「泥のように眠る」という表現がありますが、このところ金曜日の夜は、まさに子どもが一日の遊びに疲れ果てて、食事も摂らずに眠ってしまうように、缶ビールひと缶でぐっすり眠ってしまいます。もともと、「泥(この場合、デイ)」とは、中国故事の水中の虫が語源となっているようですが、もうドロドロ状態です…^^;
梅雨入り宣言は出されたものの、まとまった雨もなく、畑の作物は伸び切れないでいますが、雑草の発芽も抑えられているため「夢屋農園管理人臨時代理」は、とても助かっております。
『クルミ』の葉の食卓で仲良く朝食を摂られている「ハムシ」のご夫妻です。「クワハムシ」ではないかと思ったのですが確証はありません。ご夫人が、メタボリックシンドロームのようで…失礼、ご懐妊中と思われます。食卓がフンまみれでありますが、そこはご愛嬌。典型的な「のみの夫婦」です。
こちらは『イタドリ』の葉の上でレスリング中の『マメコガネ』のご夫妻ですが、このご夫妻、まだ道端のイタドリ程度のお食事で満足されていますが、アメリカでは「Japanese Beatle」と呼ばれかなりの嫌われ者夫婦であります。
同じイタドリの枝では『アワフキムシ』が、出された食事に文句でもあるのか、ブクブクと文句を言いながらも食事中であります。実にのどかな朝食の風景であると思っておりますと…
地球侵略を目論む「エイリアン」を発見しました。「アカザ」の葉でしょうか?こんなエイリアンがびっしりと侵略の機会を狙っております。「何じゃいこりゃ…」と、かつての夢屋少年は、ポケットの採集瓶に詰め込んできたのですが、世のおかあさん方、こうした少年を怒らないでやって下さい。いつの日か地球防衛隊の一員として、地球を救ってくれることになるのですから…。そう、本日のお題は「切なる喜び」、『カスミソウ』の花言葉です。ちなみに、ピンクのカスミソウは、「切なる願い」 世のため人のため、好奇心旺盛な少年の心を大切にしてあげて下さい。夢屋の「切なる願い」です。
追伸)「エイリアン」の正体は、コメントに記載しております。
表題の画像も、黄色い野の花と在り来たりなモンシロチョウではありますが、ただの黄色い花が、ネットを検索しながら『ノゲシ』であると分かっただけでも、今日一日、得したような気持ちになれます。また、一瞬を捉えた画像を拡大したとき、実は、モンシロチョウの鱗粉がかなり剝げ落ちていて、羽化後、日数の経った個体であることが分かったりして、日々いかに見落としが多いかに気付かされることもあります。

「ハルジョン」と「ヒメジョン」があるという知識はあっても、「ハルジョン」は『春紫苑』と書き『ハルジオン』が正式な名称であることを再認識したり、その見分け方を憶えたり。そして、何より「ハルジオン」が失せ始め、次第に「ヒメジョン」に移り変わっていく微妙な季節の変化に気付けるようにもなりました。
『面白き 事も無き世を 面白く 住み為すものは 心成りけり』などと、高杉晋作の辞世の句をそらんじながら、オジサン生活もまだまだ捨てたもんじゃないな…などと自らを奮い立たせながら、心はいつまでも少年のままであり続けたいと思う夢屋であります。
「日々の発見は、最良のボケ予防薬であります。」By 夢屋薬局
この5年間、我が家は目まぐるしく変わりました。長女がイラストレーターなる修行を試みて新潟に行き、二女が進学し、古老の体調不良から母をグループホームに入所させ、長男の進学、そして古老の入院。7人家族が、この1ヶ月妻とふたりきりの生活となってしまいました。ふたりきりなんて、新婚時代にも無かったこと。いつの間にか、子どもの話題を除いては、夫婦共通の話題など何も無いような夫婦になっていました。農作業や家事を分担しながら、この1ヶ月を乗り切ってきましたが、ようやく今日、古老が退院できました。それでも体力は、元のようには戻らないでしょう。古老が入院しているわずか1ヶ月の間に、近所に住む古老の同級生が2名亡くなりました。古老は、何を思うのでしょうか…。
私にも確実に押し寄せる老い…、働けることへの喜びと美味しく飲める日々に感謝したいと思います。
さて、我が家の「ひとつ屋根の下」の話題から、雨あがりのヨモギの葉という「屋根の下」の住人をご紹介いたします。

