今日の目的は乗鞍岳剣が峰(3026M)へ登ること。乗鞍は3000M級の山だが、夏になると乗鞍スカイラインが開通し、標高2702Mの畳平までバスが入り観光客で溢れるので、夏には登る気がしない。そこでまだ雪のある時期に登ることにしたのだが、ただ、今の時期でも位ヶ原山荘(2350M)までは除雪が進み、バスで行けるので、あまり自慢できる話でもないのだが。
新島々からの位ヶ原行きのバスの乗客は私一人だけだったが乗鞍高原に入ってから続々とスキーヤーとボーダーが乗り込みほぼ満席になった。
位ヶ原山荘からの乗鞍岳。左が剣が峰、右は蚕玉(こだま)岳
位ヶ原での雪の壁。室堂の大谷に比べれば大したことはないがそれでもけっこうな高さである
山荘でトイレを借り、小屋のおねえさんと話をしていたら、上はけっこうもぐるのでスノーシューを500円で貸すとのこと。今の時期、雪は締まっていて、もぐることはないと思って持参しなかったのだが、そういわれると心配になって借りることに。ところがこれがとんだお荷物になった。
雪上を歩き始めるが、やはりもぐったりはしない。仕方がないのでスノーシューをザックにくくりつけて行くがこれが重い!自分の持っている単純な構造のものとは違い締め具が複雑でやたらに重いのである。履いた方が楽かと履いてみるが、重い冬靴に履くと一段と足が重く歩きづらい。しかたなくまったく無用の長物を背負って歩く羽目になってしまった。自分の判断力の甘さだからしかたないのだが。
ブツブツ文句をいいながらも登るにつれて、振り返れば穂高連峰と、左には槍も見えてくる
夏道は稜線だが、今は雪の斜面を登っていく。傾斜はさほどでもないがそれでも頂上近くからはアイゼンを履いて登っていく。久々の高度3000Mなので少々しんどい。左が剣が峰
頂上の鳥居が見えてくる
楽勝だと思ったがお荷物のせいもあって3時間強かかって到着。左には御嶽
鳥居越しの穂高
帰りは広い斜面を尻スキーをしながら1時間もかからず、14:56時のバスの時間まで余裕で下りてこれた。スノーシューは丁重にお返しした。
明日の前穂高岳に備え今夜は上高地泊なので、親子滝でバスを乗り換えて上高地に向かう。