夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

読んで見たくなる文庫新書の一冊・・♪  《初出2007.9.9..》

2008-05-31 09:06:07 | 読書、小説・随筆
今朝のひととき読売新聞を読んでいたが、
【本よりうり堂】が日曜日に特集記事として掲載されている。

この中のひとつとして、【文庫新書】のコーナーがあり、
最近に発売された文庫本の紹介記事があった。

今週は5冊ほどの本の解説が載せられて折、
私は解説を読んだ後、興味にそそられた一冊があった。

無断であるが、転記をさせて頂きます。


『一度も植民地になったことがない日本』

   著作者・・・デュラン・れい子

ヨーロッパに長年暮らすアーティストが描く日欧比較文化論。
ヨーロッパ人のニッポン像は、
「お金ですべて解決する国」
など誤解と偏見がいっぱい。
だが、それは日本人の西欧理解と同程度とも言えそうだ。

( 講談社+α新書 838円)


以上が紹介記事の全文である。

私は著作者のデュラン・れい子・女史に関しては、
私の不勉強で全く無知で、どのような分野で活躍されるアーティストか知れない。

しかし、ひとりの女流アーティストの視線に導かれて、
ヨーロッパ人から観た日本人を読んで見たくなる。

私はサラリーマンを卒業して、三年生の年金生活者の身であるが、
海外の異国の地にたたずむと、日常生活からの普段感じない日本のことが、
明確に視(み)えることがある。

このようなつたない体験もあり、明日は駅前に出かける用事があるので、
本屋に寄ろうと思ったりしている。


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知らなかった出西生姜(しゅつさい・しょうが) 《初出2007.9.9.》  

2008-05-31 09:03:33 | 食べ物、お酒
私は定年退職後の3年生の身であるが、
新聞をゆっくりと読んだりするのが好きである。

現役時代は、時間に追われ、経済面と社会面だけ主体に読んだりしていた。

今朝も煎茶を飲みながら読売新聞を読んでいたが、
一番気になった記事は、政治、外交、軍事、経済、社会、スポーツ等でなく、
【Y&Y】と題された日曜版の中の記事だった。

愛読している【Food(ふ~どき)記】の記事であるが、
今週は『出西ショウガ 全国区へ』と見出しであり、
出雲地方の名産の出西地区を紹介されたていた。

新聞記事を無断であるが、引用させて頂くと、

・・・
ショウガの栽培には、水が豊富で水はけがよい土地が適している。
斐伊川が運んできた砂地のおかげか、出西地区は古くから産地と知られている。
・・・
「同じ種でも、ほかの土地で育てると固くなってしまうと言われてます」
・・・


私は生生姜に味噌を付けて、純米酒、ビールを呑みながら頂くのが好きである。
初夏の頃から、スーパーの野菜売り場で、新鮮そうに見えた時は、必ず購入し、
色あせた品を見た時はどうしてなの、と肩を落とし見送っている。

私は出雲地方には、少なくとも4回は訪れていたのであるが、
つたない私は出西地区が生姜の名産地であることは知らなかったのである。

できうれば、この地を訪れて、
収穫した直後、夕映えのひととき、出雲の地酒を呑みながら味噌を付けて齧って、
歯ごたえ、辛味が次第に舌に・・
このような情感を私は夢にみたりしている。


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淡紅色の秋海棠(シュウカイドウ)の思い・・♪  《初出2007.9.8.》

2008-05-31 09:01:06 | 小庭の情景を眺めながら
ベコニアの花や葉に少し似ている秋海棠の草花があるが、
昭和53年の春、家内が師事していた茶事の先生から頂いた花のひとつであり、
我が家の庭で彩(いろど)っている。

私達夫婦は主庭の紅梅、もみじの周囲に、下草がわりに植え込んだ。

8月の初めの頃から淡紅色した花がひっそり咲き初め、
ハート型した葉は、大小は不揃いであったが、
茎まで恥らうように淡い紅色に染めている。

微風を受けると少し首を傾げた揺れるのを見かけたりすると、
私なりに風情を感じたりしている。

そして、少女が大人になりかけたしぐさ、表情に似ている、と思いを馳(は)せたりしている。


私は最初に感じたのは、
あの頃に歌手の岩崎宏美が唄っていた『思秋期』(作詞・阿久 悠)を聴いたりしていたので、
この花への想いを重ねてしまうのである。

江戸時代の前期、日本の文化史上に確固たる点を残されたは俳人の松尾芭蕉は、

   秋海棠 西瓜(スイカ)の色に 咲きにけり

と爽やかな色合いを詠んでいるが、
私としては、有数な歌を残された俳人としては、この作に関しては駄作と感じたりした。


ここ10数年、拡散し、庭の外れの道路に面した垣根の根元付近、
家の裏の狭い路地にも群生し咲いている。
半日陰を好むので、まるで壁の花のように、恥らうようにひっそりと咲いている。