「ガガンボ」に「テントウムシ」


種類の違う「テントウムシ」に見えますが、「テントウムシ」は、個体変異が多く、兄弟である可能性もあります。そして、ヨモギの葉先には、ごちそうの「ワタアブラムシ」がおります。

「ヨモギの屋根の下」に訪ねてきたお客様の「ヤマトシジミ」

そして、お客様の「ヤマトシジミ」を食べちゃうかもしれない「ヤマシロオニグモ」
「ヨモギのひとつ屋根の下」は、平穏無事なようで、実は食うか食われるかの食卓でもあります。予測だにしない必然の「死」が訪れる屋根の下。「サボテン」の花言葉は、「熱情」そして「風刺」だそうです。
最近、「グミ」と言えば、子どもたちにも人気のあるお菓子ですが、私がご幼少の頃は、近所の軒下にある『ナツグミ』でした。これは、初夏に「スグリ」や「クワゴ」と並ぶ貴重なおやつでした…どこまでも野人的です。
子どもたちには、ルールがあって「○○ばっちゃ、グミ採らせておごや~い(下さい)」と軒下から家人に声を掛ければ、採取OK。特に、ダメと言われることもありませんでした。ただし、我が家の祖母には「実、詰まっから(便秘になるから)あんまり食うなよ…。」とのご忠告は受けましたけれども…^^;
中期除草剤の散布も終えて、我が家の田圃も一段落。恒例の朝の水見を済ませると、工場跡地の藪があり、観察の虫が疼き始めました。フェンスの切れ目がありましたので、民有地とは知りながら、ちょっと失礼して覗いてみました。
「何じゃいこりゃ~!この節、赤い実を付ける木なんて知らんぞ…。」直観的に感じたのは「食えないな」という善悪判断。私の場合、食えるか、食えないかが重要な判断基準となります。ガマズミでもない…「ニワトコ」かもしれない。我が在所では、「ニワトコ」を植えている家など知らないし、元々、首都圏企業の工場跡地ですから、それもあり得るかもなどと、思考回路は回るまわる。そうした中で見つけたのが、『ナツグミ』でして、これはイケるかも…即、口に入れました。「渋い…。」それでも、もう一粒、また一粒。子どもの頃、急な腹痛や便秘になった原因がようやく分かったような気がします。舌先は渋みで言いようの無い不快感が残っているのですが、味は、こんなもんだったかも…自分に言い聞かせるように過去の残像を探ります。ふと、ナツグミの木を見上げると
げ…。『セグロアシナガバチ』が営巣中でした。「アブランカイ、ソウランカイ。アブランカイ、ソウランカイ。」子どもの頃の蜂刺され防止の呪文を唱えます。この呪文は効果てき面で、蜂に刺されないのです。いい歳をしたオヤジが唱える呪文にしては、情けない意味不明瞭な言葉の羅列ではありますけれどもね。ハイ、本日のオチが無い。もし、跡地で見つけた赤い実を付ける木が、『ニワトコ』で間違いなければ、その花言葉は、『熱中・熱狂』本日の私の行動にピッタリ当てはまる花言葉かもしれません。
そういった理由から、我が家の『さくらんぼ』は紹介できず、ましてや今は「さくらんぼ泥棒」が横行する時代ですので、人様のさくらんぼ畑に近寄る事も憚られます。今日、仕事で町中を徘徊しておりますと、丁度良く収穫作業中のおばちゃんが居りましたので、「さくらんぼの写真撮らせてください…。」とお願いしてみました。始めは怪訝な顔をされていましたが、「泥棒と間違われるので、園地に中々近づけなくて…。」と理由を説明しますと、「ごっつぉ(御馳走)すっか?」と気さくに言葉をかけていただき、私も素直にゴチになりました。

