横浜中華街、広東家郷料理「天龍菜館」(テンリュウサイカン)
場所は、西門通り、台湾に本店のある中国茶専門店「天仁茗茶」さんを曲がります。
通りには500円ランチのメニュー看板。
入口前にもおすすめや夏日限定のメニューが賑やかに並びます。
ディープでマニア受けのするお店として以前から訪問してみたかった1軒ですが、
機会を逃していたのは、私自身が女性一人では入りづらいというイメージを作り上げていたからでしょう。
ガラスの向こうを覗いてみると先客は2組。 これなら相席をお願いされないだろう。
意を決して扉を開けた。
狭い店内はテーブル席のみで6卓。うち2卓が一番奥の壁につけられていて、
壁と対面するように食事をするわけだけれど、周りを気にせず一人飯には丁度良い。
店のおじさんに声をかけ、端の席に座った。
見回すと、目立つのはペタペタと貼られたお品書き。
手掛ける料理の種類の多さには、圧倒されそう。
また、ヨネスケさんをはじめとする沢山のサイン入り色紙も目についた。
雑然とした店内ですが、以前はシャッター剥き出しのガレージのようなところに椅子とテーブルを
並べていたと聞きますから、その時期を知っている方には大分イメチェンして
綺麗になったと思われることでしょう。
卓上には醤油、酢、辣油、胡椒、爪楊枝、チューブのからし、メニュー。
割り箸はコップにまとめて置かれ、テッシュボックスも有る。
卓上のメニューはビニールマットの下に入っているので動かせない。
注文は表のメニューで決めてある。
冷たいお茶を運んでくれた際にお願いすると、セットの小皿(大根と人参の甘酢漬け)が出された。
甘酢の加減も良く、ポリポリと箸が進む。
叉焼蛋飯(目玉焼き乗せチャーシュー丼)@600
スープ、小皿、デザート付き。
香港、「沙茶餐廳」さんでいただいた叉燒煎蛋飯の味を求めてオーダー。
白飯の上を彩るのは、チンゲン菜、叉焼、目玉焼きの3種。
男っぽく盛られたところに、ほんのり甘いタレが回しかけられています。
スープは溶きたまごとワカメ、塩味。
デザートは杏仁豆腐。 食事の中盤にサーブ。
さて、叉焼蛋飯、目玉焼きの半熟加減は良いのですが、外側のパリパリ度が強烈。
叉焼はパサつき気味が残念かなあ。
香港でいただいたものと比べると味のインパクトが希薄ですが、叉焼蛋飯自体、
提供してくれる店が少ないので貴重です。
セットも含め、ボリュームはたっぷり。
私は8割方食したところで、ついにギブアップ。600円でこの満腹感は凄い。
このころには、フロアを担当するお姉さんも出勤してきて店は2人体制。
おじさんは料理の注文が入ると、扉を開けて外に出ていきます。
どこに行かれると思ったら調理場は3階にあるんですって。
ワンコインランチなど安価でお腹が満たされるメニューもありますが、ここはアラカルトで
広東家郷料理をチョイスしたほうが、本場らしさを食体験できて面白そう。
ネットの口コミを見たところ、現在調理されているおじさんは代替わりされた方だとか。
そのため味が変わったという話も聞きますが、人当たりはとても良い方です。
チープな店構えと雰囲気に本場志向の料理。
ミステリアスでちょっぴりスリリングな要素もあるディープさが、
訪問者の好奇心を掻き立ててくれることでしょう。
天龍菜館 (テンリュウサイカン)
神奈川県横浜市中区山下町232
TEL 045-664-0179
営業時間/ 月~日 11:00~24:00
定休日 不定休 -店舗情報「食べログ」より-
※横浜中華街満足度数は、3.5~5.0