その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(仕事初め)

2012-01-11 12:03:07 | 夢屋王国

1月11日は「鏡開き」…我が在所では「仕事初め」とも言うのであります。本来は旧暦の小正月を中心に行われた行事なのでありますが、農家では11日に藁仕事を始めたと言われております。我が集落の神社のしめ縄も、若衆たちが11日に造り直し、架け替えを行っておりました。昔は初雪の頃まで稲の脱穀を行っていたと言いますから、結構悠長な仕事ぶりであったようですし、大体、雪が降ってしまうとすべき仕事が無いのも事実であります。
さて、
東くめ作詞、瀧廉太郎作曲の「お正月」という唱歌に、「お正月には凧揚げて 独楽を回して遊びましょう~♪」という歌詞が出てきますが、私は子どもの時から違和感を感じて育ちました。お正月…凧揚げ…風…吹雪…と続くイメージ。つまり凧揚げをするために風が吹く時は、間違いなく我が在所では吹雪であり、吹雪の中を凧を揚げて遊ぶというイメージが湧かなかったのであります。
東くめは、和歌山県新宮市出身で、一時期、東京在住。瀧廉太郎もまた東京都生まれ…西高東低の冬型の気圧配置で、正月に凧揚げに適した風が吹く時は、東京は快晴(寒いですが^^;)、東北の日本海側(かつては、裏日本と呼ばれたのでありますが)は雪なのでありますから、さもありなん。小学6年生の時に、東京下町の叔父の家で1週間ほど過ごした時、荒川辺りの河川敷で、同年代の子どもが凧揚げをしている光景を見て、初めて歌詞と光景が一致したのでありました。

だからと言って、子どもの頃、凧揚げをしなかった訳ではありませんよ。一番末の叔父が、農業資材の竹を使って凧を作ってくれた記憶があるのですが、残念ながらお菓子の包装紙なんかを使って紙を貼るので、微風では重くて揚がりません^^; 駄菓子屋で10円程度で売っていた凧が、軽くて良く揚がるんです。凧糸は丈夫なのですが、高価で長さも短いことから、専ら蝋引き50番のミシン糸…当時50円位で買えたような気がします。(先ほどネットで調べたら、安い木綿糸でも500円位するんですねぇ。)田んぼには電線がありませんから、調子に乗って高く揚げていると、最後は回収不能になってしまったりして…^^;
あれま「仕事初め」の話題が、いつの間にか「凧揚げ」の話題になってしまいました。たまに、澄んだ青空が見えると未だに自力で空を飛んでみたいと真剣に考えるのであります。『夢屋国王』の仕事初めは、「凧造り」でもしてみますか…あれれ、昨日まで「イグルー」造りで遊んだのではなかっただろうか…いえいえ、「凧造り」はあくまで「仕事初め」であります^^;

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夢屋王国(イグルー2)

2012-01-10 12:25:46 | 夢屋王国

1月の3連休も最終日、もしかして今日は「成人の日」だったのか…などと何で休日なのかも忘れてしまっている始末であります。『第1次越冬隊』は、アタック隊に前線基地を確保するためにベースキャンプ『第2サティアン』から10mだけ前進し「イグルー」を造る。誰に命じられた訳でもなく所在の無い休日は、何とか体力を必要とするだけで、お金を必要としない暇つぶしを考えるのでありました。今まで、何度か「イグルー」造りに挑戦してきましたが、なかなか上手に組み上げられない…あそこはこう改良して、そうして、ああして…昨日の午前中『第1次越冬隊 柴犬コウ(本名:さくら)隊員』とコタツでまったり寝てしまったものだから、夜中眠れなくなってしまいました^^;
こんな時は、無理に寝ようとしても寝付けないのだから、『第2サティアン』で薪ストーブを焚いて朝を迎えよう…月明かりを楽しみながら、自慢の『イレギュラーコーヒー』を入れ、『夢屋隊長』は前線基地『C1』建設の構想を練るのでありました。しかし、心をかすめる嫌な予感…月明かり…晴天…放射冷却…マイナス10℃^^; 今朝の王国は今年最低気温を記録したのであります。こんな風に冷え込んでしまうと雪はサラサラで粘性が無くなり、固まらなくなってブロックを造るには不向きであります。計画断念…いや、今年の年頭の目標は「やらないことの言い訳のために、やれない理由を数え上げない。」まずは、四の五の言わないでやってみる…。

