夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『中秋の名月』の想いで・・♪   《初出2007.9.25.》

2008-05-31 12:31:19 | 幼年・少年時代の想いで
私が小学校に入学したのは、昭和26年の春である。

この頃は、祖父、父が先祖代々から農家を引き継いで、
ある程度手広く、小作人の手を借りながらも田畑を耕していた。

私は長兄、次兄に続いて生を受けたが、
2人男の子が続いたので、今度は女の子を期待していたらしく、
三男の私としては、幼児心に何となくいじけた可愛らしくない児であった、
と幼年期を振り返り時、想いだしたりしている・・。

この時節の満月を迎える中秋の名月の時は、
母屋の主庭に面した縁側で、月の光が観える位置に飾りを供(そな)えていた。

三方(さんぽう)と称された檜(ヒノキ)の白木で作った方形の折敷(おしき)に三方に穴が開いた台に、
半紙を敷いて、お米の粉で作った団子を15個ばかり供えられていた。

薄(すすき)が活(い)けられ、その脇には農作物の里芋(さといも)、サツマイモ、蓮(の根)などが置かれていた。

私は祖父に可愛いがわられて、祖父の冷酒を呑む横に座って、
満月を眺めたりしていた。

今、こうして想いだすのは、農家であったので、
春から育てられた農作物が何とか夏の日照り、台風などの被害を受けることなく、
無事に秋の収穫を迎えることができ、感謝をささげる意味から、
このように形式がとられたと解釈している。

尚、それから数年後、父が死去し、祖父にも死別され、
大黒柱を失った実家は衰退の一途となり、このような儀式には余裕がなく、
消滅した。


今の私は、この時節になると、
家内とどちらともなく月を眺めたりした時、
『月・・綺麗だね・・』、
と誉(ほ)めたりしている。


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朝は霧雨で迎え、午後より秋日和・・!? 《初出2007.9.25.》

2008-05-31 12:29:33 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、深夜に雨が降り、霧雨で朝を迎えている。

玄関庭に下り立ち、紫式部(ムラサキシキブ)のたわわな実の薄紫色が色合いを深め、
ここ数日で紫色となっている。

玉すだれ(タマスダレ)の純白の花も終りを告げているが、
なぜかしら高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)の薄紫色の花は、
相変わらず霧雨の中、咲いている。

私は遠い昔、社会人となったのは25歳の遅れた身あったので、
主(あるじ)に似て、遅れてこの時節まで咲いているのかしら、
と微苦笑したりしている。

午後より、秋雨前線が南下して、晴れ間となると報じていたので、
穏(おだ)やかな秋日和、そして夜には月を眺め、
中秋の名月を誉(ほ)められたら、これ以上の贅沢はない、と思ったりしている。



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いつの日にか、宮島の厳島神社に・・♪ 《初出2007.9.24.》

2008-05-31 12:27:07 | 旅のあれこれ
私達夫婦は、国内旅行が共通の趣味であるので、
四季折々に各地を訪れている。

まだ未知の地も多く、その時に思いついた旅行も多いが、
いつの日にか安芸の宮島に行って、厳島神社を観てみたい、
と私達は話し合っていた。

旅行会社の小雑誌、パンフレットを見たりしているが、
単なる宿泊地が宮島で自由時間が少なく、
かといって宮島に数泊をする個人旅行は魅了させるだけの価値観があるかしら、
と迷っていたのである。

