空気がどことなく秋らしくなりました。秋の空気には芙蓉の花やコスモスや萩の花が似t合います。木曜日から仙台方面へ行くのに、さて?何を着ていったらいいものやら。
昨夜の大河ドラマでは、時政と義時父子の「今生の別れ」を見て、涙を流していました。時政のどこから間違えたのかわからない欲の道。美しい若い妻の望みに応えたかったのか。子供として父のそばにいたかったと本心を語る息子。その美しいしたたかな妻を宮沢りえが実に巧みに演じていました。彼女以外には演じられなかったのでは。美しくはないけれど、こんな妻になりたかった気もします。人生でどれだけ得して生きていけるか・・・。
昨日のぶろぐの襟裳岬ではありませんが、あたたまれる暖炉があればいいほうですね。なにもなくて寒くて膝を抱えているのが関の山です。膝を抱えて震えていた夜のことは、忘れたつもりでもやはり心の底に残っています。融けることのない氷のように。
ふと、こころに広隆寺の弥勒菩薩像が浮かんできました。あの美しい口元・・・。弥勒とは「慈しみ」を語源としているとか。
「それでも許すのです」シスターが言いました。夫の愛人を殺した妻について。神の愛も仏の愛も「いつくしみ」なのでしょう。
「慈しみ」はあたたかさとつめたさと、その両方を有するのかもしれません。