 

早朝で、良くみえませんが半径1.5m程のサークル内の表面の新雪を切り取って踏み固めます。案の定、雪はサラサラで踏み固まらないので、普段通路にしている場所の踏み固まった場所の雪を鋸で切り出して、まず1段目…コーヒーブレイク^^;

 

物の本では、きれいな螺旋を描きながら積み重ねて行くのでありますが、そんなにきれいな状態で積める訳もありません。1段目のブロックと2段目のブロックを微妙にずらしながら積み上げ、内側に絞り込むために2段目の上部を削り取って3段目を積み上げて…昼ご飯^^;
いつもは、2段目から3段目で断念してしまうのですが、なかなか好調であります。材料のブロックが乏しくなってきた4段目、さらに内側に絞り込みをかけますが、3個ほど積んだところで崩壊…ひとつひとつのブロックに掛かる力を上手く分散させなければならないのですが、これ以上は相方が居ないと無理なようであります。(教訓…「イグルー」は二人一組で造りましょう^^;)

オヤジの暇つぶしは、これにて終了^^; ふとラジオを聴いておりますと「成人式」を1月8日に実施した市町村もあったようですねぇ…ゆっくりと友人と過ごせる(飲み会)ようにとの配慮のようでありますが、至れりつくせりであります。『夢屋国王』が31年前に成人式を迎えた時は、東京都内の某市、市長さんが北海道出張に彼女(高齢の方でしたけど^^;)を同伴したとかしなかったとか、市や議会がもめておりまして、結局市長さんの出席、祝辞なしだったとか…国王自身も着ていく服も無ければ、成人式に出席する意義も感じなかったので出席しておりません。まともに「成人式」を終えていないので、オヤジになってもこんなおバカな遊びで楽しんでいるのでしょうか^^;
同じラジオから「今年、三度目の成人式を迎えました。」という還暦のオジサンのコメントが寄せられておりました。歳を重ねても、こんな、オシャレなコメントが出来るオジサンでありたいと思う国王でありましたとさ…。

 

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夢屋王国(イグルー)

2012-01-09 16:41:13 | 夢屋王国

1月の連休2日目、国王と雪道初デビューを果たした『柴犬コウ(本名:さくら)』は、こたつで半日昼寝を楽しんでおります。何事も経験が必要であり、自宅のフローリングの床さえ冷たくて歩くのを嫌がっていた『柴犬コウ』でありますが、彼女の肉球も雪道で鍛えられ、家の中なら縦横無尽に走り回るようになりました。これで彼女の活動範囲(世界)は格段に拡がりを見せたのでありますが、ハーネスや首輪を付けて散歩をさせようとしても歩いてくれません。10分程度の外遊びの後は、ご覧の通りこたつで大の字であります。「君は、犬族としての誇りを失ってしまったのか!」と問いかけても無視されるばかり、公園デビューまでの道程は、まだまだ遠いのであります。
さて、『第2サティアン第1次越冬隊』は、こうして猫化してしまった犬族を自宅に置き去りにし、雪に埋もれてしまった『第2サティアン』の雪かきに追われるのであります。雪の予報は大きくハズレ、外は晴天。通路を確保し、軽トラックを救出すると身体も温まり、室内温度10℃でも暖かく感じるから不思議であります。昨夜の新年会で、目刺しとブリ大根とツミレ鍋の匂いが、ごちゃ混ぜになった『第2サティアン』の窓を開け、空気を入れ替えながらいただく『イレギュラーコーヒー』…ポツリポツリと遊びのネタが浮かび始めます。

「かんじき」を履いて雪中行軍を行うのも良いのでありますが、この冬の遊びとしてふたつほど計画があります。
ひとつめは、古い作業小屋から出てきた「木ぞり」の足を組み立てて「犬ぞり」を完成させること。残念ながら『第1次越冬隊』の隊員となるはずの『柴犬コウ(本名:さくら)』は、未だ雪道に慣れていない有り様なので、しばらく様子を見るしかありません。ましてやオッカーに見つかったら、動物虐待とばかりに隊長の私が虐待を受けることに成りかねません^^;
ふたつめは、長年の懸案事項なのではありますが、イヌイットを真似て「イグルー」造りをすること。東北地方に住んでいるのだから「かまくら」で充分ではないかとの思いもあるのですが、子どもの頃から雪のブロックを組み立てる「イグルー」に憧れていまして、ちょいとばかりでかいヤツを造ってみたい。今までの失敗の原因は、雪ブロックの厚みが足りないこと…今回は、コンテナを持ち出して本格的に挑戦しようと考えているのであります。ベースキャンプ『第2サティアン』から、アタック隊は前線基地である『C1』建設に向かうのでありますが…(続く)

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夢屋王国(手編み?)

