ドキュメンタリーを観た。
霊感も何もない三十代のアメリカ人男性が、ある朝起きたら、
天使やゴーストやらがバッチリ見えるようになっていた。
彼がそうなってから4年の月日を追ったドキュメンタリーだ。
彼は、最初のうちは恐れ、現実を受け入れることができない。
人に話せば、頭がおかしいのではないかと思われ、自分でも精神的な病気かもしれないと思う。
親友が、新しいバイクを買ったと見せに来た。
その時、親友の胸から何かが飛び出してきたのだが、
それが何かわからず、黙っていた。
翌日、親友はそのバイクで命を落とした。
わが身に起きていることを理解できないがために、親友を救えなかったと自分を責め、
その時から彼は、恐れてばかりいるのをやめて、現実を受け入れ、
どうしてそういうことが自分に起きたのか、答えを探し求め始める。
親友の葬儀で出会ったマラという女性に運命的なものを感じ、すぐに二人は意気投合する。
マラは彼を愛していて、彼に起こることを理解したいが、しきれない。
何か理由があっておきていると言う彼に、
「どうしてあなたなの?他の誰かじゃなくてあなたなの?あなたが世界を救うともでもいうの?」
と問う。
二人は、答えを求めて世界中を飛び回る。
そして或る場所で、仏教の尼僧に出会う。
マラは尼僧に
「マラは、仏陀が悟りを得るのを邪魔した人物の名前なのよね。私と同じ名前」
と軽い気持ちで話すと、尼僧はほほえんで首を横に振る。
「違います。マラは仏陀が悟りを開くのを1番近くで助けた人よ。
悟りを開こうとしている仏陀に、なぜおまえなのか、他の誰かじゃなくておまえなのか、って
問い続けて悟りを促した人です」
それを聞いた途端、マラは号泣してしまう。
各地をめぐった結果、彼はネイティブインディアンの助けを借りて答えを見つける。
彼が突然、見えないはずのものが見えるようになったのも、
親友の死も、マラとの出会いも、4年の月日も、
全部なるべくしてなったことで、彼の深い部分ではシナリオどおりなのだろう。
天使は巨大で、人の形ではなく、エネルギーの模様のように見えるのだと彼は言う。
誰の近くにも天使はいて、その人を見守っている。
そして親友は、彼の天使のように、いてほしいときにいつも彼の近くにいるのを感じる。
「ほら、今ここで笑ってるよ」
そう言って顔の横あたりを指差す彼の表情は、
答えを探し求めていた頃とは別人のように晴れやかだ。
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霊感も何もない三十代のアメリカ人男性が、ある朝起きたら、
天使やゴーストやらがバッチリ見えるようになっていた。
彼がそうなってから4年の月日を追ったドキュメンタリーだ。
彼は、最初のうちは恐れ、現実を受け入れることができない。
人に話せば、頭がおかしいのではないかと思われ、自分でも精神的な病気かもしれないと思う。
親友が、新しいバイクを買ったと見せに来た。
その時、親友の胸から何かが飛び出してきたのだが、
それが何かわからず、黙っていた。
翌日、親友はそのバイクで命を落とした。
わが身に起きていることを理解できないがために、親友を救えなかったと自分を責め、
その時から彼は、恐れてばかりいるのをやめて、現実を受け入れ、
どうしてそういうことが自分に起きたのか、答えを探し求め始める。
親友の葬儀で出会ったマラという女性に運命的なものを感じ、すぐに二人は意気投合する。
マラは彼を愛していて、彼に起こることを理解したいが、しきれない。
何か理由があっておきていると言う彼に、
「どうしてあなたなの?他の誰かじゃなくてあなたなの?あなたが世界を救うともでもいうの?」
と問う。
二人は、答えを求めて世界中を飛び回る。
そして或る場所で、仏教の尼僧に出会う。
マラは尼僧に
「マラは、仏陀が悟りを得るのを邪魔した人物の名前なのよね。私と同じ名前」
と軽い気持ちで話すと、尼僧はほほえんで首を横に振る。
「違います。マラは仏陀が悟りを開くのを1番近くで助けた人よ。
悟りを開こうとしている仏陀に、なぜおまえなのか、他の誰かじゃなくておまえなのか、って
問い続けて悟りを促した人です」
それを聞いた途端、マラは号泣してしまう。
各地をめぐった結果、彼はネイティブインディアンの助けを借りて答えを見つける。
彼が突然、見えないはずのものが見えるようになったのも、
親友の死も、マラとの出会いも、4年の月日も、
全部なるべくしてなったことで、彼の深い部分ではシナリオどおりなのだろう。
天使は巨大で、人の形ではなく、エネルギーの模様のように見えるのだと彼は言う。
誰の近くにも天使はいて、その人を見守っている。
そして親友は、彼の天使のように、いてほしいときにいつも彼の近くにいるのを感じる。
「ほら、今ここで笑ってるよ」
そう言って顔の横あたりを指差す彼の表情は、
答えを探し求めていた頃とは別人のように晴れやかだ。
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