過日、ある地方の川べりで帯のように並列して盛大に咲いている情景をテレビで視聴したが、
まるでベコニアのように感じ、私なりの本来の秋海棠の魅了を粗末にし、
風情のかけらもないと思ったりしていた。

草花の愛好の人々は、秋海棠・・片思い、と花言葉として命名されて折、
私は素直に微笑(ほほえ)んだりしている。



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真夏のような朝を迎えて・・♪   《初出2007.9.8.》

2008-05-31 08:59:03 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、雲ひとつなく澄み切った青空となり、
真夏の朝のような陽射しを庭に差し込んでいる・・。

台風が通り過ぎたので、このような状況が古来から多いが、
台風は北海道に上陸し、通過中で道民の方達はお気の毒、
とニュースを見ながら思ったりしていた。

私の住む街は、日中は34度前後の暑さとなり、
再び真夏日こんにちは、という心情である。

蝉(セミ)が元気を取り戻し、なごりほしそうに盛んに鳴いている。


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2008-05-31 08:14:00 | 定年後の思い
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とりとめなく、一日は過ぎて・・♪

2008-05-30 17:49:00 | 定年後の思い
昨夜11時過ぎに布団にもぐり、
読書を数ページ読んだ後、寝付いたのであるが、
どうしたのか3時に目覚め、ネットでニュースを2時間ばかり検索し、
このサイトに投稿したりした。

この後、雨戸を開けたのであるが、
小雨が降り続いている。

結果としては、おだやかな霧雨に変り降り続いていたので、
買物と散策は中止として、
別ブログの【年金青年のたわむれ記~かりそめ草紙~】に
今まで4つのサイトに書き散らかした投稿文を整理、統合したりしてした。

50通ばかり投稿をし、少し疲れを覚えて、
午後の1時半過ぎに文庫本を持ち、布団に横たわった・・。

藤原正彦・著の『決定版 この国のけじめ』(文春文庫)であるが、
単行本などで既に読んでいるので、再読のような状況である。

しかし、この著作者の行間に秘められた思いが、
再発見したかのように魅了させられることが多いのである。

豪速球はもとより、シュート、カーブ、ときにはスロー・ボールで、
変化自在で各ジャンルを綴られるので、
それなりに受け止める読者のひとりとして泉水のごとく興味がつきないのである。

このように午後の大半を過ごし、
あわてて寝不足になると思い一時間ばかり寝て、
先程目覚めたのである・・。

玄関庭の軒下で煙草を喫ったりしているが、
相変わらず霧雨が降っている。

年金生活の身である私は、ときには、このようなとりとめなく
霧雨の降る日中を過ごしたりしている。

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『花の金曜日』の想いで・・♪   《初出2007.9.7.》

2008-05-30 13:31:35 | 現役サラリーマン時代の想いで
私は定年退職後の3年生の身であるが、最近はとみに曜日の感覚が薄らいでいる。
カレンダーを眺めると、金曜日だったと教えられる程度となったのである。

私の現役時代は数多くのサラリーマンと同様に、
月曜日の早朝から業務に精進し、睡眠時間を削り、
金曜日の夜になると、やっと安息が得られる、といった心情であった。


私は大学を中退し、映画青年、文学青年の真似事をしたりした後、
昭和45年の春、ある民間企業に中途入社し、遅ればせながら社会人となった。
この頃の勤務形態は、隔週の土曜日が午前中勤務となっていた。

その後、何時ごろか完全5日制となって、金曜日の勤務が終わると、何かしらほっとした・・。

どなたが名付けたのかは知らないけれど、
花の金曜日と称して、『花金』と省略し、
社内で花金だから・・と歓送迎会や懇親会を開催されたり、
仲良しグループで呑みに通ったりしていた。

