3日目のディナーは、洲本市内、大浜海水浴場前のイタリアン
「L’ISOLETTA 」(リゾレッタ)。
のんびりゆったり海岸通りを歩くと、道沿いにポツンとハイセンスな外観の
お店が現れました。 昼間、素朴でレトロな大浜海水浴場の海の家を利用した私
としては、へっ?こんなところに?といった不思議な思いにかられます。
店先にはボードに手書きでメニューが記されていました。
「Mene Estate」 (メニュー エスターテ)
イタリア語で、夏のメニューということでしょうか?
この日は月曜日。
通常でしたらお店の定休日なのですが、お盆期間に入るので 休みがまちまちに
なるのでは?と、ダメもとで電話をかけてみたところ、勘が冴えていました。
お店は営業、このあたりのイタリアン人気店ですが運よく予約できました。
私達がご案内いただけたのは入り口に近い窓際のテーブル席。
まだ新しい店内は白い壁にウッディなインテリア。
清潔感のあるシックな色合いの中に赤いテーブルクロスはアクセントカラーとなって
映えており、どことなくリゾート地のダイニングのような雰囲気です。
メニューを拝見したところリーズナブルなセット料理がありましたので
こちらでお願いすることにしました。
このセットは、
~2名様からの取り分けセット~(お二人様)@4800~
・小さな前菜8品、リゾレッタ・スタイルで・・・・自家製パン・本日の料理
より2皿お選びください。
もう少しお食事をされたいお客様は、・・・一皿ごとに・・・プラス\800~
3名様の場合には、・・・前菜、自家製パン・・・プラス\1200
と記されていました。
なお、本日の料理の中には割増料金がかかるものもあります。
小さな前菜8品
シンプルで土の香りを感じさせるような温もりのある小皿たち。
その小皿にちょこちょこと盛られた前菜が卓上に彩りを添えます。
写真手前から、時計まわりに
- オクラ アイオリソース
- 地鶏の玉子のコンフェ
- パプリカのマリネ
- 鳴門金時のエスプレッソ風
- パルマ風グラタン
- 鯵のマリネ
- 生ハムメロン
- キュウリのギリシャ風
シェフのご説明によると以上のようでしたが、詳細はメモしきれませんでした。
特に気に入ったのは、写真手前左の鳴門金時のエスプレッソ風、ほんのり香る
右はパルマ風グラタン。
この前菜だけは長めのお皿に2つが盛り付けられていました。
地鶏の玉子のコンフェは、玉子をかきまわさず、添えられている薄切りの
ハードタイプのパンにつけていただきます。濃厚!素材の美味さが際立っています。
鯵のマリネも新鮮。みじん切りのキュウリ、セロリ、ニンジンが和えられていますから
食感も楽しめました。
自家製パン
クルミのパンとロールパン。ふんわりというよりしっかりとした手作り感。
パンはバターかオリーブオイルを選べます。
オリーブオイルでお願いしたところ2種類持ってきていただけました。
- 純淡路島産 無添加なたね油
- エクストラバージン
シェフご推奨のいただき方は、クルミのパンにはなたね油、ロールパンには
オリーブ油とのこと。
また、淡路島の藻塩も相性が良いのでと同時に置かれています。
とがったところがなく旨みのある味わいで確かに藻塩はマッチします。
自家製パン、美味いだよ。 オラ、たっぷり食べただよ。
ノブローさんはお行儀が悪いよ。叱られちゃうよ。
ボクはちゃんと椅子に座っていただいているよ。
美味しいお食事につられてワインは白ワインから赤ワインへ(各2500円)。
ボトルワインは2500円から置かれています。
今回、お料理を注文するのとと同時に白ワインからお願いしたのですが、その際、
店内に撮影禁止のマークをみつけました。慌ててシェフにうかがったところ混雑時の
撮影はご遠慮願いたいとのことでした。 それは以前お客様の撮られた写真に
他のお客様が写っていてトラブルになったそうです。
私達の来店した日は本来はお店の定休日ということもあり貸切状態でして、撮影は
かまいませんとお許しをいただけました。
シェフがつきっきりで対応してくださるような日はまれにしかないようで、お話も
