太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

奇跡

2015-01-29 22:15:21 | 日記
少し前の話になるが、海に潜ったライフセイバーが

海底の岩から突き出している人の足を見つけた。

近くに寄ってみるとそれは 義足 で、

アメリカ本土から来た旅行者がなくしたものだとわかり、

無事に本人の元に返された、という記事が新聞に載っていた。

義足というのは100万円以上するらしく、本人は相当喜んだと書いてある。

岩から突き出している人間の足を見つけたライフセイバーは、どんなに気持ちだっただろう。

私なら確かめる勇気もなく、誰か応援を呼んだなあ。


広い広い広い海の中の、たった一つの義足が見つかるのは奇跡だろう。

遠浅の海で落とした万歩計ですら、見つからない。


世界中で毎日奇跡は起きていると思うが、

忘れられない話がある。知っている人も多いだろう。

詳細は記憶違いがあるかもしれないけれど、

結婚指輪をなくした人が、結婚記念日の食事のときに魚をさばいていたら、

その魚のお腹から、なくした指輪がでてきたという。

義足もスゴイが、広い広い広い海の、おびただしい数の魚の中から、

たった1匹の魚を、その人が手にする確率はどのぐらいだろう。


見つかるべきものは見つかるようにできていて、

見つからないものは、見つからないでいいのだ。きっと。

冷蔵庫から消えた栗蒸し羊羹も、ペットシッター先でなくした私のぱんつも、

(ぱんつは後日出てきたけども)、なくさないようにしまったはずの東名高速道路のチケットも

(あぁ、この話もいつか書いてもいいかも)、盗まれたボディボードも、それから…この辺でやめとくか。



パワーストーンでオリジナルのブレスレットを作ってもらうのが、内輪でブームだった時、

その石が必要でなくなると、糸が切れたり、なくなったりするといわれていて、

実際にある時突然、プツリと切れたことがあった。

そうなったら無理に直さないで土に返すといいらしい。



おとぎ話のようなことだけが奇跡じゃない。

私という存在が、この地球とこの身体を選んで生まれてきたのも奇跡だし、

電池もないのに、血液を作り身体中を巡らせ、呼吸し食べ物を消化し、

栄養を吸収し老廃物を出し、悪いところを直し、一瞬も休まず働いている細胞も奇跡だ。





この世界は、不思議でおもしろいことに満ちている。



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