その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

まったりと…

2009-06-14 21:52:52 | 暮らし
昨秋定植した「タマネギ」を収穫しました。サイズはまちまち、不揃いで商品には程遠い作品ですが、初年度の作付としては満足しています。定植の際の苗選びと肥料が次回の課題として、明確になっただけでも今回は十分であります。今年は、初めての稲作と自宅周りの菜園管理で少々お疲れ気味です。やらなければならないことが、次から次へと浮かびますが、勤めとの兼ね合いで中々進まない。気持ちばかりが焦りますが、頭と技術が伴っていきません。お陰さまで朝は4時半には目が覚めるようになりました。(歳を取っただけかな…?)
            
それでも、庭の花に目が向いたり、畑や田圃の虫たちに気付いたり、忙しさの中にも日々発見があって楽しい毎日を過ごしています。しかし、日中眠くなってしまうのですよ。農家では、昼食後、昼休みと称して午後2時位まで眠るのですが、夏場の暑さ対策であったり、早朝からの作業に対する休息であるはずのものが、勤め人の私は寝る訳にもいかず、アクビを堪えながらの日々が続きました。今日は少々お休みをいただきました。昼にお駄賃の缶ビールをひと缶。これが結構効きました。ぐっすりと1時間半。そして、まったりと夕刻を迎えようとしております。
            
先週、パチンコで稼いだ交換レンズの調子も良さそうですし、雨が少ない分だけ、作物は伸び切れませんが病気も出ていない。芽生えたばかりの「水菜」が、虫の餌食となっておりますが、まったりとした午後に免じて本日は許してあげることにします。
            
野に咲く「ハルジオン」も、いつの間にか「ヒメジョン」に変わりつつあることに今日気づきました。トップの画像は、『ほおずき』の花。花言葉は、「心の平安」です。
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非効率と楽しみの狭間

2009-06-14 12:43:40 | 暮らし
道端の『アザミ』の花を見ていて、ふと思いました。山形の花『ベニバナ』に似ていると。キク科アザミ属とキク科ベニバナ属、似ていて当然ですか…。合成染料が主流となるなかで、それでも細々と「ベニバナ染め」も残っています。黄色い花弁からどうして紅ができるのか不思議です。水溶性の黄色い色素と微量の赤い色素。水でさらしながら、紅を取るとか…。非効率極まりない手法です。
            
硫安や尿素を施肥した田圃には、藻類が一気に繁殖します。人工で作りだされた富栄養状態。ところが、ひと度雨が降ると…、
            
藻類は水底に沈みます。毎日がこんなことの繰り返し。昨年までは、作業を淡々とこなすだけでしたから、水田のこういった変化を見ることはありませんでした。これも非効率ですが、日々の変化を感じられることが楽しくもあります。雑菌の入らない無菌室内での野菜栽培が都内で行われているようですが、我が家の田圃の変化…生産現場を見れば、とても衛生的とは言えません。消費者の安全志向と非効率性、経営者としての見地では、売上が生産費に及ばない訳ですから、何らかの価値観を加える必要がある。一般的な栽培手法では生き残れない産業となってきました。ちなみに『アザミ』の花言葉は「独立」。我が家の経営規模での独立は不可能です。
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