じっとしていても汗がにじんでくる夕方。湿度はそう高くないが、気温は室内で30度を超えている。都内のコロナウイルスの感染者が50人を超えていた。週末から首都圏へ行くのに・・・。ネットのそのニュースの下には、ユニクロの柳井氏が京大に研究費として100億円寄付をしたというニュース。まだまだ世界でも感染が収まらない・・・。
NHKの歴史秘話ヒストリアを見た。なにかTVがついていたので見ていたのが、最後まで観てしまった。柳葉敏郎の話だった。彼をドラマでは見ていたが、特に興味を持っていたわけだはない。8歳で父親を亡くしたという。といっても、看板職人の父は、家にお金を入れず母親は出て行ってしまい、親戚で大事に育てられたという。母親は再婚した。話は秋田県の話。父親の顔もよく覚えておらず、写真もほとんどない。そんな父が描いてい絵が見つかる。少しずつ父親の姿をたどっていく。観ていて、彼にかかわる人たちの姿に涙が出た。なぜだろう?
ヒストリーの最後にボロボロ涙を流している自分がいた。父親は彼の母親とは再婚だったという。それは放送の時まで、親せきで伏せられていた。それもすごいと思った。前の奥さんとの間に女の子がいたという。番組はその人を探していく・・・。
その事実を放送で知った柳葉敏郎が「うれしいです!きょうだいがほしかったんです!!」と涙をこぼしてよろこんだ。椅子でのけぞるように。こころがナーバスになっていたからだろうか。この話に感動した。そこに流れる人の心のうつくしさというのか。そして、個性的な父親の残した絵。
異母弟とか再婚とかにはドロドロした話も絡んでくる。難しいことが多い。なにかこの話はさわやかだった。このことには関係ないが、私は初めて叔父のことを思った。叔父のことは何も知らない。生きていてくれたらファミリーも多かったのに・・・。一人寂しく亡くなったかもしれない叔父のことを明日から祈ろう と思った。