夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

夏のなごり花・・♪   《初出2007.9.4.》

2008-05-30 13:09:42 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、澄み切った快晴となり、雲がのどかに三つばかり浮んでいる。

先ほど、玄関庭に下り立ち、煙草を喫いながら、
空を見上げたり、樹木を眺めていたりしていた。

久々に真夏のような陽射しであり、30度前後と感じられるが、
猛暑の36度前後の暑い日々を過ごしてきたので、
夏の名残りのような陽射しに感じたりして、
心身は爽やかに受け止めたりしている。

高砂木槿(タカサゴ・ムクゲ)の紫色の花を誉(ほ)めたり、
木陰に群生して、ひっそりと咲く露草の淡い青色の小花に心を寄せたりしている。

真夏を彩(いろど)ってくれた花は、名残り花のように感じたりしていたが、
付近に群生させた純白の花びらの玉すだれ(タマスダレ)は、
初秋まで咲いているから・・心ゆくまで観てね、
といったように、陽射しの中で咲いている。

こうした昼のひととき、社会の喧騒もなく、
たんたんと咲いている花に、私は年を重ねるたびに、
心を寄せ、そして深めている。


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早くも、紅葉の便り・・♪   《初出2007.9.4.》

2008-05-30 13:07:25 | 定年後の思い
私は東京の郊外に住む身であるが、
新聞のチラシでデパートなどは、秋の装(よそ)いなどが掲載されている。

昨日、登山系の専門店より、
『紅葉祭』と題されたパンフレットが郵送されてきた。

私が40歳頃からスポーツシャツ、ストレッチ・パンズ、
フィールド・ジャケットなどの冬用、スリー・シーズン用、夏用など愛用し、
軽登山用の靴などを購入している店からであった。

現役時代は通勤の際は、やはりスーツが多かったので、
休日を利用した旅行などはこうしたラフな出で立ちをしていた。

そして、ここ一週間は、旅行会社からの小雑誌も、
秋のおすすめ旅、として紅葉便りが送られてきた。

私達夫婦は、国内旅行が共通の趣味なので、
昨夕の食事の折、北海道の・・、北東北の・・南東北・・北関東・・
と旅先で巡り逢えた錦繍の光景を想い返しながら、
話し合ったりした。

そして、その時に身に付けた衣服などの話題となり、
晩秋の道北、道東を訪れた時、防寒用として冬用のスポーツ・シャツ、ジャケットで身を固めていたが、
たまたま秋晴れの良い天気となり、暑くて苦笑したことがあった。

しかし、翌日はマイナスの寒さで朝を迎えたりした。

このように、他愛ない旅行先のこぼれ話を私達夫婦は話題をしたりしている。



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私なりの午後の時は・・♪   《初出2007.9.3.》

2008-05-30 13:05:26 | 定年後の思い
私は定年退職後まもなくして昼食を頂いた後、
しばらくして読書をして、午後のひととき昼寝をする悪い習慣となっている。

買物、散策は出来る限り午前中で済ませ、
ときおり、庭の手入れ、国内旅行、小用がない限り、
こうしたふしだら日常を過ごしている。

現役時代は、数多くのサラリーマンと同様に、
睡眠時間を削って、業務に励んでいたので、
せめて退職後は自分の趣味の時間で過ごしたく、
私達夫婦は定年の5年前から、退職後の人生設計を盛んに話し合った結果である。

午後のひととき、読みたいと思った本を居間のソファーか、簡易ベットを持ち込んで横たわったり、
或いは寝室で本を読んだりしている。

私は高校性以来から、活字文化に触れ、
著作者の創作などの表現された世界から、
私なりのつたない想像力で思いめぐらすのが好きであった・・。

歴史書の場合は、著作者の導きで、
その時代の社会、政治、外交、軍事、宗教、そして文化を思い馳(は)せながら、
その時代の国、地域を思考したりしている。

そして少し疲れを感じてきたら、まどろみながら、やがて1時間前後、寝付いてしまうのである。

こうした他愛ない日常生活を過ごしているが、一日の時間がもっとあれば、
と叶(かな)わぬ欲張った考えもあったりしている。

私はこのような思いでいるので、退職後の一部の人で、
どのように過ごしてよいか解からない、
と人生の後半の許された歳月にさまよっている人達は、私は理解できないのである。