2012-01-08 11:39:47 | 夢屋王国

正月早々、雪片付けの連続で、疲れが溜まりました。珍しく朝起きれない…それでも折角の三連休なのだから、何か遊びのネタを探さなければ…ということで、大好きな古道具屋に足を運んでみました。Oh!スノーボードが4,000円。しかし、これはオッカーに禁止されている遊びであります。病院勤めの長かった彼女は、ボーダーの鎖骨骨折救急患者を数多く見て来ているので、少々若い時分からスノーボードには否定的であります。若者の無茶な滑りとは違って、オジサンが颯爽と滑降する姿もまた格好の良いものでありますが、そろそろ反射能力が衰えているオジサンは柔道の受け身も取れなくなっている可能性があり、自ら諦めてもおります。
さて、古道具屋に足を運んだのは、もうひとつ興味のあるアイテムが置いてありまして、二人乗りのシーカヤックであります。前回足を運んだ時は、入荷したてで値段が付いていませんでした。今回は値段の確認と品定めでありますが、180,000円也!!!ちょっとばかり、オジサンの小遣いでは手の届かないおもちゃであります。『夢屋国王』は、へら鮒釣りで、一本櫂の和船に乗ることには慣れておりますので、カナディアンタイプのカヌーであれば操る自信はあるのですが、お金が自由に操れませんので今回のお買い物は諦めるしかないようです^^;

巻頭画像の木の芽のように、カヌーを諦めお手上げ状態になったところで、友人『貧乏父さん』が早番で仕事を終えて来ることを思い出しました。早速、新年会への案内メールを入れ、応答も待たずに新年会の買出しの準備を始めたのであります。メインディッシュは、鶏のツミレ鍋…ミンチとエノキと豆腐を買い込めば、僅か700円の材料代で3人分の鍋の完成であります。何たって、白菜もゴボウも玉ネギも自家製で補えますから^^;
味見もせずに提供しましたが、ゴボウと鶏の出汁が出ていて、ピタリとはまった味であります。(長年、主夫をやって来た味付けの感は鈍っておりません^^;)焼き物は、千葉県産の目刺し…これは塩味が日本酒に合うんです。珍しく、土曜出勤で帰りの遅い友人『ノロ君』にも電話を入れ、オヤジ三人組の新年会は深夜まで続くはずでありましたが…『貧乏父さん』の携帯が鳴り、明日の出勤が遅番から早番に急遽変更になったとの電話…サービス業とは言え、急なシフト交代の依頼では、オチオチ飲んでもいられない。夢屋料理長は、〆に取っておいた蕎麦を振舞って彼の帰りを見送ったのでありますが…彼が被っている毛糸の帽子とセーターが手編みであることに気付かない訳が無い。
「それ、奥さんが編んでくれたやつかい?」(夢屋国王)
「訳ありでね…俺だってモテ期があったんだよ!」(貧乏父さん)ですと!
手編みのセーターなんて、子どもが出来て以来、編んでもらったことのない『夢屋国王』は、僻みの眼差しで彼を見送ったのであります。ちなみに、車で迎えに来てくれた奥さんには内緒にしておくよ^^;

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夢屋王国(ブータン)

2012-01-07 06:49:00 | 夢屋王国

昨年の11月に国賓として来日されたブータン王国のワンチュク国王夫妻でありますが、一服の清涼剤のように爽やかな話題を提供していただきました。しかし、本日のお題「ブータン」は、我が家の『柴犬コウ(本名:さくら)』の『天敵:ブータン』の話題であります。
『柴犬コウ』は、生後3ヶ月で乳歯の状態なので、やたらと物を噛みまくります。初めの内は、緑色の小さなラグビーボール型の玩具を噛ませていたのでありますが、噛み過ぎて笛を壊してしまいました。我が家のオッカーが次に与えたのが『ピンク色のブータン』でありますが、リアルな豚の表情と「ブー」となる音にビビッて近づこうとしません。晩酌に缶ビールを飲んでいると、つまみを分けて欲しくて国王に近づいてくるので「ブーブー!」、朝晩のご挨拶「ベロベロ攻撃」を仕掛けてくると「ブーブー!」…遂にストレスが爆発し『天敵:ブータン』に噛み付いてしまいました。仕方がないので朝のご挨拶を頂戴しましたが、鼻の穴まで掃除してくれる彼女のご挨拶には閉口気味であります。

