「晴々飯店」(セイセイハンテン) 再訪。
飯友さんとの会食。
美味い炒飯を食べさせてくれる店があるとのことで、向かったが時すでに遅し!
もうこの日の営業が終わっていた(涙)。2軒目なので、軽く〆を食べて帰ろう。
2階席は団体客の利用があるらしく指示を受けたのは小ぢんまりとした1階席。
卓上周りは以前と変わらず。TVでは夜の番組が放映され、気取ったところのない
庶民的な店の空気が、ここに流れ着いた私たちを暖かく迎えてくれているよう。
料理はグランドメニューからアラカルトで、まず2品。
烂肉豇豆(挽肉と四川漬物炒め)@780 唐辛子印
カリカリに香ばしく炒めた挽肉とカットした四川漬物を合わせ炒めたもの。
聞くと四川漬物は八尺いんげんを漬け込んだもの。(豇豆)
いんげんにもいろんな種類があるが、これでないと味が完成されないのだという。
唐辛子、ニンニクが効き、辛さと酸味のバランスに優れ、たっぷり入った挽肉は
食感豊かでおかず力満載!うんまい!
これ、おつまみには勿論、白飯にかけて食べても良いし、冷めても美味しいから、
お弁当にももってこい。様々なシーンで活躍できる万能選手だ。
成都担々麺@480×2 唐辛子印
小丼の底にタレを敷き、麵は日本の高級特注太麺を使用。100gという現地サイズにすることで
価格を抑えているのだそう。具材はパラパラな肉そぼろ、クラッシュナッツ、水菜、刻みネギ。
もっちりした太麺を合わせたのは日本の麺の方が美味いという考えによるものだと思うし、
水菜も食感のアクセント的なものかもしれない。この2点が気になるところだが、
よく混ぜわせて口に運ぶと、独特な甘みの中に辛さが生き、芝麻醤のコクにピリリとした
花椒も効果的に働き、がんがんに突っ走った辛さとは異なる含みのある味わい。
同行者は少し首をかしげていたようだけれど、私はこの味に馴染み、旨いと思った。
また、ここに先の烂肉豇豆を合わせても美味しいですよ。
麻婆豆腐@1,080
壁には写真付きのメニューでアピールしてくるものがあった。
それが、四川省成都で元祖直系のレシピとコツを学んだプレミアム版の麻婆豆腐である。
〆を食べに来たはずですが、心残りがないようさっそく注文。
辛さの調整は可能で、普通(中辛)・辛口・大辛・激辛から選べ、チョイスは激辛から
一歩下がった大辛。
特製辛味紅油の杯数で調整するらしいのですが、曖昧なリクエストにも快く応じてくれました。
麻婆豆腐は以前ランチでいただいたことがありますが、どう違っているのだろう?
激烈レッドの紅油に浮かぶ豆腐には、びっしりの花椒。
スプーンで救い上げると、変わらず挽肉はペースト状のどろりとしたタイプだから、
自身の好みではないし、四川に求めたい芳しい芳香もいま一つで、抜きんでた感はなし。
しかし、この価格帯で提供してくれることは、普段使いにとても有り難く、普通に美味いのだから
あれこれ我儘は言えないな。また、辛さも思ったほどではありませんでした。
酒は紹興花雕酒五年グラス@480を2~3杯。
お会計は、1人当たり2,000円(千円未満四捨五入)
夜に訪問したのははじめてですが、お財布に優しいし、近くなら立ち寄っちゃうなあ。
上野の小さな四川料理店、多くの常連さんたちに支持されるのもわかる気がします。
晴々飯店 (セイセイハンテン)
東京都台東区上野7-8-16
TEL 03-3842-8920
営業時間/ 平日 11:00~15:00 17:00~23:00
土・日・祝 11:00~15:00 17:00~23:00
定休日 12月31~1月2日までお正月休み -店舗情報「食べログ」より-