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夏の思い出も残して・・♪   《初出2007.9.3.》

2008-05-30 13:00:19 | 定年後の思い
東京の郊外は、薄い雲におおわれて静寂な朝を迎えている。

日中は晴れ間となり、31度前後の久々な真夏日となるが、
朝夕は初秋の色に染まられている。

小・中学生は、昨日で夏休みが終り、本日から始業式、
と先ほどニュースは報じていた。

それぞれの子供は、それなりの夏休みの思い出も残して、
新たな新学期を迎えていると思われる。

この夏休みに相当した期間は、
7月の下旬は曇り時々雨が多く、8月になると平年以上の猛暑が続き、
下旬になると秋の気配が感じられた気候であった。

私は家内と家内の母と3人で、
蓮(ハス)の花を観る為に、群馬県の館林市の城沼の湖畔に3泊4日で滞在したが、
日常は余りにも猛暑が多かったので、外出避け、手早く買物と散策した程度であった。

クーラーの冷気の中で、読書をしたり、
私が加入いた【goo簡単ホームページ】の9月末日で閉鎖と知り、
新たなブログのサイトを検討をし、このサイトの【OCN Cafe】とニフティの【ココログ】に新加入した。

【OCN Cafe】に関しては、旧サイトの日記部分を移行させた後、
8月13日より投稿をはじめ、何とか軌道にのってきた。

このような状態であるので、私なりの課題であるニフティの【ココログ】に、
そろそろ投稿をはじめる予定である。

学童の夏休みに相当する期間は、このように私は過ごしてきたのである。



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風は、秋の匂い・・♪    《初出2007.9.2.》

2008-05-30 12:56:50 | 小庭の情景を眺めながら
10時過ぎより、庭の手入れで樹木の剪定、草取りをしていた。

曇り時々晴れであったが、27度前後であったので、
少し汗ばむ程度であった。

手を休め小休止していると、ときおり微風が吹くと、
肌に心地よく通り過ぎてゆく・・。

熱さ秘めた夏の風ではなく、まぎれもなく秋の匂いだった・・。

2時半過ぎに体力の限界を感じて、
切り上げたが、年々体力は落ちている、と実感させられた。

お風呂に入った後、午後のひとときは何時ものように本を読んで、昼寝としたが、
先ほどまで寝てしまい、少しぼんやりとしている

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そして、その後の10数年の名曲は・・♪  《初出2007.9.2.》

2008-05-30 12:54:22 | 音 楽
私の50歳前後から定年退職までの期間は、
業界はミリオンセラーが続出し販売額のピークとなった後、
減少したので、日本の数多くの民間会社と同じような現象で再構築に基づいて、
リストラが行われが、苦楽を共にした人々が業界を去っていった時代でもあった。


ZARD『揺れる想い』

GLAY『BELOVED』

X JAPAN『Rusty Nail』

小柳ゆき『あなたのキスを数えましょう』


1998年に業界はピークとなった頃までは、
ミリオンセラーとなった数多くの曲は、ほぼ聴いてたりしていた。

やがて、私の務めていた会社も早期退職優遇制度の美名の中で、
止む得なく去っていった人、或いは大幅な人事異動と配置転換、私のように出向となった人、
業界自体が混迷した時代でもあった。

私は本社勤務から、出向先となった物流情報会社の不馴れの初めの頃は、
失墜感の中で、遠方となった通勤時間のひととき、
ビジネス・バックの中にCDウォークマンを入れて、CDの3枚前後を入れて、
X JAPANを盛んに聴いたりしていた。

