追想の愛

「追想の愛」…『ハルジオン』の花言葉です。
オヤジには不似合いな言葉ですかねぇ。いや、くたびれたオヤジだからこそ、
ポケットの奥に仕舞い込んだ想い出もあるんです。
私のポケットには、「MILDSEVEN　ONE」とライター、薄っぺらな財布にハンカチ…etc．
そうじゃなくて…。
たばこを吸いに腰を下して、地面を見れば「ダンゴムシ」そう言えば幼稚園時代の内気
な長女が、「おとーしゃん！ダンゴムシ！」と小さな手のひらに丸まった黒い塊を得意
気に私に見せてくれたっけ…。

　　　　　　　　　　　　　
元かぐや姫メンバーの『伊勢正三』さんの歌の中に、
「男なら夢のひとつ覆すことも出来るし、夢から覚めたら、また新しい夢を見れば
いい…」なんて歌詞があって、忙しさという誤魔化しの中で、夢心なんて忘れた
振りをする。また、そうした方が格好良いなんて思いこませていますが、たばこの
煙とともに、ふーっと頭をもたげてくる。
は、は、は、男はつらよ…。なんてね、昨日、新卒のキャリアさんたちと研修し、
飲んだ頭を巡ったものは、20年以上前の若かりし日の熱い思いでした。