秋らしい心地よい風が部屋のなかを通り過ぎていきます。少し肌寒いくらいです。いつもよりも少し早く起きて下に降りていくと、足音か影でメダカたちは餌の時間とわかるようです。体の小さいメダカが餌の落ちてくる口にまず集まります。体の大きいメダカは余裕で泳いでいます。ニャンともワンとも鳴きませんが、鳴かない分表情がかわいいのです。朝は平和に始まります。
娘さんが離婚してもどってくるというお友達は、家の中をきれいにしたりしています。冷蔵庫が新しくなり、台所の床も張り替えて、トイレもエアコンも、そしてお嬢さんの部屋にはベッドをはじめ家具を入れたようです。ただやれることをしてあげるだけとは言うものの、自動車の頭金まで出させられたわと愚痴ります。でも、本人が一番大変のだからと・・・。お嬢さんは金銭的な問題も解決したらしくお友達のところへ泊まりに出かけたそうです。
「私の一人の静かな時間がなくなるわ」と友達は言うものの、複雑な心境のようです。親は複雑なのだろうな、問題のある家庭でもあったらしいので、離婚してよかったも親としては大いにあるとは思います。私は実家には帰りませんでしたが、それでも母も複雑な思いだったと思います。仕事も失いましたから、心配だったと思います。
一緒にTVを見ていた時に（世界の家族のドキュメンタリーだったと思います）「母は悲しいねぇ・・」と言ったのを思い出します。母は私の着物を預かってくれて、丁寧に管理しれくれました。「そんなに防虫剤入れないでよ」というくらい大事してくれていました。
そんな一つ一つの母の思いを今受けとめています。やはり、親不孝な娘でした・・・。でも、今は幸せだからねと母に報告しています。