その後。心身が落ち着いた頃、小柳ゆきのデビュー曲を偶然聴いて惚れ込み、
半年後の頃は、退社直後の8時過ぎに、人影もない暗い夜道をバス停まで歩き、


♪壊れそうな 明日に向かい
 信じあう 奇跡を

【『愛情』 作詞・小柳ゆき/樋口 侑 】


小声で唄ったりした。

そして4年が過ぎて、私は定年退職を迎えた。


退職後は1960年代から2000年頃まで聴く曲が圧倒的に多く、
あの曲が街に流れていた時は・・と我が身を振り返ったりしている。

ここ数年の曲には興味がないが、昨年の秋は、
絢香(あやか)の『三日月』に魅せられて、夢中になった頃は、
月を眺めたりすると、あやかちゃん・・
などと62歳の私は小声で言ったりしていた。


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私の人生で、音楽から影響を受けた名曲・・♪ 《初出2007.9.1.》

2008-05-30 12:50:34 | 音 楽
私は定年退職後の3年生の身であるが、
ときおり収集したCDをCDラジカセなどで音楽を聴いている。

昨日、書類棚を整理していたら、葉書の専用箱を見ていて、
一枚の葉書を懐かしさがあったので、時を忘れて見たりしていた。

この一枚は、10数年前に私が書いた年賀状であった・・。

私は民間会社のあるレコード会社に勤め、
音楽の制作と直接に関係しない管理畑の部門であったが、
人並みに音楽が好きな方であった。


・・・
この間あまたの歌がありましたが、私の脳裏から離れない歌を綴って・・。

バルバラ『ナントに雨が降る』

中島みゆき『HALF』、『エレーン』

井上陽水『傘がない』

五輪まゆみ『少女』

長渕 剛『昭和』

S。アズナーブル『遠い想い出』

グロリア・ラッソ『サ・セ・ラムール』

シャーリー・バッシー『別れの時まで』

戸川昌子『ボンボヤージュ』EMI盤

パティ・キム『離別(わかれ)』

大塚博堂『私は女です』

内藤やす子『悲しい色やね』

金子由香里『愛の砂漠』、『スカーフ』

イーグルス『ホテル・カルフォルニア』

別格 モーツァルト『ピアノ協奏曲第20番』


このように書かれて折、思い込みの激しい私が、
25歳で中途入社して、50歳前後まで私なりに惚れ込んだ曲であるが、
このことは少しばかりの私の信条が見え隠れするので、
と今の私は微苦笑している。

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9月になれば・・♪   《初出2007.9.1.》

2008-05-30 12:44:21 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外は、静寂な曇り空を迎えている。

昨夜、カレンダーを一枚捲(めく)り、
猛暑だった8月に別れを告げて、そして破いたりした・・。

9月は日本古来から長月と称されて折、
夜が長くなる『夜長月』といわれているが、
民俗学者の折口信夫氏に寄れば、
長雨の時季を意味する『ながめ月』と述べられている。

思い返せば、確かに秋雨前線と台風が重なるので、
一年の中でも雨がよく降る時季でもある。

或いは、農作物、果樹に携(たずさ)われた農家、果樹園の人々の労苦の成果として、
穀物と果物の実りをもたらしてくれる時季でもある。

夏のなごりと初秋が交差する九月は、何かと物思いに耽(ふけ)ったり、
私は暑さに苦手な季節を過ぎたので、
心身健全な季節となる。

私は先程、玄関庭の片隅で煙草を喫っていたら、
紫式部(ムラサキシキブ)のたわわな実が、薄紫色に色づいてきたのを眺めたり、
クロッカスに似た群生させた玉すだれの純白の花に心を寄せたりしている。

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天成の歌人に魅了された頃・・♪   《初出2007.8.31.》

