太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

シナリオ

2013-09-07 07:54:30 | 日記
ドキュメンタリーを観た。

霊感も何もない三十代のアメリカ人男性が、ある朝起きたら、

天使やゴーストやらがバッチリ見えるようになっていた。

彼がそうなってから4年の月日を追ったドキュメンタリーだ。



彼は、最初のうちは恐れ、現実を受け入れることができない。

人に話せば、頭がおかしいのではないかと思われ、自分でも精神的な病気かもしれないと思う。

親友が、新しいバイクを買ったと見せに来た。

その時、親友の胸から何かが飛び出してきたのだが、

それが何かわからず、黙っていた。

翌日、親友はそのバイクで命を落とした。


わが身に起きていることを理解できないがために、親友を救えなかったと自分を責め、

その時から彼は、恐れてばかりいるのをやめて、現実を受け入れ、

どうしてそういうことが自分に起きたのか、答えを探し求め始める。



親友の葬儀で出会ったマラという女性に運命的なものを感じ、すぐに二人は意気投合する。



マラは彼を愛していて、彼に起こることを理解したいが、しきれない。

何か理由があっておきていると言う彼に、

「どうしてあなたなの?他の誰かじゃなくてあなたなの?あなたが世界を救うともでもいうの?」

と問う。



二人は、答えを求めて世界中を飛び回る。

そして或る場所で、仏教の尼僧に出会う。

マラは尼僧に

「マラは、仏陀が悟りを得るのを邪魔した人物の名前なのよね。私と同じ名前」

と軽い気持ちで話すと、尼僧はほほえんで首を横に振る。



「違います。マラは仏陀が悟りを開くのを1番近くで助けた人よ。

悟りを開こうとしている仏陀に、なぜおまえなのか、他の誰かじゃなくておまえなのか、って

問い続けて悟りを促した人です」



それを聞いた途端、マラは号泣してしまう。




各地をめぐった結果、彼はネイティブインディアンの助けを借りて答えを見つける。





彼が突然、見えないはずのものが見えるようになったのも、

親友の死も、マラとの出会いも、4年の月日も、

全部なるべくしてなったことで、彼の深い部分ではシナリオどおりなのだろう。


天使は巨大で、人の形ではなく、エネルギーの模様のように見えるのだと彼は言う。

誰の近くにも天使はいて、その人を見守っている。

そして親友は、彼の天使のように、いてほしいときにいつも彼の近くにいるのを感じる。

「ほら、今ここで笑ってるよ」


そう言って顔の横あたりを指差す彼の表情は、

答えを探し求めていた頃とは別人のように晴れやかだ。










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