先程、家内がある旅行会社の小雑誌を見ていた時、
この特別企画の旅、どうかしら、
と私に尋ねた。

『宮島舞楽&紅葉ウォーキング&カキ祭り』と題された旅行企画のひとつである。

東京から広島まで新幹線で行き、宮島に船で渡り、
厳島神社のライトアップを遊覧船で見物し、
宮島のリゾート・ホテルで夕食は『カキ料理』を頂だく。

翌朝は厳島神社で宮島舞楽を鑑賞後、
カキ祭り会場で、焼きガキを2個とカキ汁を一杯頂き、
紅葉の名所の公園で散策、
といった企画内容であった。

私は千年前に歴史の足跡を残された平 清盛が、
野望の結晶のひとつである厳島神社の情景に思いを馳(は)せて、
良い企画だね、行きましょう、
と家内に賛同した。

11月の下旬の2泊3日の団体観光ツアーであるが、
こうした興味に誘惑されて、家内は旅行会社に申し込んだりした。

尚、この旅行企画の2日目の午後からの秋吉台、萩に宿泊後、
萩、津和野の周遊があるが、私達は平成の初めの頃に訪れたので、
私は興味がない。

ただ、この時に買い求めた萩のぐい呑みがあるが、
ときおり夕食の友としている。


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東京の郊外は、半袖から長袖に相応(ふさわ)しくなり♪《初出2007.9.24.》

2008-05-31 12:24:36 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外の調布市に住む私は、
ここ数日、急速に秋めいて戸惑いを覚えている。

一昨日は、夏のような陽射しとなり、日中の買物、散策の時は、
扇子で扇(あお)ぎながら街中を歩いたりした。

昨日は、どんよりとした曇り空となり、
26度前後の中、半袖でお墓参りをした。
風は秋涼となり、心身に心地良かった。

夜風は秋となり、私は長袖のスポーツ・シャツとなった。

今朝は半袖の下着に長袖のシャツで、
どんよりとした曇り空を迎えている。

ときおり雨が予測されて折、日中の最高気温も22度前後、
と報じていた。

古人の人々からは、暑さ寒さは彼岸まで、と伝えられているが、
一昨日は下着なしの半袖のスポーツ・シャツ、
本日は半袖の下着と長袖のスポーツ・シャツでも涼しいかしら、
と私は急速なうつろいに戸惑っている。

明日からは、秋日和が予測されているので、
心身に爽快な日々となる。



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彼岸花、魅了される場所は・・♪ 《初出2007.9.23.》

2008-05-31 12:22:17 | 定年後の思い
東京の郊外に於いて、この時節、散策すると朱紅な彼岸花を見かけたりしている。

公園の片隅、ご近所のお宅の庭で、見かけたりする。

私は彼岸花が最も似合う場所は、
旅先で見かけた、田んぼの畦道(あぜみち)、小川の川べりに朱紅の色合いでひっそりと咲いて、
一年で今しか咲けないから観てね、
と健気(けなげ)に咲いている情景に魅了されるのである。

尚、昨年のこの時節、自宅の付近を散策していた折、
あるお宅の玄関の付近で、白い花の彼岸花を見かけた時、戸惑ったりしたが、
やはり彼岸花は朱紅の色合いが日本の風土に似合う、
と私なりの独断と偏見がある。

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どんよりとした曇り空の中、お墓参り・・♪  《初出2007.9.23.》

2008-05-31 10:12:35 | 定年後の思い
秋分の日は、何時もの事ながら、私の実家の長兄宅に行った後、
お寺のお墓参りをするのが私達夫婦の恒例である。

午後の三時過ぎから、雨が予測されていたので、
9時過ぎに戸締りをし、玄関を出たら、
雨がポッリと降ってきた。

長兄宅に行き、仏間にお線香を上げた後、長兄夫婦と他愛ない話をし、
雨のことが気になるので、早々と辞した。

雨は上がっていたが、どんよりとした曇り空であったので、
タクシーでお寺付近までに行き、花を買い求め、お墓の前にたたずんだ。

お線香とお米をそなえ、祖先、祖父、父、母に感謝しながら、
丁重に敬(うやま)ったりした。

お寺の境内を歩きながら、
雨に追われているみたいだね、
と家内と苦笑したりした。

この後、駅前で家内が買物をしている間、
私は本屋に寄り、一冊の文庫新書を買い求めたりした。

家内と街中で昼食するのが、恒例であったが、
お弁当を買って家で頂きましょう、家内の提案で、
数軒の店を探し、たまにはトンカツを頂きたいわ、と家内が云い、
早々とタクシーで自宅に戻った。

