アメリカで歯を治す 1
歯根の治療をするために、専門の歯医者に行ってから2週間。
腫れて炎症を起こしていた歯茎のために、まずは1週間抗生物質を飲んで、
特別なマウスウォッシュを朝晩の歯磨きあとに使い、口内にバクテリアが発生しないようにした。
腫れはおさまり、痛みもすっかりなくなった。
まだ数箇所しか病院には行ったことがないけれど、
どこもとてもきれいで、完全に個室で、インテリアも病院ぽくなくて、
なにより待たされることがない。
日本の歯医者では、いくつかの椅子がひとつの部屋に並んでいて、
隣の患者との会話が丸聞こえのところがほとんどだったし、
総合病院に至っては、待合の椅子の場所が2段階に分かれていて、
中の待合椅子に座っていると、カーテンの向こうで
「腫瘍がかなり大きくなっていますね、これは手術したほうがいいです」
なんていう会話が聞こえてきて、居心地が悪かった。
日本の病院が混んでいるのは、患者の数が多すぎるんだと思う。
どこでも好きな病院を選べて、どこでも安く治療が受けられて、さらには高齢者はもっと安いとなったら、
ちょっとしたことでも病院にかかるだろうなあ。
さて、私の歯をチェックしたドクター。
炎症もおさまってきていて、痛みもないのなら、今ここで歯根の治療をする必要はないという決断をした。
なぜなら、日本で受けた歯根の治療がよくなかったために、私の歯の下にあるべき骨がない。
骨がない、って言いました・・・・??英語を聞き間違えたか・・・・・??
聞き間違いではなかった。
「何人か日本で治療を受けた患者さんが来たことがあるんだけど、
とても状態が良くなくて、抜歯するしか手立てがないことがほとんどなんですよね」
どうやら私もその一人というわけだ。
日本の治療のやりかたと、アメリカのやりかたは違うのだ。
「ただ違うというだけで、日本のやりかたをどうこう言うわけじゃないんですけど」
と、とても穏やかで優しいドクターは前置きをして、
「アメリカでも何十年か前にはそうやっていた、というような治療を、まだ日本はやっているように思うんです」
その場しのぎのような治療をして、金属をかぶせておく。
だからしばらくすると、また同じ歯が具合が悪くなる。
アメリカじゃ、もう金属は滅多に使わない。
私も去年、夫の父に、奥歯の金属の歯を全部ポーセリンという、他の歯と同じ色のものに変えてもらった。
異常に気にする「歯並び」だって、見かけはもちろん、歯の健康を保つのにも、
歯並びがいいほうがいいのだ。
30をとっくに過ぎても、歯列矯正をすすめられるし、実際にそれをやる人もいる。
治療費はバカ高いが、アメリカで歯を治せば、ずーっともつ。
結果として、
歯根治療をやってお金の無駄をするよりも、様子を見て、もし再び具合が悪くなるようだったら抜歯する。
そして抜歯したあとは、歯の下にあるはずの骨がないからインプラントもできない。
一番奥の歯なので、ブリッジもできない。
よって、抜歯したあとは放置。
さいわい、租借するには、なくても困らない場所にある歯なので大丈夫。
半年後の予約をして、支払いはいかほどかと思いきや
「今日はタダよ」
は?
「前回と同じ歯だから♪」
アメリカの医療システム。やっぱりよくわからん。
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歯根の治療をするために、専門の歯医者に行ってから2週間。
腫れて炎症を起こしていた歯茎のために、まずは1週間抗生物質を飲んで、
特別なマウスウォッシュを朝晩の歯磨きあとに使い、口内にバクテリアが発生しないようにした。
腫れはおさまり、痛みもすっかりなくなった。
まだ数箇所しか病院には行ったことがないけれど、
どこもとてもきれいで、完全に個室で、インテリアも病院ぽくなくて、
なにより待たされることがない。
日本の歯医者では、いくつかの椅子がひとつの部屋に並んでいて、
隣の患者との会話が丸聞こえのところがほとんどだったし、
総合病院に至っては、待合の椅子の場所が2段階に分かれていて、
中の待合椅子に座っていると、カーテンの向こうで
「腫瘍がかなり大きくなっていますね、これは手術したほうがいいです」
なんていう会話が聞こえてきて、居心地が悪かった。
日本の病院が混んでいるのは、患者の数が多すぎるんだと思う。
どこでも好きな病院を選べて、どこでも安く治療が受けられて、さらには高齢者はもっと安いとなったら、
ちょっとしたことでも病院にかかるだろうなあ。
さて、私の歯をチェックしたドクター。
炎症もおさまってきていて、痛みもないのなら、今ここで歯根の治療をする必要はないという決断をした。
なぜなら、日本で受けた歯根の治療がよくなかったために、私の歯の下にあるべき骨がない。
骨がない、って言いました・・・・??英語を聞き間違えたか・・・・・??
聞き間違いではなかった。
「何人か日本で治療を受けた患者さんが来たことがあるんだけど、
とても状態が良くなくて、抜歯するしか手立てがないことがほとんどなんですよね」
どうやら私もその一人というわけだ。
日本の治療のやりかたと、アメリカのやりかたは違うのだ。
「ただ違うというだけで、日本のやりかたをどうこう言うわけじゃないんですけど」
と、とても穏やかで優しいドクターは前置きをして、
「アメリカでも何十年か前にはそうやっていた、というような治療を、まだ日本はやっているように思うんです」
その場しのぎのような治療をして、金属をかぶせておく。
だからしばらくすると、また同じ歯が具合が悪くなる。
アメリカじゃ、もう金属は滅多に使わない。
私も去年、夫の父に、奥歯の金属の歯を全部ポーセリンという、他の歯と同じ色のものに変えてもらった。
異常に気にする「歯並び」だって、見かけはもちろん、歯の健康を保つのにも、
歯並びがいいほうがいいのだ。
30をとっくに過ぎても、歯列矯正をすすめられるし、実際にそれをやる人もいる。
治療費はバカ高いが、アメリカで歯を治せば、ずーっともつ。
結果として、
歯根治療をやってお金の無駄をするよりも、様子を見て、もし再び具合が悪くなるようだったら抜歯する。
そして抜歯したあとは、歯の下にあるはずの骨がないからインプラントもできない。
一番奥の歯なので、ブリッジもできない。
よって、抜歯したあとは放置。
さいわい、租借するには、なくても困らない場所にある歯なので大丈夫。
半年後の予約をして、支払いはいかほどかと思いきや
「今日はタダよ」
は?
「前回と同じ歯だから♪」
アメリカの医療システム。やっぱりよくわからん。
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