さて、本来の「ブータン王国」に目を向けますと「Gross National Happiness(国民総幸福感)」の増加を政策の中心に据えていると言われております。GNHは、心理的幸福・健康・教育・文化・環境・コミュニティ・統治・生活水準・自分の時間の使い方といった9要素で構成されており、金銭的・物質的な満足を目指すのではなく、精神的な豊かさを目指すものであります。
しかし、物が溢れ、金銭(Gross In
come)の多寡が幸福の尺度としてきた近代の日本においては、なかなか受け入れることの出来ない思想とも言えます。文化人類学者であるルース・ベネディクトは、彼女の著書「菊と刀」の中で、「日本は恥の文化」と喝破した訳でありますが、「恥」とは外的な批判を恐れるだけではなく、欧米人のそれが「良心」という内的精神に裏打ちされているとすれば、日本人の心の根底には「誇り」という内的精神があると私は感じるのであります。
震災後の混乱期に見せた相互扶助と秩序の維持は、日本人心理の根底にある人間としての「誇り」が支えたものであり、それを国歌・国旗によって鼓舞しようなどという動きには警戒するものの、失ってはならないものと考えるのであります。
さて、日本の歴史は、常に南の方角から変革の波が押し寄せますが、「平成維新」は起こり得るのか?『復興』を錦の御旗に掲げ、身を削ることも無く消費税増税に傾く身勝手さ…GNHの尺度である「統治」という要素には、辟易とさせられる日々であります。日本国民は、政治屋と高級官僚のためにある「働きアリ」ではないのであります。まずは、身(議員定数やポスト)を削ること、然る後に国民に対して真摯に増税の真を問うことが、日本と言う国家をリードする者たちの「誇り」であってほしいものであると、正月早々、真面目に考える『夢屋国王』であります。

『夢屋王国』は、既に、ブータン王国と同様に政治的中立を表明しておりますので、後はお任せいたします。
ところで、「さくら君」…反抗しない『天敵:ブータン』をいじめるのは、もう止めにしようよ^^;

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夢屋王国(ドラゴンボール)

2012-01-06 08:48:35 | 夢屋王国

鳥山明さん原作の「ドラゴンボール」は、1984年から週刊少年ジャンプに連載されたアニメですが、この頃は既に就職していたこともあり、ジャンプを手にすることは無くなっておりました。むしろ、前作の「Dr.スランプ」を学生時代に茶店で読んでいたような気がします。大まかなストリーは、7個のドラゴンボールを集めると神龍(シェンロン)が現れて、たったひとつ願いを叶えてくれる…少年、孫悟空がドラゴンボールを求めて修行の旅をするという展開だったような気がするのですが、10年間も連載が続くと話が膨らんでしまい、最終的にどうなったのか分からず仕舞いなのであります。CATVでリバイバルがアニメ放映されることがあるのですが、私が知っている天下一武道会のシーンを繰り返し見るだけで、そこから先に進まないのであります。いや、進まないというより放映されても興味が無いのでチャンネルを変えて仕舞っていると言ったほうが適切なのかもしれません。
「もしも願いをひとつだけ叶えてくれるなら…。」子どもの世界ではよく出てくるお話の展開でありますが、思慮深い大人になったはずである自分自身は何を願うのでありましょうか?大金持ち・世界征服・不老長寿、絶世の美貌…結局のところ他愛も無い願いしか浮かばないのであります^^;

明日の事が分からないから不安であり、また期待もする訳でありますが、昨日午後2時30分頃の道路の状況であります。いわゆる「地吹雪」でありまして、辛うじて道路の路肩と電柱で進むべき方向は分かりますが、対向車や人が居ても見えません。市街地では電柱を地中化して支障物を取り払おうなどという工事が行われますが、田舎道で電柱が無くなると進む方向さえ分からなくなってしまいます。この場合、支障物と言われる電柱も立派な道標なのであります^^;
こんな時、ひとつだけ願いを叶えてあげると言われたら、即座に目的地に安全に着かせて下さいと願ってしまうのではないでしょうか。こうしてみると「願い」などというものは、次から次へと湧いてきて、ひとつだけと言われると迷ってしまいます。何が私にとってベストな願いなのか教えて下さいなんて願ってみたりして…。
2012年も平和な世界でありますように←立派、立派^^;