2008-05-30 12:42:22 | 読書、小説・随筆
私は短歌を詠(よ)む力はないけれど、
人が詠まれた歌を読むのは好きである。

私が定年退職後の3年生の身であるが、
私なりのつたない自己形成で最も影響を受けた中で、
歌に関しては、ひとつの歌が頂点を極めている・・。


   春は花 夏ほととぎす 秋は月
       冬雪さえて 冷しかりけり

            道元禅師

この歌に初めて接したのは、東京オリンピックの頃であり、
私は大学を中退した二十歳であった。

日本古来の自然の四季のうつろいを歌っている。
この世を的確に達観し、凝縮(ぎょうしゅく)されて表現されては、
散文を書く後世の人にとっては、余りにも大変、と感じたのである。


歳月は流れ、昭和56年に岡山県にある洞松寺の住職の赤松月船の解説の導きがあったりしたが、
私なりに理解できたと錯覚していた。

しかし、私なりに無心な心境で受け止めるには、長い歳月が必要であり、
年を重ねた今でも、まだ生臭い自分がいることに気付かされるのである。

私にとっては、人生の命題かしら、と深く思ったりして、
つたなく日常を過ごしている。



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八月も終りを告げて・・♪   《初出2007.8.31.》

2008-05-30 12:39:56 | 定年後の思い
東京の郊外は、霧雨の静寂な朝を迎えている。

日めくりのカレンダーも月末となり、
私はこの八月は何をして過ごしてきたのかしら、
玄関庭の軒下で煙草を喫いながら、想い返えしたりした。

私は定年退職後の3年生の身であるが、
退職後まもなくしてブログの世界を知り、
旧サイトの【goo簡単ホームページ】に於いて、ほぼ毎日数通を投稿してきたが、
7月の下旬に9月末の閉鎖を知ったので、
どのサイトにするかで、迷い考えて8月を迎えた。

結果としては、新サイトとして【OCN Cafe】に加入した後、
旧サイトの日記に相当する部分を移行して、
13日から私なりに投稿を初めてきた・・。

これと同時に、ニフティの【ココログ】に加入しているが、
【OCN Cafe】に投稿をし続けて、ある程度軌道に乗った後、
【ココログ】に重点を移せばよい、決意したのが8月の初旬であった。

このようにさまよいながら、私は念願の蓮の花を観る為に、
群馬県の最南東にある館林市の外れの城沼に3泊4日で家内の母を含め、
3人で小旅行をした。

今年の夏は、7月の中旬から下旬は曇り時々雨となり、
今月の8月は私の記憶にない猛暑が続き、
ここ数日、雷雨のあと朝涼となり過ごしやすい日々となっている。

過ぎ去ってしまった今、微笑んでいるが、
揺れる心情は投稿してきた60前後に綴っているので省略するが、
年を重ねた私なりに、大きく揺れ動いた月であった。


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季節で変わる、映画鑑賞・・♪   《初出2007.8.30.》

2008-05-30 12:33:06 | 映画・テレビ
私は定年退職後の3年生の身であるが、
若き時期のひととき映画青年の真似事をしたこともあったので、
昨今は居間で映画を観たりするのは好きである。

そして私なりのつたない鑑賞歴でも、魅了された作品は、何回でも観るタイプである。

例えば邦画の場合は、『二十四の瞳』、『東京物語』、『浮雲』、『雨月物語』等である。

洋画に関しては、『街の灯』、『市民ケーン』、『第三の男』、『逢びき』、『ライムライト』、
『ジョニーは戦場に行った』等は、10年ごとに観たりしている。

或いは最初の一ヶ月に於いて、少なくとも10回以上熱中して観る映画もある。
邦画の『七人の侍』、『用心棒』、『駅~STATION~』、
洋画の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、『ディア・ハンター』、
『ゴットファーザ Ⅱ』などが鮮明に記憶に残っている。


