久しぶりにウディ・アレン監督の映画を観る。これまで観たのは中年男女の話が多かったが今回は大学生のカップルが主人公。
2人とも裕福な家庭出身。男はニューヨークっ子でしゃれたホテルやレストラン好きの蘊蓄を語るタイプ、女は映画監督、俳優など有名人に興味津々のいわばミーハー。いつものウディ・アレンの作品のように相変わらず語りでもセリフでもグダグダとよくしゃべる。
いつも通りの男女間のドタバタに少々飽きたころに主人公の男の子の母親の思いがけない衝撃の告白があって、それまで母親に批判的な主人公が少しピリッとして人生を見直そうとするのだからお母さん、すごい!
特にウディ・アレンの映画が好きなわけではないのだが、男女の機微、ドタバタなどが独特のリズムで描かれ、なんとなく安心して観ていられるのでつい観てしまう。日本映画で小津安二郎が醸し出す独特感とはまた違うと思うのだが、どちらも個性的な独特感という点では似ているのかもしれない。