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夢屋王国(吹雪)

2012-01-05 12:24:48 | 夢屋王国

天気予報では、明日からまた大雪らしいのですが…^^;
「牛しゃぶ」ではなく「豚しゃぶ」が食べたいという就活中の二女に『しゃぶた』をご馳走し、今日は帰京すると思っておりましたが、出稼ぎ先の新年会を終えて帰ると、まだ自宅に居りました。長男『ポン太郎君』が帰る6日に帰京を延ばしたようであります。仕事がある訳でもなく、就職先のあてがある訳でも無い…何も急いで帰る必然性は無いと思っていたのでありますが、就職が決まらない自分自身に負い目を感じていたのかもしれません。「豚しゃぶ」と『柴犬コウ(本名:さくら)』が里心を湧かせたのかもしれません。
私たち夫婦の三人の子どもたちの中で、彼女は一番手の掛からなかった子どもでありました。長女が帝王切開で生まれたものだから、誕生の前日、手術承諾書用の印鑑を持参して出張し、連絡が無いまま病院を覗くと産湯に浸かる彼女と父子のご対面^^; 誕生一年を待たずに伝い立ちをし、内向的な2歳年上の長女を尻目に、お菓子の買い物は仕切り役。自転車や運動は姉よりも早く覚えてしまう。勉強も特に手を掛けなくても、そこそこにこなしておりました。こういう手の掛からない子どもは、大人に成ってから親に心配をかけるもの…などと、自分自身に言い聞かせながら、冗長する時は諭し、挫折するときは講釈を語りながら育てたつもりですが、彼女も何度目かの挫折感を味わっているようであります。

人の世を少々長く生きてくると、人生なんざぁ自分の思い通りにならないことの方が多いと感じるのでありますが、『ゆとり教育』の洗礼を浴びた彼女たちの世代は、大きく二つに分かれるのであります。『ゆとり教育』にどっぷり浸かり、理想は高いが現実が伴わないタイプと『ゆとり教育』を否定して(主に親でありますが)がむしゃらに頑張ってきたタイプ。
プロレスラー:アントニオ猪木が言っている「努力が必ず報われるとは限らない。しかし、成功者はすべからく努力した者たちである。」と…。
彼女が決して努力していないと否定するつもりなど毛頭ありませんが、彼女が努力してきたからといって、必ず報われるとは限らないのであります。人生、何度かの挫折や絶望感を味わいながら、振り返った時に、こういう人生もまた良かったと思えればしめたものであります。1m先も見えない吹雪の日もあれば、自分の身の丈以上に雪原に自分の影が映る晴天の日もある。
夢を夢で終わらせないためには努力が必要であり、夢を失ってしまったことを大人になったからなどと自分を誤魔化すことは大嫌い…吹雪の中をがむしゃらに進むのか、じっと晴れ間を待って方向を見定めた上で進むのか…生死(成功・不成功)を分ける選択肢など誰も持ち合わせていないのであります。酔いに任せて、人生を説く『夢屋国王』でありましたとさ^^;

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夢屋王国(活動再開)

2012-01-04 12:03:17 | 夢屋王国

穏やかな正月三ヶ日でありました。「松の内」は刃物は使わない(大工さん)などと言って7日まで休業とする職業や11日(鏡開き)を仕事初めと言って藁仕事(神社の鳥居の注連縄の架け替え)を始める風習など、我が在所では様々な伝聞があるのですが、我が出稼ぎ先の業界は本日より仕事初めであります。だからと言って一年がずうっと「松の内」であれば良いのに…などと考えてはいけません。何事もメリハリが必要で、雪が降る冬は好きな畑仕事も出来ませんが、これが毎日土いじりとなると、飽き易い性格の国王は、必ず嫌気が差してくると思うのであります。こうして雪の合間に青空を眺めたり、雪を被った畑を見ては、今年の春は昨年出来なかった作業に挑戦してみようなどと意欲を高める期間(充電)が国王には必要なのであります^^;
しかし、充電をし過ぎて、日々の糧を稼ぐ出稼ぎの方はと言いますと、少々気が重い…これは、約1週間ほどのリハビリ期間を設けないと気が乗らないような気がします。(考えようによっては、毎日がリハビリ期間なのかもしれませんが…)