11時過ぎ、居間でトンカツ弁当をビールを呑みながら頂いたが、
思ったより美味しく頂けた。

この時節、栗ご飯で七品前後の秋の風味の食べ物を頂くのが多いと思われるが、
ときおり我が家はこうしたこともある。

この後、私は居間に簡易ベットに横たわり、
涼しい秋の風を受けながら、本を読んだ後、昼寝をした。

先程、目覚めて、庭先に下り立ったが、
平年であるならば金木犀の香りがする時節なのに、
今年の春先に剪定し過ぎて莟(つぼみ)もつかないのかしら、
と思いながら煙草を喫ったりしている。

尚、本屋で買い求めた文庫新書は、
香山リカ・著の『なぜ日本人は劣化したか』(講談社現代新書)である。

新書の帯には、緊急提言と称して、

   知らず知らずのうちに
   日本と日本人の
   学力・知性・モラルの
   崩壊が始まっている!

と明示されて折、精神科の分野で著名な女史は、
この難問をどのような切り口で表現されるか、
日頃の私の思いと重ねて読んで見たい、と購入したのである。




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福田・総理、麻生・副総理になれば良い・・!? 《初出2007.9.22.》

2008-05-31 10:09:08 | 時事【政治・経済】等
私はサラリーマンを卒業し、年金生活の三年生の身であるが、
政治関係にはうとく、最近は総裁選のニュースをときおり視聴したりしている。

総裁立候補から、声明演説、地方に廻られたりするたびに、
お2人に対して、お気の毒と思っている。

立候補声明演説をされたのをNHKで放映し、
そして新聞に掲載すれば充分と思っているのである。

政治力学などは無知な私は、内外に問題が山積している今、
どちらの人が総裁になるかわからないが、
体力を蓄え、総裁後の言動の思索の時間に与えるべきと思っていた。

何故、マスコミはお祭り騒ぎをするのか解からないのである。

政治は怜悧に国益を最優先し、国民に不安を与えない責務があるので、
日本で最も重責の職務と思われ、
地方遊説、テレビ出演などの体力テストのような消耗は避けるべきと確信したのである。

国内外に問題が山積しているので、
ご経験豊富な2人に、今後は総理、副総裁で、
対処して頂きたい、と念願したりしている。

万一、ひとりのお方が組閣から外れれば、国家的損失、と思っているのである。

尚、ささいなことであるが、
現時点の総理は、安倍総理であるが、
このサイトで誤字される方も見かけ、
こうした方は政治批判の資格はないと思っている。

幼稚園児であれば、止む得ないが、
少なくとも二十歳以上の方達は、
総理名を間違えるのは国民のひとりとして恥を知りなさい、
と少しボケてきた私は思っている。


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夏の光、過ぎてしまえば・・♪   《初出2007.9.22.》

2008-05-31 10:07:13 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、夏の名残りのように日中は夏の陽射しとなっている。

朝夕は朝夕は涼しく秋の気配が漂っているが、
日中、ときおり吹く風も秋の匂いとなっている。

先程、天気予報を視聴していたら、
寒冷前線の冷たい湿った気流が南下しているので、
明日は曇り空の後、ひと雨が降り、その後は秋日和が続く、
と報じていた。

家内と何時も話すことは、
今年の夏・・暑いわねぇ・・
と云うことが多かった。

6月から平年以上に暑く、7月の下旬は曇り時々雨の寒空となった後、
8月になると猛暑の日々が続いたのである。

私は暑さに苦手な身なので、
平年の夏の時節に比べ、お蕎麦(そば)、素麺(そうめん)を昼食とすることがことが多く、
夜のひとときは日本酒よりビールを呑むことが多かった、と微苦笑している。

明日はお墓参りをした後、
明後日からは暦(こよみ)どおり、爽(さわ)やかな秋日和かしら、
と私は秘かに期待している。


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捨てきれないレコード・・♪  《初出2007.9.21.》

