４時ごろになると陽が翳った。いい加減パソコンに向っているのも飽きたので、ホームセンターに買い物に出かけた。水害や停電の画像を見ていると、さすがに自己責任で準備しようと思った。特に停電は恐い。７８０円のランタンがあったので、買おうと思ったら売り切れ！だれもが考えることは同じだなぁ と思った。結局、たいした買い物もせず、食料品を買って両肩に重い荷物を下げて帰ることになった。ぽてぽてとあと１５分は歩かないとならない。
空にはうろこ雲が浮いていて、反対側の空は赤く染まり出した。細い肩？にバックの紐が食い込む。ああ、自転車を買うべきか？夫がいれば・・・。やはり、人生最大の敗因は離婚したことか。ばかのことを考える。こうして、きれいな夕日を見ながら、長浜でのんびり暮らせるのは・・・・。離婚したことは人生最大の勝因か！荷物の重さか夕暮れのうつくしさか。
なぜ離婚したの？という単純な質問を受けることがある。・・・。今言えることは。自分は夫に尽くしたと思っていただけで、夫への『感謝』がなかったことだ と思う。だれでもこの人を幸せにしよう と思って結婚するものだ。そういう思いに対して、『感謝』ができなかった。
４０年近く教会に通ったという人が（洗礼は受けていないが）キリスト教で学んだことは『感謝』だった と話していた。人に感謝できるようになったのは、最近のことだ。そうなると人生最大の敗因＝『感謝』できないことなのか？
鎖骨美人の肩に紐が食い込んで痛い。家の近くの裏道で大家さんに出会った。犬の散歩だ。向こうから声をかけてくれた。小柄の美人だ。なんとなく同じような匂いがある。女系家族のような家で長女として，残ってしまったのだろうか・・・。人生の敗因も勝因もないような気がした。この長浜に来られて、こうして受け入れられて暮らしていられるとしたら・・・。「自転車を買えば済むし、通販でもいいんじゃない」の声がしたような気がする。そだね。
