☆老け顔以上に深刻なマスク生活の影響
── 忙しい毎日を送っていると、優先順位が低くなりがちなオーラルケアですが、
その重要性について教えてください。
口もと美容スペシャリスト・石井さとこさん:
口の中のケアや口元の運動は、全身の健康に影響してきます。
口は「食事する(噛む)・会話する・呼吸する」中心の部分。
口を動かしていくうちに、脳内は活発になっていきます。
逆に動かさないでいると、「オーラルフレイル」といって、口腔内機能が衰えます。
具体的には舌が動かなくなったり、飲み込む力が弱くなったり・・・。
脳への刺激もなくなって、気力まで奪われてしまいます。

── 動かすことが重要なのですね。
コロナ禍で長引くマスク生活での影響も気になります
口もと美容スペシャリスト・石井さとこさん:
マスクで口をフタしている状態だと、いつにも増して、口元を動かさなくなります。
「どんな顔をしていようが、目(アイメイク)だけ何とかすればいい」
考えにも陥り、口元の運動量も減ってしまいます。
マスク生活で特に衰えやすいのが、口輪筋です。
骨にくっついていない筋肉なので、油断すると若い人でも簡単に衰えていきます。
ここが衰えると「口角が下がる」、「たるみ」、
「ゆるみ」といった見た目の老けた印象はもちろん、
唇の開け閉めが不自由になり、きゅっと口を閉じることが難しくなってきます。
口が閉じていないと乾燥しやすくなるので、
口腔内環境が悪化して、老化をさらに早めてしまうことに・・・。
誤飲や、喉から肺の方に菌を侵入させやすくもなるので、
“マスク老け”は侮れません。

── 口輪筋の衰えについては、気づいていない人が、ほとんどだと思います。
マスク生活による影響の大きさを感じますが、ほかにも何かありますか?
口もと美容スペシャリスト・石井さとこさん:
マスクをしているとき、無意識のうちに口呼吸になっていませんか?
これがよくありません!
なぜなら、口腔内が乾燥して唾液の分泌量が低下するからです。
唾液が少なくなると、口腔内の環境は一気に悪化します。
唾液には、免役を維持する物質が含まれていますし、口の中全体を掃除する役割もあります。
さらに少量ですが、美肌ホルモンの「パロチン」も入っているので、
唾液がたくさん出ている人は肌もきれいになります。
若さをキープすることに関係しているんですね。
そんな大切な役割を持つ唾液。
年齢を重ねるにつれて、その分泌量は減少しますが、
今、若い人でもマスク生活で唾液が出ない現象が起きています。
唾液は運動で出てくるので、口元の運動不足は大敵です。
☆たった10秒!口元の老化防止エクササイズ「顔トレ」
── “マスク老け”の奥深さを知りました・・・。
手遅れにならないために、ふだんからできることはありますか?
口もと美容スペシャリスト・石井さとこさん:
マスク生活は、まだしばらくは続きます。
老化防止のために、忙しい方でも取り入れやすい簡単エクササイズ「顔トレ」を3つ紹介します。
マスク生活が終わったとき、素敵な表情で好印象を持ってもらうためにも、
今すぐ実践してみてください。
関心のある御方は、下記をクリックして、
簡単エクササイズ「顔トレ」を3つ原文、そして図柄をご覧ください。
https://www.msn.com/ja-jp/lifestyle/lifestylegeneral/%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%81%8C-%E8%82%8C%E3%82%84%E8%80%81%E3%81%91%E9%A1%94-%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%95%B5%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%8C%E8%AB%96%E7%90%86%E7%9A%84%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%BB%B6/ar-AAU9tYg?ocid=msedgdhp&pc=U531
☆PROFILE 石井さとこさん
歯科医師・口もと美容スペシャリスト。
「ホワイトホワイト」院長。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。
マスク老けを撃退する、「顔トレ」を提唱。
歯と身体を美しく保つための食事や、口元メイクについてのアドバイスに定評がある。
女優・モデル・アナウンサーからの信頼も厚い。
著書に「マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ」(集英社)など。
取材・文/高田愛子 イラスト/かりた ・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

今回、口もと美容スペシャリスト・石井さとこさんより、
《・・マスクが「肌や老け顔」の大敵・・》、
77歳の男性の私でも学び、多々教示させられたりした。
特に《・・マスク生活で特に衰えやすいのが、口輪筋です。
骨にくっついていない筋肉なので、油断すると若い人でも簡単に衰えていきます。
ここが衰えると「口角が下がる」、「たるみ」、
「ゆるみ」といった見た目の老けた印象はもちろん、
唇の開け閉めが不自由になり、きゅっと口を閉じることが難しくなってきます。
口が閉じていないと乾燥しやすくなるので、
口腔内環境が悪化して、老化をさらに早めてしまうことに・・・。
誤飲や、喉から肺の方に菌を侵入させやすくもなるので、
“マスク老け”は侮れません。・・》
こうしたことなどを学び、多々教示されたりした。
私自身も家内も、私の住む都心の郊外でも、余りにも長きの規制に、
自粛疲れで、ときおり閉塞感を感じる時もある。
せめて私が出来ることは、感染拡大を防ぐために、
おひとりおひとりが、「相手と身体的距離を確保すること」、
「マスクの着用」、「三密(密集、密接、密閉)」を避けるといった原則を、
大切と思い深めたりしている。
無力な私でも、自身の命を大切にして・・乗り切ろう、と思い重ねている。