業務が立て込んで夜の9時過ぎに会社にいると、
『忙しいのだったら・・明日の土曜日に会社に来て、じっくりと仕事をすればよいじゃない・・
ともかく・・いつものメンバーで待っているょ・・』
と気のおけない友人が電話を掛けたりしてきたので、
私は仕事を切り上げて、その場所に駆けつけたりした・・。

どなたも同じと思われるが人事異動のたびに、
歓送迎会が部課間で盛んに行われ、私も異動の折には開催してくれた。

50歳を迎えた頃から、人付き合いと体力も疲れ果てて、ある程度のつきあいとし、
私は自宅の最寄り駅の付近の居酒屋で、
毎週の金曜日の10時過ぎに、定期便のように独りでボケッと呑んだりした。

私は弐合徳利のその時に思いついた地酒を2本呑みながら、
板長の進めの単品を3品を食べたりした。
そして絣(かすり)を召した女将や仲居さん達にからかわれながら、
1時間半ばかり心の憩(いこ)いとしていた。

その後、55歳になると出向となってしまい、
勤務先が遠方の上、始業も早くなり、心身疲れきったので、
居酒屋に寄れる余裕もなくなった。
帰宅後、風呂に入った後、11時過ぎに家内と話し合いながら、
弐合徳利の純米酒を呑んだりした。


どの時代でもサラリーマンの方達は、
どなたも多忙な業務な勤務実態で成果を問われているが、
私は花金の夜のひとときは、秘かな息抜きで過ごしてきた。

退職後の今としては、遠い昔の出来事だった、と改めて感じている。

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旅先のお茶は・・♪   《初出2007.9.7.》

2008-05-30 13:29:22 | 旅のあれこれ
私達夫婦は、国内旅行が共通の趣味なので、
四季折々、日本の各地を訪れている。

旅先で和菓子店を見かけたりすると、
煎茶、抹茶を頂きながら、和菓子を味わったりしている。

地酒と同様にその地の風土を考えさせられるので、
まぎれもなく文化のひとつと確信している。

時代の由来を知り、その時代からの今日までの長い歳月に思い馳(は)せれば、
より一層味わい深く感じたりしている。

昨今、旅先でJR、バス、フェリー、飛行機などの乗り物の時は、
煎茶のペットボドルを飲んだりしている。

私の独断と偏見であるが、特に食品の場合は専業メーカーが好きである。
煎茶に限ると、伊藤園の『お~い お茶』を長らく愛飲してきたが、
ここ数年は『濃い味』が好みとなっている。

更に伊藤園の場合は、俳句が掲載されているので、
ときたま投稿された人を読んだりして、
人生の微笑みを感じ、享受しているのである。

ある時、自動販売機で残念ながら、『濃い味』がない場合は、
どうしてなの、と不満げに呟(つぶや)いたりする小心者の私である。

そして、やむえず他メーカーの煎茶を飲んだりし、
人生ときには妥協も必要なのだ、
と自分に云いきかせたりしている。




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目覚めれば、台風は通過していた・・!? 《初出2007.9.7.》

2008-05-30 13:27:26 | 小庭の情景を眺めながら
東京の調布市に住む私は、先ほど玄関庭に下り立ち、
台風が通り過ぎた空模様、周辺、我が家の庭を眺めたりした。

風は強く、ときおり小雨が斜めに降っている。

樹木の葉が強風で千切れたのか、数多くの葉が散乱し、花梨(カリン)の実も落下している。

昨夜の12時過ぎまで、NHKで台風情報を視聴いたが、
伊豆半島の最南端に向って北上している地点で、
私は布団にもぐった。

目覚めたのは、5時半過ぎであり、
さっそくテレビを視聴したら、台風は北関東を北上している、と報じている。

神奈川県の小田原市周辺に上陸した後、北上したので、
私が熟睡しているうちに地理的に東京都の中核地域の私の住む市を通過した、
とぼんやりとした状態で思ったりした。

多摩川の調布市では、氾濫危険水位、と報じられているが、
この地域の一部て30数年前の苦い教訓をあり、
一級河川なりの国として対応をしてきたので、ある程度で沈静化すると思われる。

このようにぼんやりと、テレビの台風情報を見つめたりしている。

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団体観光ツアーの効用は・・♪   《初出2007.9.6.》

2008-05-30 13:21:25 | 旅のあれこれ
私は定年退職後の3年生で身であり、
家内との共通の趣味は、国内旅行であり、四季折々、日本の各地を訪れている。

