父の日の料理の材料を買いに駅方面へ出かけた。今日は観光客が戻ってきている。やはり、怖いなぁと思い、裏道を抜ける。ニュースを見ても、なにか複雑な心境だ。仕事では出かけるが、まだ自分の旅行をしようとは思えない。これもコロナ病なのだろうか。
父のことを思い出していた。食べものは特に贅沢をするわけでもなく、お酒を飲むわけでもなかった。それでも、弟とご近所の人とゴルフや釣り、麻雀はそれこそてんぴんでしていた。賭け事は好きだった。花札を教えてもらったのは父だった。トランプでも花札でも麻雀でも強かった。母とのような確執はなかったし、無条件でかわいがってくれたようだが、当時は理解できなかった。父親とはそういうものなのだろうか。
お友達が禁酒が解けたと「これはリオブラボーで酔っ払いのディンマーチンの歌」ですとメールをくれた。Youtubeのリンクのアドレスだった。このページからカサブランカの「時の過ぎゆくままに」、A Summer Place「避暑地の出来事」、ひまわり、The Way We were,、ブーベの恋人など映画音楽が出てくる。1曲聞くと涙が出てくる。どれも切ない。切ない。この時代のフランス映画、イタリア映画はよかった。若い時に見た映画ばかりだ。
父は映画が好きだった。それでBSが入るようにしたのを思い出した。そういえばよく録画もしていた。そうか、元夫と楽しそうに話をしていたのは、映画のこととだったのか!なんで気が付かなかったのだろう。そうか・・・・。
今日は豚肉のオレンジ煮がメイン料理だった。そして、映画音楽にふさわしそうな無添加のフランスパンを添えた。これがおいしかった。贅沢ではないが、あまり感謝されないお父さんに贈った。