「さくらんぼ」の撮影も目的ではありますが、実は『マメコバチ』の巣箱を撮影することの方が主目的でした。正式な和名は、「コツノツツハナバチ」 カタカナで書くと何処で区切って読んだら良いのか分かりませんよね。「小角筒花蜂」漢字で書くと少しはご理解いただけると思います。「マメコバチ」も漢字で書くと「豆小蜂」ではなく「豆粉蜂」。花粉玉を作って、コツコツとヨシの筒の中に運び込み、産卵します。そう花粉が幼虫の餌になるのです。典型的な他家受粉樹である桜桃の木は、人工の授粉作業か、こうした虫媒による受粉が必要ですが、最近、「ミツバチ」の大量死が農業界で問題視されるようになりました。「ミツバチ大量死」の原因は、色々取り沙汰されていますが、講釈は後日に譲ることとして、昭和30年代に青森県のリンゴ農家で普及した栽培技術は、現在でも活かされています。リンゴを植えた夢屋農園でも巣箱を作って「マメコバチ」を飼ってみようか…。残念ながら、「マメコバチ」の活動時期は、開花期の1ヶ月間。残り11ヶ月は、ヨシの筒の中で成長するそうです。虫一種を導入するにも1年掛かり、気の長い話です。
友人が注文したつまみは「オニオンスライス」、田舎者の私は、そういった食べ物があることも知りませんでしたが、スライスして水にさらしたタマネギにかつおぶしをかけただけの食べ物が、妙に新鮮でおいしく感じた記憶があります。美人で優しいお姉さんだったような気がしますが、もう、その顔などは忘却の彼方にあり、髪が長かったことと、白い壁のクロスにチャバネゴキブリが這っていたことだけは、鮮明に覚えています。娘(二女)の元を訪れ、久し振りに降り立った国分寺駅は情景が一変し、お店の跡地にはマンションが建っていました。

自宅の鉢植えの「ほおずき」に訪れた「ハナカミキリ」の一種。「モモグロハナカミキリ」でしょうか?カミキリムシは種類も多く同定するのに骨が折れます。昨日、収穫したタマネギの「アーリーレッド」は、早速、オニオンスライスで頂きました。今は遠い学生時代の思い出と口の中に残る辛味を楽しみながら…。
ちなみに、近所のスーパーでは、「アーリーレッド」一個198円、なかなか高価です。山形名産さくらんぼをあしらってみましたが、少々イヤミですかねぇ。

それでも、庭の花に目が向いたり、畑や田圃の虫たちに気付いたり、忙しさの中にも日々発見があって楽しい毎日を過ごしています。しかし、日中眠くなってしまうのですよ。農家では、昼食後、昼休みと称して午後2時位まで眠るのですが、夏場の暑さ対策であったり、早朝からの作業に対する休息であるはずのものが、勤め人の私は寝る訳にもいかず、アクビを堪えながらの日々が続きました。今日は少々お休みをいただきました。昼にお駄賃の缶ビールをひと缶。これが結構効きました。ぐっすりと1時間半。そして、まったりと夕刻を迎えようとしております。

先週、パチンコで稼いだ交換レンズの調子も良さそうですし、雨が少ない分だけ、作物は伸び切れませんが病気も出ていない。芽生えたばかりの「水菜」が、虫の餌食となっておりますが、まったりとした午後に免じて本日は許してあげることにします。

