■ストーリ
元いじられキャラの羽柴は高校デビューで
形勢逆転をするべく、友人をスケープゴートにして
乗り切ろうとするが・・・。
■感想 ☆
角川書店主催の第一回青春小説大賞受賞作。
17歳の現役高校生が携帯で書き上げた作品らしい。
購読している雑誌「野生時代」12月号に
掲載されていた「候補作」として読了した。
読んでいる間中、襲い続ける不快感に
何度本を置こうとしたか分からない。
若者の勢いと疾走感、「仲間」と認め合った上で
成り立つテンポのよい会話。
それらはすべて「今」を忠実に再現して見せ
現在の「青春」を私たちに垣間見せてくれる。
しかし、そこに生存している彼らの
周囲をうかがう姑息なまでの視線、
志の低さにはうんざりしてしまう。
学校という狭い世界の中で
少しでも過ごしやすく生きていくためには
友人でさえも踏み台にする卑小さ。
自分がされていやなことをされないために
「される前に誰かにしてやろう」
と考える自己中心さ。
ものの見事に破滅に向かって突き進んでいく主人公は
作者にとってフィクションなのだろうか。
フィクションならば、ここまで投げっぱなしでもいいのだろうか。
自分のおろかさや身勝手さに気付きもせずに
終わりを迎える主人公に消化不良を感じずにはいられない。
元いじられキャラの羽柴は高校デビューで
形勢逆転をするべく、友人をスケープゴートにして
乗り切ろうとするが・・・。
■感想 ☆
角川書店主催の第一回青春小説大賞受賞作。
17歳の現役高校生が携帯で書き上げた作品らしい。
購読している雑誌「野生時代」12月号に
掲載されていた「候補作」として読了した。
読んでいる間中、襲い続ける不快感に
何度本を置こうとしたか分からない。
若者の勢いと疾走感、「仲間」と認め合った上で
成り立つテンポのよい会話。
それらはすべて「今」を忠実に再現して見せ
現在の「青春」を私たちに垣間見せてくれる。
しかし、そこに生存している彼らの
周囲をうかがう姑息なまでの視線、
志の低さにはうんざりしてしまう。
学校という狭い世界の中で
少しでも過ごしやすく生きていくためには
友人でさえも踏み台にする卑小さ。
自分がされていやなことをされないために
「される前に誰かにしてやろう」
と考える自己中心さ。
ものの見事に破滅に向かって突き進んでいく主人公は
作者にとってフィクションなのだろうか。
フィクションならば、ここまで投げっぱなしでもいいのだろうか。
自分のおろかさや身勝手さに気付きもせずに
終わりを迎える主人公に消化不良を感じずにはいられない。