若き40歳の少し前までは、JTBなどの旅行会社に予約して、個人旅行をしていた。
団体観光の場合は、旅行日程に制約があり、
同行の方達と一緒なので何かと息苦しく感じ、
宿泊先の観光ホテルなどでも気詰まりのように思っていたのである。


私が40歳の少し前、新年まもない土曜日の午後、
2月の初旬、山寺と蔵王の樹氷めぐり、そして最上川の船下りした後は越後地方を周遊し、
この間、上ノ山温泉と温海温泉に宿泊する、
という団体観光ツアーの新聞に掲載された広告を見た。

個人旅行としては、真冬の山寺を歩いて参拝したり、蔵王の樹氷の景観を眺め、
その上に最上川の雪の光景の船下り・・
と私達は思案してきたが、交通の不便な処を行き来するので、長年にためらってきたのである。

家内に思い切って参加してみよう、と相談し、参加することにした。

東北の雪の中の旅程なので、防寒着で身を固めて、
指定された集合場所に定時前に着き、バスに乗り込み、
あらかじめ指定された座席に腰を下ろした。

持参した純米酒を呑みながら、車窓から東北の冬枯れの情景を眺めた上、
バス・ガイドさんの解説を聴いたりして、時折まどろんだりしていた・・。

観光地の最寄で降り立って、周遊した後は、再び走行するので、
途切れた時間待ちがないので、
特に冬の寒い時節は、移動は楽であることを実感させられた。

宿泊先の観光ホテルは期待していなかったが、想像以上に質感が感じられ、好感したりした。


私達夫婦は個人旅行の魅力も知っているつもりであるが、
団体観光ツアーの価格の廉(やす)さには驚いたり、赤字にならないのか、
と余計な心配もしたのは事実である。

私達は自動車を保有しない信条なので、
この旅行で好感したので、ときおり団体観光ツアーを利用している。

何より魅了されたのは、バスの車内、休憩時間のサービス・エリア、お土産屋さんのひととき、
そして食事処などで共に参加された年配のご夫婦の会話、しぐさを私達は学んだことである。

このご夫婦の方達とさりげない会話をしたりして、
私達は人生の大学の生徒となったりした。

さりげない人生を教示して頂いたり、
私達夫婦も60歳代になった時は、あの方達のような夫婦になれたら、
とツアーの参加のたびに、数多く学んだりしてきた。

こうして最初に団体観光ツアーに参加してから、
早くも20数年を過ぎようとしている。

今の私達もときおり利用しているが、
自分達より10歳前後の年配の70歳代のご夫婦に関心を持っており、
旅先のひととき、数多く学んでいる。

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台風の襲来で、感じることは・・。 《初出2007.9.6.》

2008-05-30 13:19:22 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外に住む私は、ここ数日台風の影響で、
ときおり激しい雨になったり、止んだ後、一時的に晴れ間となり、
どうして、と戸惑ったりしている。

台風は太平洋上でゆっくと本土に進路をとりながら北上しているので、
もどかしい心情になっている。

台風の多くの場合は、豪雨と暴風が伴い、地で被害が増大しているので、
ささやかな日常の基盤事態に影響するので困りものなのである。

できうれば、程々の雨と風は歓迎できるが、
各地で被害がないように通過を願いたいものである。

河川、道路、公共の交通機関などに維持管理に携わる方達は、
更に心身ともに労苦が伴うので、大変な責務ある業務と感じている。

何より天候、自然を相手に、林業、農業、果樹園、魚業などの方達は、
まともに生活自体の根底に影響を及ぼすので、
災害に遭わなければよいが、
とテレビのニュースを観ながら感じている。


私は定年退職後の3年生の自在の身であるので、
朝方、家の前の道路を通勤される方、外出をされる方達を見かけると、
お気の毒と思ってしまうのである。

私の現役時代の時は、公共交通機関の乱れを予測し、
普段より早めに出で、会社に向ったりしていた。

会社の最寄駅から徒歩で会社に着くまで、
靴、靴下はもとより、スーツのズボンまでが濡れて、困り果てたりしたこともあったりした。

会社の窓辺から外を観ると、豪雨で風が伴って、雨が斜めに降ったりしていた。

こうした体験を毎年繰り返してきたが、
林業、農業、果樹園、魚業などで自然を相手にする労苦を思えば、
今の気持ちとしては通勤時の難儀だけなので、
改めて楽なことだった、と微笑したり、苦笑している。