2008-05-31 10:04:59 | 音 楽
私は昭和45年の春、ある大手の企業に中途入社できたのは、
25歳で遅れた社会人となった。

大学を中退して、映画青年、文学青年の真似事をし、
専門学校、先生方に紹介されたアルバイトなどで生活をしていたが、
音楽には余り関心がない方であった。

この企業に入社する前は、
レコードのLPをクラシックを主体とした10枚前後を
所有をしている程度であった。

この中の一枚は、モーツァルトの交響曲第40、41番であり、
文藝評論家の小林秀雄からの書物で影響を受けて、
買い求めたレコードであった。

もう一枚は、チャイコフスキーの交響曲5、6番であった。
ロシアの作曲家の方は、ロシアの大地と繁栄したヨーロッパの諸国をどのような思いで、
自身の創作に表現されたか、興味があったのである。

いずれにしても、お金に余裕がない時であったので、
食事を抜いたりして、やっと購入できたレコードであった。

企業に入社前の面接時に於いて、
同じサラリーマンの身であったら音響、テレビなどの製造部門でなく、
多少創造世界のあると感じたレコード部門を熱望し、
何とか叶(かな)えられた。

私は制作部門でなく管理部門であったが、音楽に知識のない私は、給料を頂くたびに、
自社の一枚、他社の一枚と買い揃えていった。
まもなく私が配属された部門が外資系の影響で、
レコード会社として独立されて、私も一員として配置になった。

この時代の音楽ソフト商品としては、
レコードが主体で、カー・ステレオなどでステレオ8(エイト)のテープがあり、
少しずつカセット・テープが増えてきた時代であった。

平成元年前後、コンバクト・デイスクのCDが主流となった。
この時、私の自宅にはレコードが1000枚前後、
カセット・テープは300本程度となった。

やがて、レコードは知人、友人などに上(あ)げたりしたが、
今の私のレコード棚には150枚前後眠っている。

されど私の青年期、若き社会人の時、深く心に影響を受けたレコードであり、
ジャケットを眺めたりした時は、その時代が甦(よみがえ)りのであり、
レコード・プレイヤーを手放しているが、捨てきれないレコードである。

退職後の今、カセット、CD、DVDの3000枚前後から、
その時に思いついた曲を聴いたりしているが、
ときおりレコード棚を見るたびに苦笑したりしている。



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お彼岸は、ふたたび夏の陽射しとなり・・!?  《初出2007.9.21.》

2008-05-31 10:02:57 | 定年後の思い
お彼岸は、ふたたび夏の陽射しとなり・・!?
東京の郊外は、ここ数日は夏の陽射しとなり、
昨日は34度前後の暑い日中となった。
ときおり吹く風は、秋の匂いであったが、
お彼岸入りとなった時節、どうしたのかしら、
と天上の気候の神々を思い、空をみつめたりしていた。

これからの1週間は、晴れ時々曇りの30度前後が予測されている。

家内との話の合間、
お墓参りの時は半袖の夏の装(よそ)いで行かれたら、
と云われたりしている。

昨今、地球の温暖化と云われているが、
東京の郊外でも5月頃からは平年より高く、
ときたま降る雨が長く、おかしな気候となっている。

私は昨日外出の時、ふたたび扇子を取り出して、
駅前を歩いたりするとき、扇子を扇(あお)いだりしていた。

寒さ暑さ彼岸まで、と古人の人々から伝えられているが、
おかしな天気を迎え、私は戸惑いながら過ごしているのである。


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『野の花だより 三六五日』・・♪   《初出2007.9.20.》

