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日々是好日

2019-02-08 06:05:01 | 日記

「竹葉起清風」今日のお茶の短冊はそれであった。花は水仙が一輪。あと、竹筒が飾られてあった。雨の降る寒い日だが、今日はこちらでのお茶のお稽古の最後の日だった。約1年間、学ばせていただいた。30年前くらい古いお茶のお稽古の記憶を呼び戻すのは大変だった。

今日はみなさん、この寒い時期にしかしないという、絞り茶巾のお手前だった。茶巾が絞られているので深い茶碗で点てる。(お寿司屋さんのお湯飲みのよう)茶碗を手に持つとあたたかい。お一人お手前が済むと、先生がお濃茶のお手前をしてくださるという。それが私への送る(贈る)お手前だった。菓子の代わりに小豆が炊かれ、蕎麦搔がお餅の代わりだった。そこまで聞いて、胸が一杯になった。そして、今日は私がお正客だった。先生がお手前をされることはほとんどない。美しいお手前が進む。

今日の短冊は昔中国の径山寺(きんざんじ)のお話からだという。「別れを惜しみ門まで見送りに出る。すると門前の竹の葉がそよそよと風に鳴り、旅立つ君に清涼なる餞別を送っていた。」すばらしい清々しい旅立ちというお言葉を頂いた。

お道具の拝見で、お茶杓は、息子さんが小6のときにお茶を習いだしたときに、先生の先生が息子さんに贈ってくださった「歩」という名前だそうだ。「新しい一歩」のお祝いだという。私のためにだしてくださった。

お茶の世界の根底に流れるものを見せていただき、お贈り頂いた。皆さんが帰られたあと、ゆっくりお手前をして、ゆっくり語り合えた。「一期一会」の世界だ。最後に飾ってあった1輪の水仙を包んでくださった。心にその清らかな香りが届く。

長浜に行っても、わが師はこの方と思っている。まだこちらに来る機会がある限り、このお茶室に「一期一会」で伺うことを伝えた。


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