友人『ノロ君』が所有する『第1サティアン』は、昨年増築したフラット屋根の部分が雪の重みで潰れてしまいました。『第2サティアン』に通じる『ロイヤルロード』もまた雪でこのような有り様であります。天然の冷蔵庫である雪を利用して、アイスクリームを作ったり、『雪中キャベツ』といった特産物にしたりと、遊びの素材や付加価値を高めるアイテムとして使えるのですが、ここ数年、雪(0℃)と地下水(16℃)の熱交換によって新たなエネルギー開発が出来ないだろうかと妄想を巡らすのでありますが、残念ながら『夢屋国王』は物理・熱力学の知識が無いので、妄想だけに終わっております。もし、熱交換に成功すれば、電力需要の低減に大きな効果を発揮すると思うのですが、夢のまた夢であります。
さぁ、お仕事お仕事…そうそう、我が家のオッカーが県内スーパーの福引で「1等」を引き当てました。一万円の商品券であります。くじ運の悪い『夢屋国王』は決して福引で当たった例がありません。「私だってくじ運が悪いよ~」というオッカーに言ってあげました。
「あなたは、人生において私と言う最高の当たりクジを引いたのですから、もうこれ以上の当たりを引くはずがありません!!!」
家族一同、ズッコケてましたけど…失礼な!

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夢屋王国(じいさん)

2012-01-03 08:11:09 | 夢屋王国

正月早々恐縮ですが『夢屋国王』の初夢は、我が家のオッカーザウルスの貧乳が突如巨大化しており、それが実は腋下リンパ節の堅いしこり…乳がんであったという夢でありました。不安を覚えた国王は、自ら触診を試みましたが今のところ大丈夫なようであります。(当然、張り倒されましたけど…^^;)巻頭画像は、我が家のハムスター『ころちゃん』であります。名前の由来は「12月1日ころ生まれました。」とペットショップのフリップで紹介されていたことが気に入って名付けてしまいました。我が家の古老が亡くなって、夫婦二人きりの家になった時、会話のきっかけになればと飼い始めたのでありますが、実は12月1日は古老の誕生日でもあり、色々思うところがありました。
ハムスターの寿命は約2年程ですから、『ころちゃん』も立派な老人であり、最近では新参者の『さくら』が同居しましたので、彼は『ころ先輩』または『じいさん』などと家族に呼ばれるようになりました。彼らは腫瘍(がん?)が発生することも多く、子どもたちと何度か飼育したハムスターの腹部や背中に大きなシコリを発見し、時を経たずに昇天したことが度々であります。今のところ回し車を回すと息切れしてしまうという老化現象は見られますが、マイペースで生活を続けております。

正月3ケ日は、自宅で過ごし親戚の年始の挨拶を受けることが恒例でありますが、今年は珍しく『夢屋一家』が勢揃いしましたので、米沢市に住む叔父に不在を告げて、オッカーの実家…じいさん&ばあさんに年始のご挨拶をして参りました。新たな家族『柴犬コウ(本名:さくら)』も初のご挨拶でございます。車に酔うことも無く、実家でも粗相すること無く、無事に挨拶を済ませました。孫たちが勢揃いしたものですから、じいさん&ばあさんも上機嫌…家族5人とさくら&ケージを積み込むためには、ボロクソワーゲンと酷評された国王の公用車GMアストロ(左ハンドル)を運転せざるを得ないので、残念ながら国王は酒を飲むことが出来ません。実家のじいさんも男性の平均寿命に達しましたので、これからの一年々々は儲け物の年…孫たちが揃って顔を見せられるのも、そう何度とある訳でもありませんから、親孝行のひとつとして酒抜きも受け入れましょう^^;

 

