太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ホーンテッドなハワイ

2015-01-26 07:48:39 | 日記
お世話になっていた美容室が、ホノルル店を閉めてしまってから

美容室ジプシーになった。

どうしても、日本人がいい。

それは言葉の問題よりも技術的問題。

日本人がいる美容室はいくつかあるが、ワイキキには行きたくないので

ワイキキ以外にある、日本人がいる美容室で、カットが上手なところ、ということになる。

知っている日本人に、美容室はどこに行っているかを聞いたり、

情報を集めている時に、友人がある美容室に行って、悪くなかったよという。

場所はワイキキといっても外れの方で

ワイキキの繁華街を抜けなくて行けるし、髪を切りたい限界でもあり、

迷わず予約を入れて行った。


自走式のパーキングに車を入れた時、「ん?」と思った。

3階に停め、建物に通じる階段を探すが、なぜか見つからない。

一周歩いてしまう頃に、一つのドアを見つけた。

それを開けると階段があったので、下まで降りた。

最後のドアを開けると、いきなり外に出た。

建物の1階じゃなくて、外。なんか変。

地面が雑草まじりの土なのも変だけど、外界との間に高い金網の柵があるのはおかしくないか?

しかも背後で、ドアが無情な音とともに閉まった。

ドアはオートロックで、私は元にも戻れず、金網の外にも出れない。

私は近くにいる人達に大声で助けを求めた。(だってそれしかないじゃないか)

パーキング関係者の男性が、どうして非常口にいるのかと素朴なことを聞くので

それは私が知りたいのだ、と正直に答え、柵の一部からようよう外に出た。

思えばあれはサインであった。



気を取り直して、外から美容室に向かった。美容室が見えてくると、急にトイレに行きたくなった。

美容室で場所を聞いて、離れた場所にあるトイレに行くと、

ドアの前で足が止まった。廊下の突き当たり、薄暗く、どんよりとした空気が重く、

できれば入りたくはなかったけど、膀胱は「待てない」と言う。

深呼吸をし、自分を光で包んでから勢いよくドアを開けた。

あぁやっぱり。ここはダメだ…いる。なんかいる。

鼻歌を無理に歌いながら超特急で用を済ませ、絶対に鏡を見ないようにして手を洗い、手を拭かずに外に出た。



カットは悪くなかった。美容師さんもいい感じだった。その割に安かった。

でも、そこにいると呼吸が浅くなる。

11月に帰国した際に、ハワイを知っている友人にその美容室に行った話をしたら

「エッ!トイレ入った?」

と真っ先に聞いてきた。


実は前の美容師さんに、一つ美容室を紹介してもらって、

下見に行ったことがある。

そしてやっぱり、その場所に何か私を拒むものを感じて諦めた。



ハワイには、ホーンテッドな話がたくさんある。

自然のスピリットみたいなのもいるけど、そうじゃないのもいる。

特に海の近く。特に古い建物。

新しく見えても、古い場合があって、見た目ではわからない。

我が家にも何かがいるけれど、どちらかというと自然スピリットに近い。

こちらの周波数が低くなると、てきめんそうじゃないほうのが来るから、

日常的にいろいろ混ざっているんだろう。

私は霊感が強いわけじゃなく、むしろ鈍感でよかったと感謝しているぐらいなのだが、

どうもハワイだと、私のアンテナの具合が変わるようなのだ。


そろそろ髪を切りたいと思う。

ワイキキ以外で、日本人美容師で、ホーンテッドじゃない場所で、

リーズナブルなお値段の美容室。

あるかなあ。自信なくなってきた。




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