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我が家の台風襲来、対策は・・。 《初出2007.9.6.》

2008-05-30 13:17:28 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外の調布市に住む我が家は、ここ数日は台風の影響を受けて、
雨が激しく降ったり、止んだ後は一時的に晴れ間となったりしていた。

今回の台風は、ゆったりと本土に近づいて折、
私の心は多少もどかしげになっている。

今朝もどんよりとした雨雲が空一面を蔽(おお)って折、
ときおり激しく雨が降る状態が続いている。

我が家は築後30数年の古惚けた家であるが、
毎年台風の襲来に備えて、これといった対策は講じていない。
強いていえば、雨戸をきっちりとロックする程度である。

20数年前は、屋根の頂点付近にあるテレビのアンテナが倒壊したり、
屋根のとよの一部が近所まで飛んで、誤りながら、持ち帰ったきたことがある程度である。

テレビのアンテナは、その後は業者にお願いして、
多少費用は要しても強固にして欲しい、と云って再設置をしたが、
今やケーブル・テレビとしているので屋根にアンテナはないのである。

植木鉢の五つばかりはあるが、これも移動するつもりはない。

唯、草花即売店で買い求めた後、草花を地植えしたので、
白いプラスチックの植木鉢が三つばかり庭の隅にあり、
これだけは少し移動をした程度である。

このような状態で、ときには風速35メートル前後を耐えたりしている。

我が家は台風より、雪の方が被害が多い。
都心の外れにある我が家は、湿った雪の重みに耐え切れず、
樹木は少なくとも10数本は折れて、やむえず切り倒したことが幾たびかあったりしている。

されど、台風が暴風の50メートル前後を伴って襲来した場合は、
どうなるか解からないので、勘弁して欲しい、
というのが実情なので、天上の気候の神々に祈願している。


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村雨(むらさめ)のような日中となり  《初出2007.9.5.》

2008-05-30 13:14:57 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、どんよりとした曇り空で朝を迎えていたが、
その後は激しい雨となり、30分前後降った後、
急速に庭全体が明るくなり、陽射しが差し込んで晴れ間となった。
樹木、草花は雨粒をたたえ、陽射しを受けてキラキラと光を帯びていた。

私はまぶしげに庭の情景に見惚(みと)れていたが、
しばらくすると空が暗くなったと同時に、雨が降り出してきた。

その後は、晴れ間となったり、思い出したように降りだしたりしている。

古人の人々は、このようなめまぐるしい状況を村雨と称しているが、
私は一ヶ月の天気をまるで圧縮したような移ろいに、唖然としている。

家内は最初のうちは、洗濯物を干そうかと戸惑ったりしていたが、
何より外出されている方は、お気の毒と思ったりしている。

天上の気候の神々による台風の影響であるが、
風もないので、一番喜んでいるのは樹木、草花かしら、
移ろいの激しい空を見たりしている。


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どんよりとした曇り空の朝を迎えて・・♪   《初出2007.9.5.》

2008-05-30 13:13:08 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、どんよりとした曇り空の朝を迎えている。

深夜に雨が降ったらしく、樹木、草花は雨粒をたたえて折、
地表はひっとりと黒土となっている。

少し湿度が高いかしら、と思いながら、
草花を眺めたりしている。

台風の影響で、日中は曇り時々雨、とこれからの数日は雨の降る日が多い、
と報じていた。

天上の気候の神々の采配であるので、
こればかりは致し方がない、と空をみつめたりしている。

そして、静寂で雨で清められた玄関庭にたたずんで、
煙草を喫ったりしている。

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初秋の夜長は・・♪    《初出2007.9.4.》

2008-05-30 13:11:12 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、昼下りまで快晴の後、曇り空となり、
夕暮れのひとときは小雨が降ったが、30分ほどで止んだ。

月を眺めようと思い、静寂な玄関庭に下り立ったが、
残念ながら月は恥ずかしげに雲の間に隠れている。

樹木、草花は雨粒をたたえて折、地表は清められひっとりとしる。

鈴虫は相変わらず盛大に鳴いて折、さながら合唱団となっているが、
耳をすませば、こうろぎの鳴き声が聴こえる。

日中、盛大な鳴いた蝉は、泣き疲れたのか、寝付いている。

ときおり、微風が吹き、もう秋かしら、と呟(つぶや)きながら、
居間に戻った。


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