2008-05-31 10:00:09 | 読書、小説・随筆
10時半過ぎに駅前の歯科医院に行き、
治療を終えた後、本屋に寄った。

過日、店頭在庫が品切れしていたので、
取り寄せ予約していた文庫本の一冊が入荷した、
と連絡を受けていたのである。

私は本屋で新刊本、文庫本、雑誌コーナーを見るのが好きで、
偶然に興味を誘われる本があると、思わずパラパラと本を開いてしまうのである。

新刊本のコーナーで、美麗なカバーの本に目が留まり、
季節感あふれるタイトルであったので、購入することにした。

『野の花だより 三六五日』(技術評論社)であり、
上巻の副題としては『百花繚乱の春から木の葉いろづく秋』、
下巻は『錦綾なす秋ほほえむ春』と題されていた。

随筆として池内 紀、挿絵として外山康雄、両氏に寄る本であるが、
それぞれの野の花への思いが深く綴られ、挿絵も限りなく優しさを感じたのである。

私は退職後の年金生活の三年生の身であるので、
日常は身過ぎ世過ぎの生活はしているが、
せめて季節感だけは大切にしたい、と念願して折、
季節を現(あらわ)す光景、季節のうつろい情景などは心から尊重しているのである。

こうした思いから、こうした季節感を記した本などが書棚に多いが、
ときおり愛惜を感じながら読んだりしている。

今回も偶然手にした本であるが、
私にとっては命のある限りの心の友かしら、
と思ったりしている。



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昼の月 壮年男 相似たり・・♪   《初出2007.9.20.》

2008-05-31 09:57:20 | 定年後の思い
私は素養がないのに、ときたま戯(たわむ)として、歌を詠(よ)むときがある。

一昨日、遊歩道を散策の時、昼の月に気付いて、
そして眺めたときに人生の壮年期の迷い時の身上にあわせて、
浮んだひとつである。

私は退職後の3年生の身であるが、
過ぎ去った壮年期の働き盛りの時期、私なりに会社の仕事、家庭、女の人、そして将来のことなど、
人生をとりまく中年期の表面化させない心の悩みを切取った作です。

どなたも同じと思われますが、
過ぎ去った歳月のひと時期、ある時にふとした瞬間に輪郭が明確になる。

こうした折、戯れに一句を詠んだりしているのである。


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私の定年退職後の現実は・・♪   《初出2007.9.19.》

2008-05-31 09:55:19 | 定年後の思い
10月を迎えると、私は民間会社を定年退職後、丸3年となる。

ときおり、退職前の時期で予測したこと、
そして現実に過ごしてきた生活を振り返ったりすることもある・・。

現役時代は、時間が勝負、と思っていた。
ある程度の年収を得れば、責務と権限が伴うので、
定例業務は素早く終わらせ、改善策を色々と思考し、具進したりしていた。

これらに伴い、与えられる業務量は増したので、睡眠時間を削り、
ときには徹夜をいとわないで、勤務していたりした。

どなたでも同じと思われるが、会社の駒(こま)のひとつ、
と空(むな)しさと感じたこともあり、
或いは達成感の喜びもあったりしてきた。

そして、自分の敵は自分である、という思いで、長年勤務をしてきた。

こうした理由もあり、定年退職の数年前から、
せめて退職後は、自分の好きなことで、時を過ごしたい、
と切実に思ったわけである。


退職後の無職の年金生活は予定通りであった・・。
昭和19年に生を受けた私は、
満62歳を過ぎる2年間は報酬比例部分としてほぼ満額の6割弱で、
現在は満額を頂き、生活の基盤としている。

我が家は生活の諸経費は満額となった年金でまかない、
旅行費、思いがけない経費は多少の貯金を取り崩して生活している。

これらは退職前の想定どおりでにあり、
年金生活で時間が自由の身であるが、それなりに自身の趣味の世界で忙しいのである。

国内旅行は私達夫婦の共通の趣味であり、
四季折々、各地を訪(おとず)れている。
私が予想外としては、家内が祭り好きなので、地方の祭りを観たりしている。
そして温泉滞在は3泊4日程度は予期していたが、
これ以上の滞在が多い時もあったりしている。

旅行はあくまで非日常生活なので、
月の大半を過ごしている肝要な日常生活に於いて、
予測していたことと差異があり、微苦笑をしたりしている。

私は文章を綴ることが好きなので、
電子メール、或いはホームページを開設する予定であったが、
退職後まもない時に、ブログの世界を知り、これ以上最適なことはないと思い、
ほぼ毎日投稿し、生きがいのひとつとなっている。

