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素顔の幸福

2023-05-28 18:42:22 | 日記

久しぶりに日曜病でした。身体がだるいので何もしたくないので、散歩に出たのですが、街は人出が多くにぎやかでした。みんな誰かといる・・・。ただそれだけのことでした。

昨夜、TVで三谷幸喜さんが「向田邦子賞」受賞したことを知りました。鎌倉殿の13人だそうです。妙に納得しました。三谷幸喜さんは、脚本を書く前に、必ず向田さんの作品を読むと話されていました。亡くなられてから40年近く経つのですね。NHKとTBSでドラマにされていたのですが、よくシーンを覚えています。向田さんは、ズシーンと胸に刺さるシーンやセリフを描かれていました。あの感性は彼女以外には表せない気がしています。時に残酷なあらすじは、脳卒中で倒れた恋人が(妻子のいる人)、自らいのちを断ったことにあるかもしれませんね。何かで読んだその発見したシーンは、向田さんはただ身動きもせずたんすの引き出しによりかかったままでした。

鎌倉殿の13人にも残酷なシーンがたくさんありました・・・。「冬の運動会」にも、老人と愛人の残酷な別れのシーンがありましたね。

私の好きな向田さんの作品は「幸福」です。どんなに小さくてもそれを幸福と思って大事に生きることができる。それを教えてくれました。

「素顔の幸福はしみもあれば涙の痕もあります。思いがけない片隅に、不幸のなかに転がっています。屑ダイヤより小さいそれに気がついて掌にすくい上げることのできる人を、幸福というのかもしれません。」大好きな向田さんの言葉です。

シモツケソウです。

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