いろいろ伺えた代わりに、ワインの銘柄などを控えるのを失念してしまいました。
本日の料理はメニューの中から選んでください。
と言うことなのでまずはお肉をチョイス。
ゴールデンポークのロース肉の炙り焼き、サラダ仕立て(+800)
シンプルな調理法が素材の美味さをひきたてています。
調味料は塩胡椒という感じですが、柔らかくて甘い肉質。
あっさりとしたゴールデンポークは、脂もしつこくないため新鮮な野菜と一緒に
量をいただけてしまいそうです。
もう一品はパスタにしよう。
こうなると手打ちに目がいってしまいます。
手打ちタリアッテッレ 、淡路牛のスジ肉入りミート・ソース
大き目のスジ肉がごろごろ入ったミートソースは旨味が濃厚。
チーズをチーズグレーターでたっぷりおろしていただきました。
お口のまわりは、もう美味しいミートソースだらけ。
私はもうすこしタリアッテッレにもっちり感がほしいところですが
連れはバランスが取れていると絶賛していました。
ここらへんは好みです。確かにそんじゃそこらではいただけないミートソース
しっかり完食させていただきました。
2名様からの取り分けセットは以上で終了になりますが、もっともっとシェフの
お料理がいただきたくなりました。
ティラミス@600
マスカルポーネを使ったティラミス。ミントの葉をあしらっています。
口ざわりよくまろやかで驚くほど軽やかな味わい
お皿を飾ったミントのソースも涼しげでさっぱりいただけました。
こんなに自分の好みに合ったティラミスをいただいたのは何年ぶりだろう・・・。
写真を撮り忘れましたが、エスプレッソ@350も注文。
なお、このティラミスはお店で一番大人しいドルチェとのこと。
中には10年がかりで納得のいくものに仕上げたドルチェもあるのですよ
と、シェフは、一見コワモテ(☆_@;)☆ \(`-´メ)
・・・というかとっつきにくい感じなのですが、お話を始めると楽しい方で、ときおり
見せていただける笑顔にほっとさせられました。
さて、シェフは14歳の時、某店のカルボナーラに衝撃を受けられたそうです。
人生の岐路はいつ訪れるかわかりませんね。
その後、イタリアに修行に渡りミシュラン2つ星の店で勤められていたとのこと。
現在シェフの提供してくださるお料理は、土台がしっかりしたイタリア料理をベースに
地元の素材を使ったこだわりのアレンジをしてくださっています。
チラシを見せていただいたのですが、1階奥のスペースはシャンデリアの入った
重厚感のある雰囲気で、既にレストランウエディングにも対応が可能なように改装
済みとのこと。しかし、シェフのプランはそこだけに留まってはいないようです。
2階部分に少しずつ手を入れられていているそうで
将来的には「オーベルジュ」(宿泊できるレストラン)を目指しています。とのこと。
常に先を先を見据え、プラス志向、チャレンジ精神も旺盛なのです。
また、連れと徳島出身の青柳の小山裕久氏のことで話が弾んでいましたので
これは私の推測ですが、シェフの目標の方なのかもしれませんね。
のちに連れに聞いたところ、小山裕久氏は地元 徳島のものにこだわり
東京へ進出、海外へフェアにも呼ばれるような料理人になった方だとか・・・。
イタリア語で小さい島という意味をもつ「L’ISOLETTA」(リゾレッタ)
豊かな自然環境に恵まれたこの島からどんな発信をなされるのか、
先々の楽しみなお店です。
お会計は、2人で、上記お料理とお酒で合計11550円なり~。
外へ出るとに弱いにわか雨がポツリ。お見送りを受け宿へ戻りました。
軽く食事をとりたいときにお手軽な取り分けセットからじっくり食事を堪能できる
コース料理もあり、利用者のニーズに対応できる選択肢の広さは魅力。
なによりもシェフの篤いこだわりをお料理に感じます。
イタリア料理満足度数は、★★★★☆ とってもお気に入りです。
L’ISOLETTA (リゾレッタ)
〒656-0024 兵庫県洲本市山手1-882-6
TEL 0799-25-5260
営業時間/ 火~土 11:30~15:00 17:30~21:00
日 11:30~15:00
定休日/ 月曜日