私は定年退職の5年前頃に、退職後にその時に観たい映画として、
100作品前後の名作があればよいと考えていたが、
瞬(またた)く間に増えだした・・。
やむえず、250本収納できるビデオ・ラックを2本買い求め万全とした。

しかし、時代はビデオ・テープからDVDに移行期の上、
私のソフト販売店からの購入、或いはWOWOW、BS2からのコピーが増えて、
天上までとどく、幅広い大きなラックを買い増ましたのである。

そして今日は、邦画、洋画、映画以外のドキュメンタリー、音楽の四つの区分で、
ビデオ・テープ、DVDが並んでいる。


私はその時に観たい映画作品をラックの前で選定したりするが、
何故かしら、やはり季節に応じて観てしまうのである。

冬の季節の時などは、『アラビアのロレンス』、『プラトーン』、
『イングリッシュ・ペイシェント』等の砂漠、荒野、ジャングルの背景が多くなるのである。

そして夏の時節は、『ドクトル・ジバコ』、『カサブランカ』、『かくも長き不在』等の
寒冷地、静寂な戦争を背景にした選定が多くなるのである。

不思議なことであるが、猛暑の夏の時、『アラビアのロレンス』の砂漠、
『戦場にかける橋』の熱帯林の背景は、
暑くて落ち着かないのである。

かといって、居間を寒いぐらいに冷房を冷やして、
鑑賞するのは映画の内容からして、おかしな事と思ったりしている。

このようにして私は鑑賞しているが、
1950年代、1960年代の公開された作品が圧倒的に多く、
ときおり私は、どうしてかしらと微苦笑したりしている。



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この世で一番美味しい食べ物は・・♪  《初出2007.8.30.》

2008-05-30 12:30:41 | 食べ物、お酒
今朝、朝食前に家内が洗濯の合間のひととき、料理雑誌を見ていて、
野菜、果物、魚介類の秋の時節のことで、私に話しかけてきた・・。

『どれも・・美味しそうね・・』
と云った。

私は新聞記事の政治の喧騒を思い浮かべていたので、
『女性とご年配の方達が・・喜ぶものが多いみたい・・』
と大人になりきれない民主党のある政治家の人達のことを思った。

『だけど・・貴方の好きなお酒の付け出しに最適なのも・・あるわょ・・』
と家内は私に行った。

私は家内の見ている雑誌を斜め見ると、
『確かに・・美味しそうなものはあるよねぇ・・
だけど、この世で一番美味しいものは、
旬のものを素材を大切にした料理・・
これ以上のものはないと思うょ・・』
と私は言った。

『・・』
家内は私の断片癖が始まったと感じていたが、
やがて微笑んだ。

私は家内から茶事、焼き物、料理などの和事の基本を多くを学んで折、
30数年前の新婚時代に、家内から教えられたひとつであった。

我が家の夫婦の会話は、私の退職後の日常は、
こうした話や旅行先のこぼれ話が多い。

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ときには、庭の手入れをすれば・・♪  《初出2007.8.29.》

2008-05-30 12:26:11 | 小庭の情景を眺めながら
9時半過ぎより、庭の手入れをはじめた・・。

昨夜の雷雨のお陰で猛暑は去り、
最高気温といっても26度前後で過ごしやすい日中であった。

久々の庭の手入れであり、少し荒れ放題の玄関庭となっている。

雑木の剪定と草抜きに専念したが、泥まみれと汗まみれになるが、
健全な汗なので心身にそれなりに心地よい。

1時半過ぎに疲れ果てて中断し、お風呂が沸(わ)くまで間、
何時ものように軒下付近で、煙草を喫いながらビールを呑んだりしている。

紫式部(ムラサキシキブ)のたわわな黄緑色の実を見つめたり、
花梨(カリン)の樹木を眺めたりしているが、
こうした時は現役時代のことなどを想い浮んだりすることが多い。