買物と庭の手入れは、家内との約束で実行しているが、
買物と散策などで、平日の日中の時間を知り、
社会を知る上で、いろいろと教示させられた。

庭の手入れに関しては、退職前の構想として、
樹木、草花の春夏秋冬のそれなりのイメージがあったが、
手抜きが多いのが実態である。

映画鑑賞はビデオ・テープ、DVDの保管棚から居間で観よう思っていたが、
ときおり観る映画は圧倒的に1960年代前後が多いので、苦笑している。

音楽はカセット、CD、DVD等で視聴しているが、
何故かしら敗戦後から2000年の頃までの曲を聴くことが多い。

テレビを視聴するのは、ニュース、天気予報ぐらいであり、
ときたまドキュメンタリーの番組を観る程度である。

読書に関しては、新聞をゆっくりと精読するのは予定通りであったが、
興味ある小説、随筆、歴史書、現代史などを高校性以来読み続けている。

散策、買物の折、本屋に寄ることが多く、新刊本、文庫本、雑誌を問わず購入したり、
ときには古本屋に寄ったり、或いは所有している本を再読したりしている。

著作者の導きで、私のつたないなり思考でその世界に思いを馳(は)せたりするのが好きなので、
日中のひととき、或いは夜、布団にもぐり寝付くまで活字文化にふれるのである。


何より日常生活で教えられたのは、
玄関庭、主庭の四季折々の陽射しのうつろいであった。

平日の静寂なひととき、朝方、昼下り、夕暮れ、と移ろう情景に、
私は独り見つめて享受している。


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今宵は、エビス・ビールで・・♪   《初出2007.9.18》

2008-05-31 09:51:51 | 食べ物、お酒
私は夕食時の時は、純米酒の辛口を呑んでいることが多いが、
ときにはビールかワインを呑んだりしている。

最近は自在の生活をしているせいか、少し現役時代より太ってきたので、
一日おきにビールを呑んだりしている。

缶ビールの350mlを2本の時もあれば、
3本を呑んだりするときもある。

若き40代前後の時は、夏の土、日曜日の時などは、
大瓶のビールを4本程を軽く開けていた・・。


今宵は、伊予柚子を2つほど輪切りにしたのを口に含んで、
エビス・ビールを呑んで、夕食のはじまりとしたが、

『俺も・・弱くなったょ』
と私は家内に云ったりした。

『あなたは・・それだけ呑めば・・充分ですよ・・』
と家内は云っている。

『そうかなぁ・・』
と私は云った。

『だって・・あなたの退職の頃まで・・
お酒は弐合の約束は遥かに過ぎて・・お変わりする時もあったじゃ・・ないの・・
充分・・一生分・・呑んだんじゃ・・ありません?・・』
と家内は微笑みながら、私に云った。

私は家内が嫁いできてくれた時、半ダース程のコブレットのグラスで、
ビールを呑んでいるが、長い歳月の間に割れて、
最後のひとつのコブレットとなっている。

私はお酒に関しては、多分危篤の時まで日常の友として呑むと思うが、
くい呑みや最後となったコブレットに愛(いと)おしく、
過ぎ去った月日に重ね、想いを馳(は)せたりしている・・。



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下駄、そして健康サンダル・・♪   《初出2007.9.18.》

2008-05-31 09:48:52 | 定年後の思い
私は庭に下り立つ時は、庭の手入れをする時以外は、
素足で下駄を履いている・・。

雨が降っている時は、足元がすべるので、
やむえず健康サンダルを履いている。

11月から3月の初めの頃の冬季は、足袋を履いているのである。

このような足元の容姿になったのは、
40歳前後のサラリーマンの現役時代からの習性となっている。
さりげなく、くつろげて、心身の波長に良いからである。

退職後のこの数年は、外出の折、
ウォーキング・シューズで買物、散策をしているが、
ときおり下駄を履いてしまい、苦笑したりしている。


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