長浜にきてからは、夜中に目が覚めなくなった。疲れているからだろうか。目が覚めると、まず暖房を入れて温まってから動き出す。今日は曇り、2階では寒そうで仕事になりそうもない。(2階には暖房がない)長浜に来て予想もしない事態は、NPOの銀行口座だ。地銀では通帳の記入もできない。なんといっても強いのは郵貯銀行だ。仕方なく彦根まで(四駅先)出かける。でも、この銀行も今年の10月にならないとオンラインにはならないという。インターネットバンキングにするにも、NPOは登記の変更後でないとできない。京都か東京に出たときに、銀行に行くしかない。それもこの土地では、覚悟しないといけないことらしい。彦根では教会へ寄ってきた。お御堂には手作りの座布団があり、彦根らしいのでほっとする。お昼に出て、帰りは4時過ぎ。これもここの時計だろう。
家具もうまく配置されて、住みやすい家になった。不動産屋さんの男の子が家具の入った部屋を見て、「ぜんぜん、雰囲気が違いますね」と言った。彼は、何もない部屋しか見ていない。「家庭」とは「家」だけでなく「庭」があることだ と言った人がいたが、いまは「庭」のない家庭が多い。家具(生活手段)が入り、人がいて、初めて「家庭」なのだろう。「家庭」はあたたかいときもあれば、さびしいときもある。それでいいのだろう。団らんも仲たがいも「家庭」なのだから。
隣のおばあちゃんが言っていた。「息子と住んでいるけど、私はまだこの人と一緒に住んでいるのよ」と、表札を指差した。何十年物と思われるご主人の表札だ。「表札か!」表札は出したことがないなぁ。最期の住まいなら「表札」でも奮発しようかな。そして、天国にもっていこう。(天国に行けるかな)