私は民間の中小業のサラリーマンの身であったが、
数多くの人と同様にそれなりの苦楽がこうした折、
甦(よみがえ)ってくるのであった。

過ぎ去ってしまえば、過去は苦楽を忘れ去り懐かしく、
そして美しさばかり残るのは、
多くの人々と同じ思いである。

『貴方・・お風呂・・沸きましたわょ・・』
と家内の声が聴こえ、私は腰を上げた。


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白雨(はくう)の後は、真夏日が去り・・♪  《初出2007.8.29.》

2008-05-30 12:20:11 | 小庭の情景を眺めながら
東京の郊外の調布市は、朝涼(あさすず)の朝を迎えている。

昨夜の7時半過ぎ、雷鳴が響きわたると、大粒の雨脚が屋根にあたる音が聴こえ、
しばらくすると稲光が光を帯びて、夜空を裂き、豪雨となった。

私は夕食前であったが、玄関庭の軒下に出て、
待ち焦がれた雨を眺めていた。

樹木は豪雨を受け、樹木越しの景色は白いベーェルに覆(おお)われたかのように霞(かす)んでいる。

地上の草花は水しぶきを受けて、乾ききった大地を潤(うるお)しているが、
激しい雨を受けて、もう・・だめぇ、
といったような樹形を震(ふる)わしていた。

私の履いている下駄も水しぶきを受けていたが、
待ち焦がれた雨の情景を見つめていた。

付近で落雷が数度響きわたり、大地を震(ふる)わした・・。

私は苦笑しながら、居間に戻り、
『やっと・・降ったねぇ・・』
と私は家内に言った。

ビールを呑みながら夕食を頂いている時でも、
屋根に激しい雨脚が聴こえている。

夕食を終えた後、煙草を喫うために玄関の軒下にたたずむと、
雨は小降りになり、微風が吹いていた。

日中の猛暑も数日前のように思われ、
夕立であったならば、白雨のひとときの情景だったかしら、
と暑さに苦手な私は微笑んだ。

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私が険悪する言葉・・♪   《初出2007.8.28.》

2008-05-30 12:17:51 | 時事【社会】
昨今、新聞、雑誌、テレビ等で視聴したり、日常生活の外出などで耳にするたびに、
私は気になり、険悪する言葉がある。
一番困るのは、テレビの出演された30、40代の小奇麗な女性が使ったりすると、
容姿に似合わず蓮っ葉な言葉で使うので、程度の低い人、と感じてしまうのである。


★はまる

若い人が使うのは、言葉の感性が乏しいと苦笑をしたりしているが、
少なくとも40歳以上の大人の人が使うのは、
いかがなものかしら、と思っている。

この言葉は、江戸時代以来の枕詞に近い男女間の会話と、私は思っている。

☆夢中になっている

☆熱中している

少なくとも大人と思われる方には、使って頂きたい、と思っている。

反論されるお方は、流行している言葉を使わないと、
時流から取り残される、と危惧し、あえて使っている方も見られる。

日常の言葉は時代を移す鑑(かがみ)と称されているが、
日本の古来より美しい言葉があるのに、
日常生活の基本は、さりげない会話から成り立っているのに、
余りにも粗末にしていると感じるのである。

★ムカツク

この表現も険悪する。
このような言葉を口にだしたら、相手のお方は・・
こうした心情を思えば、少なくとも大人の人は使えないはずである。

私の現役時代、職場で若い方が使っていて、
私は感性の乏しい人、人格形成の薄さを感じてしまったのである。


私の幼児の頃、農家で育ったのであるが、言葉が乱暴であったりした時、祖父、父はもとより、
近所の叔父さん、叔母さんから叱咤を受けたりした。

その言いかたは何だ・・言葉を粗末にするなぁ、と小突(こづ)かれたりしてきた・・。

私は言葉ひとつとっても、貧富さとか社会の地位とかは関係なく、
そのお方の人格を表わす、と確信している。


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