待が高まる。
滞りなく接種を進めるための供給確保が課題となる。 ・・》

このようなニュースを視聴して、やがて私たち高齢者の順番かしら、と微笑んだりしている。

このような心情で過ごしてきた私は、

《・・「6月末までに全国民分を確保は無理」と政府関係者・・》って、
どのようなことですか、と思いながら記事を精読した。

この記事は、『 週刊朝日 』の2021年2月26日号を一部加筆修正され、
関連の【 AERA dot. 】に於いて2月19日に配信され、
無断であるが転載させて頂く。



《・・「国内産、国外産の別を問わず、
全体として必要な数量について、供給契約の締結を順次進める」

2月5日に都内で開かれた自民党新型コロナウイルスに関する

ワクチン対策プロジェクトチーム(PT)の役員会。

出席者に配られた「新型コロナウイルス感染症に係るワクチンの接種について(案)」と題する資料には、
こんな一文が盛り込まれていた。

政府は、すでに複数の製薬会社とワクチンの供給契約を結んでいる。


これと矛盾するかに見える
「供給契約の締結を順次進める」との文言に違和感を覚えた自民党議員は、
説明役の政府担当者に次のように問いただした。

「今の段階で『供給契約の締結を順次進める』というのは、おかしい。


文書作成時には、気を付けてほしい」




ワクチンが十分に確保できていないという印象を与え、
誤解を招くという危惧があったようだ。

だが、担当者はこの問いにはっきりと返答せず、
後に一般公開された文書にも文言はそのまま残った。

議員の指摘は、なぜ聞き流されたのか。
内情に詳しい政府関係者が衝撃の事実を明かす。

「実は、政府が製薬各社と結んだ契約は、
全国民にワクチンを行き渡らせるのに十分なものではなく、
供給スケジュールも実質的には白紙の状態です。

具体的な供給契約の締結に向けた交渉をこれからも、
進めていかねばならない状況なのです」



契約をめぐってはワクチン対策プロジェクトチーム(PT)の複数の出席者から
「ファイザー社の契約書の契約内容や日本への供給時期を教えてほしい」と要望が相次いだが、
担当者は、「契約書の内容はお答えできません」と突っぱねたという。

ワクチン対策プロジェクトチーム(PT)の事務局長を務める古川俊治参院議員は
「会合を通じて契約内容についての情報が提供されなかった」と認める。

これから供給契約を締結するのだとすると、
日本は今後、計画しているとおりの量のワクチンを入手できるのだろうか。



前出の政府関係者は暗い見通しを語る。
「国民に確実に供給できるのは2月12日に、
ファイザー社から成田空港に届けられた第1便の約20万人分だけで、
それ以降は不透明です。

つまり、政府はワクチン確保に失敗している。
G7でワクチン接種を開始できていないのは日本だけですから、
日本の交渉と契約がいかにいい加減だったか、ということだと思います」

菅義偉首相が「感染対策の決め手」と位置づけるワクチンの確保が、「失敗」とは、ただごとではない。

政府は6月末までに全国民に提供できる数量のワクチン確保を目指すとしており、
これまでに3種類のワクチンについて供給契約を結んでいる。

米ファイザー社製約1億4400万回分、米モデルナ社製約5千万回分、
英アストラゼネカ社製約1億2千万回分の計3億1400万回分だ。

ワクチンは1人2回接種するので、日本の人口約1億2千万人分をすでに上回る。

どのワクチンも、開発の成功や国内の承認が前提だが、
額面だけをみれば全国民に行き渡るだけの十分な量を確保しているように見える。



ところが、実際にはそう簡単なものではないという。
「日本が結んだ契約は、供給期限や供給量などの大枠しか定められておらず、
他国が結んだ契約のように、途中段階の供給量や時期など細かな決まりがない。
そのため次回以降の見通しを立てようがないのです。

それに、ファイザーとの契約は供給時期が『年内』となっており、
政府が目標とする『6月末まで』の記載はありません。

現在行われているE‌U圏外への輸出規制に対抗できる条項もない。
6月末までに全国民分を確保するなど『とても無理』というのが、
多くの官僚の本音だと思います」(前出の政府関係者)

これが本当なら、これから始まる接種は、政府の計画どおりには進まない可能性が高い。



厚生労働省などが1月に示した接種スケジュールによれば、
まず、2月17日にも医療従事者1万~2万人向けの先行接種が始まり、
3月中旬に医療従事者ら約370万人の接種がスタートする。

その後、3月下旬から高齢者約3600万人、
4月以降に高齢者施設の従事者約200万人や
基礎疾患のある人820万人の接種が段階的に進められる。

医療従事者や高齢者らを除く、一般の国民はそのあとだ。

河野氏は2月16日の会見で、
15日にはワクチンの第2便がEUの輸出許可を得て、
翌週には日本に届くと語ったが、数量などの詳細については語らなかった。

ワクチン確保の日程については、
「政府の基本的な対処方針は、令和3年前半までに、
国民に必要な数量のワクチンの確保を目指すということで変わっていない」とした。

一方、「確保を目指すと語っているわけで、
接種の時期について申し上げたわけではありません」とも語った。



また、東京五輪の開催前までに
国民への接種が間に合わなかった場合について問われると、
「五輪については橋本(聖子)大臣にお尋ねをいただきたいと思います」。

希望する全国民が接種を追える時期については、
「現時点では定かではありません」とした。(本誌・池田正史/今西憲之)・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。




今回の《・・ワクチン「6月末までに全国民分を確保は無理」・・》と学び、
無力な私でも動顛してしまった。

何よりも《・・「日本が結んだ契約は、供給期限や供給量などの大枠しか定められておらず、
他国が結んだ契約のように、途中段階の供給量や時期など細かな決まりがない。
そのため次回以降の見通しを立てようがないのです。

それに、ファイザーとの契約は供給時期が『年内』となっており、
政府が目標とする『6月末まで』の記載はありません。・・》

政府のどなたかが、このような悪しき契約の交渉をされたのか判らないが、
民間会社でこのような契約交渉をしたら、子供のお使いじゃない、
と担当者は上司より叱咤されて、契約の締結には至らなかった、
とサラリーマンを卒業した私は感じ深めたりした・・。



過ぎし1月下旬にワクチン接種担当大臣になった河野太郎規制改革担当相は、
「勝手にワクチン接種のスケジュールを作らないでくれ。
デタラメだぞ」
などとツイッターに投稿した、と報じられていた。


私は河野太郎規制改革担当相の力量に期待していたひとりであったが、
この当時の発言の意味合いが判らなかったが、初めて理解できた。

そして河野太郎さんがワクチン接種担当大臣になって、
今回の悪しきワクチンの契約書の内容を知り、驚かれて発露された、と思い重ねたりした。



何はともあれ、ワクチン「6月末までに全国民分を確保は無理」となれば、
夏季のオリンピックの開催は中止となり、
やがて秋風が吹く頃に殆どの私たち国民がワクチン接種が終われば・・、
と祈願したりしている。

コメント
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