野に咲く「ハルジオン」も、いつの間にか「ヒメジョン」に変わりつつあることに今日気づきました。トップの画像は、『ほおずき』の花。花言葉は、「心の平安」です。

硫安や尿素を施肥した田圃には、藻類が一気に繁殖します。人工で作りだされた富栄養状態。ところが、ひと度雨が降ると…、

藻類は水底に沈みます。毎日がこんなことの繰り返し。昨年までは、作業を淡々とこなすだけでしたから、水田のこういった変化を見ることはありませんでした。これも非効率ですが、日々の変化を感じられることが楽しくもあります。雑菌の入らない無菌室内での野菜栽培が都内で行われているようですが、我が家の田圃の変化…生産現場を見れば、とても衛生的とは言えません。消費者の安全志向と非効率性、経営者としての見地では、売上が生産費に及ばない訳ですから、何らかの価値観を加える必要がある。一般的な栽培手法では生き残れない産業となってきました。ちなみに『アザミ』の花言葉は「独立」。我が家の経営規模での独立は不可能です。
散布機械の調整弁も調子よく、恐る々々、少量ずつ散布しました。硫安に比べ、尿素は即効性が強く、撒きムラがでると、その差が大きいのではないか…「夢屋水田作業管理者臨時代理」エラク肩書きだけは長いのですが、細かな作業内容は初めてですから、どうしても慎重に成らざるを得ません。満足行く散布作業後の帰り道に見つけた「クワの実」 子どものころ、その甘さが忘れられずに、今朝も一口食べてみました。甘味が薄いかなぁ~。

良く思うことですが、子どものころ感じた味覚と今の味覚に若干差異を感じたことがありませんか?クワの実は、とても甘かった記憶があるのですが、今はさほどに感じない。砂糖も貴重品でしたから、甘味に敏感だったのかもしれません。今では、もっと美味しくて甘いお菓子があるわけですから、わざわざ小籠に摘んでみる必要はないのです。舌先に残る郷愁が、美味しく思い込んでいるのかもしれません。5弁の変な形の花『アゼムシロ』も咲いておりました。
今朝は久しぶりにゆっくりとした目覚め。南東北地方も梅雨入り宣言、待望の雨が降りました。天気予報は今の私の精神安定剤です。とは言え、水田の水嵩が増さないように微妙に水位調整をしなければなりません。畑の作物は、雨が無くてカラカラ状態になり、伸びきれません。本当に恵みの雨です。
『じゃがいも』に花言葉は無いだろうと思っておりましたが、ちゃんとあるんですねぇ、これが…「慈愛、情け深い」ですと。
タイトル『深情け…』ですが、「悪女の深情け」などと言うように、「情け深い」という表現とは、趣きを異にしております。「じゃがいも」の花は、お世辞にも美しいとは言い難いものですが、救荒作物の代表格であり、冷涼な気候を好むため、東北地方が冷害に見舞われるような時にも収量が落ちない作物です。こうした点を考えると確かに「情け深い、慈愛」に満ちた作物ということができますね。一方栽培花は、気品が高く、声を掛けるのも憚られるような気がします。この場合、「悪女(醜女)の深情け」が正式な語用ですから、「悪女=遊び女」と勘違いしないことが肝要です。
話題は転じて、本日のお弁当のおかずに、出汁巻き玉子。贅沢品です。何故って、1パック400円の有精卵ですから…^^;
昭和40年代初頭、近くの農家に1個買うために、10円か15円を持って買いに行かされた記憶があります。確か、経木入りの納豆も15円だったような記憶があります。現在、スーパーの目玉品ならば、1パック100円だったり、通常でも170円前後と考えると、約40年前まで、卵がいかに貴重品だったかが分かると思います。卵は、ホワイトレグホーンの導入とケージ飼いで大量生産が可能になり、物価安定の優等生と言えます。それが、1個40円ですから、これを贅沢と言わずにいられますか?しかし、私の場合の出汁は、出汁の素ですから、どこかバランスが取れていません。折角の有機有精卵も夢屋にかかってはかた無しです。
そう、今日のお題は「深情け」でした。悪女の深情けも美女の気品も鼻につくようになると辟易しますし、有機製品志向や健康志向もバランスが取れていなければ、何の意味もないのでは…というところが今日のオチというところで…^^;