むかしむかしうらしまは・・・でなくてむかしむかしわたしは佐藤初女さんという人のように生きられたらと思っていました。彼女はクリスチャンでした。青森県の岩木山山麓に「森のイスキア」という悩みや問題をかけ込んだ人たちを受け入れ、痛みを分かち合う場の主宰でした。「いのちをむすぶおにぎり」など食べるということを通して元気になることを実践していました。そこまでできなくても、疲れた時に休みに来られるところを提供できればと千葉に「あ・うん」という庵を作りました。でも、自分の仕事も忙しく、維持していくことができずに終わりました。計画不足でした。
最近でも、「がん哲学外来」というがん患者やそのご家族と話をする場をつくる「がんカフェ」の勉強をしていました。ただ、医学関係者が多く、どちらかというとカウンセラー系の私には入り込めないところもありました。
そんなことで、おばあさんは年を取り、そろそろ自分のことをしたいなぁと思うのでした。時々、福祉の狭間で困っている人やシニアサッカーではご病気でおられる方とお話をしながら、何かまだできないのか?という気持ちにもなりました。
ラストランがあってもいいのかと思うこともありますが、もう力がないのだと自分に言い聞かせるのでした。静かなおだやかにおばあさんでいたいと・・・。
おばあさんは川へ洗濯に行くのか、おじいさんとポチを助けるのか。ひとりしずかに山里で「阿弥陀堂便り」の老婆のように生きるのか?
夢があった時代はよかったです。