酒抜きの正月は所在無く、長男『ポン太郎君』と谷地八幡宮に初詣に出かけました。こちらは、源義家が京都の石清水八幡宮から八幡神(応神天皇)を勧進したと伝えられておりますので、中々の歴史を持つ八幡様なのでありますが、『夢屋国王』の興味は「河北児童動物公園」に鎮座する「ジャンボウサギ」であります。画像では分かりにくいのですが、我が家の『さくら』の体重は優に超えるであろうデカさであります。
私に似て勉強好きの『ポン太郎君』は、2年生を二度やりたい(留年)などと申しまして、彼の勉強熱心さには感心させられるのですが、ここは戦勝祈願で八幡様にすがるしかありません。二度と留年しませんように…ジャンボウサギのように、少しはふてぶてしく生きる術を身に付けて欲しいと願う『夢屋国王』でありましたとさ^^;

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夢屋王国(濃霧…)

2012-01-02 08:15:31 | 夢屋王国

多くの方々は、12月中に年賀状を書き、元旦の朝に配達されるよう手配されるのでしょうが、私は、昔聞いた永六輔さんのラジオ番組の影響で、大晦日や元旦に年賀状を書くようになってしまいました。さらに、一昨年欠礼葉書を投函してからは、年賀状を書く意欲も無くし、一年が過ぎてしまいました。一年に一度の年賀状のやり取りだけのお付き合いの方も居れば、欠礼すべきでは無い方々もいらっしゃる訳ではありますが、2年も年賀状を出さないで居ると、それなりにお付き合いの枚数も整理されてくるのであります^^;
今年のテーマは『辰』…架空の存在である龍を題材に、新年の思いを話題にしながら年賀状を書くスタイルにしましたが、図柄と文章が完成した時、プリンターのカラーインクが切れていることに気が付きました。「コンビニにプリンターのインクあったっけ?」とか「あの量販店の初売りは2日からだっけ?」とか、元旦の朝から大騒ぎでありますが便利な世の中となりました。元旦早々に店を開けている量販店があるのですから…その反面、正月に休みもせずに働いている方もいるのだと改めて思ってしまいます。

正月元旦の朝から「濃霧注意報」であります。霧はナハミズキの街路樹の枝先で霧氷となって木々に彩りを添えております。ふと、量販店で見つけたDVDの映画「自転車泥棒(499円)」がありまして、思わず買ってしまいました。昔、地上波では見た記憶もあるのですが、モノクロ映画と字幕スーパーに飽きて途中チャンネルを回してしまい、最後まで観たことがありません。1948年の映画ですから著作権も切れたのでしょうか?日本語吹き替えも付いてワンコインなら良いかも…レンタルならもっと安いのでしょうけれど^^;
ドタバタ騒ぎの正月番組に嫌気がさして、ひとり部屋で鑑賞しましたが…正月に観るべき映画ではありませんでした。主役の父親アントニオと息子ブルーノ…最後に息子の目の前で自転車泥棒として捕まってしまう惨めな父親の姿に、胸糞悪さを感じてしまい…これって、ネオリアリズム(新写実主義)の名作と言われておりますが、いつの間にか自分の姿に置き換えてしまっているんですねぇ…。

やっぱり、お正月は缶ビールを片手にパーっと行かないと、これから一年弾みがつかないのであります。元日は、義兄の年始の訪問を受け、姪たちにお年玉を渡す…あくまでもお年玉は『ばぁちゃんから』のお年玉であります^^; 晦日に施設に出掛け、お袋に断ってきましたよ…「ばぁちゃん!お正月だよ。孫たちにお年玉やって良いだろう?」認知症のお袋が、お年玉とか孫とか分かるはずもありませんが、正月にやって来る孫たちの顔を見てお年玉を上げることが楽しみだったお袋や古老のことを考えると私の財布からではなく、あくまで、お袋の財布からお年玉を渡してやろうという考え方であります。姉夫婦も彼是2年ほど、お袋とは会っていないと思います。いや、会わない方が良いとも考えております。恐らく孫(私の長女)に見立てたアンパンマンの人形で遊ぶお袋と会っても「自転車泥棒」の父親の姿ように、後味の悪い気持ちにしかならないであろうから…。
彼女(お袋)は既に別の世界を生きており、無理やり自分たちの世界に連れ戻すことはないと考えるようになりました。記憶という親子の繋がりが切れてしまっている以上、こちらの世界に居る私たちが、一番良い思い出だけを彼女の記憶として心に留めて置けば良いのですから。
今朝の霧の中にように、彼女自身が、別の世界で迷っている訳ではないのですから…^^;
正月早々、霧の中のお話であります。そう、この一年も若者たちにとっては霧の中のような、出口の見えない閉塞感が漂う一年となってしまうのでありましょうか?

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