なんとなく朝方にかけて、肩のあたりが寒くなりました。それでも、心地よく寝ているとすでに7時半を回っていました。急いでカーテンを開けると、大家さんの家の屋根に雪が積もっていました。5センチくらいでしょうか。ああ、これでは北陸は15センチくらい積もったのでしょうか。雪交じりの雨が冷たく降っています。ごろごろ着込むので身体の動きが悪いです。
やや時代が前になりますが、(2005年ごろ)、認知症に関してのお話が載っていました。認知症が一番多いのは、75歳から80歳までの女性で、圧倒的にインテリが多いとか。そして、女性が記憶がおかしくなった時に、最初にわからなくなるのが、ご主人の名前と顔だそうです。(怖いですが、笑ってしまいました)男性が記憶がおかしくなると、最後まで覚えているのが、息子さんのお嫁さんの名前と顔だそうです。(最後の望みの綱とか)
ある私小説には、奥さんが認知症になって入院するんですね。ご主人が訪ねてきて、看護師さんが「あの人がご主人です」と言ったら、車いすに乗っていたその奥さんが「そうかもしれない」と言ったそうです。小説の題が「そうかもしれない」だそうです。長年連れ添った奥さんにそういわれたら・・・。
男性が最後まで覚えているのが、息子のお嫁さんかは、今の時代?ですが、奥さんが最初に忘れるのは、今でも潜在的にご主人の顔のようです。母は認知症の進みも遅く、短期記憶以外はしっかりしていました、父は母に「おかあさん、行かないで!」と母が帰ろうとすると言っていました。母が最後の綱だったのでしょうか。
認知症で記憶のない人のところへ、定期的に訪ねていく人。それが例えば、義理の母親だとしたら。もちろん、娘のこともわからないので、その人のこともだれかわかりません。それでも訪ねていく人に、私は誠実さを感じました。実の娘や息子でも足が遠くなるのに・・・。
親友と話しました。お互いにボケてしまって、昔話をしたら・・・。「あの金縁メガネのますおさんとは・・・」「違うわよ、金縁メガネはきよしさんよ」などとなるのではと。若き日の恋も哀しいものになるのか、最後まで心に残るのか?