雨の町はやはり情緒がある。しっとりとしていて大好きだ。先日、新国立競技場などを設計された隅研吾さんがコロナ後の変化ということで話されていた。「自分は大きな四角い建物ばかりを建ててきたが、これはまさに失敗だった。密で通気性がない。これからは京の町家のような建物を中心に町づくりしたい」と話しておられた。なにかちょっとうれしく聞いた。この家は土壁で木の家だ。マンションを選ばずにこの家を選んでよかった。
コロナ禍は思わぬところで現れたらしい。大企業に勤める人の多くは在宅勤務になったようだ。ご夫婦で在宅勤務になり、子供たちも保育園や学校が休み、家族4人で行き詰ったらしい。経済的にも余裕のある家庭でも、ご主人が疲れてしまった。そして、うつ病に・・・。ご主人は2か月の休職になった。でも、静養で家を出ることもできず、家族は爆弾を抱えて状態らしい。やはり、コロナ鬱は起こっている。心が風邪を引いたくらいだと うつ病に関しては言うが、風邪も大事に至ることもある。こればかりはどうしたらいいのかわらないことが多い。
人は本当に弱い部分がある。どうして?のいうような理由で鬱になり、大事ないのちを落とすことがある。一瞬の間が射すというのか・・・。几帳面な人ほど自分を追い込んでしまうらしい。(いい加減でよかった)私が生き抜けたのは、宿題を持ってきてくれたりした人がいたからだ。そんな時に「おねがいごと」がきた。いろいろなお願い事だったが。救いはやはり人とのつながりかもしれない。
そんなことをすべて癒すように静かにこの町に雨が降る。今日は紫色のあじさいもさびしくはないなぁ。心に雨の降っている人にもピンクの紫陽花が咲きますように。