太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

知らないけど知っている

2017-07-10 09:25:27 | 日記
私の好きな映画トップ10は、そのときそのときで微妙に入れ替わるが、

「フォレスト ガンプ」は必ず入っている。

自分にとって好きな映画は、本と同じで、

何度も繰り返し観ているうちに、新しい気づきがあったり、見方が変わることもあるし、

同じ場所で同じ感動や笑いを楽しむ、水戸黄門的な映画も、それはそれでまたいい。



何度観たかわからないフォレスト ガンプを、テレビで放映していたので観た。

フォレストのお母さんが言った。

「Life is like a box of chocolate.You never know what are you gonna get」
(人生は一箱のチョコレートみたいなもんよ。何のチョコを取るかわからないもの)



これは私が好きな場面なのだけれど、今日はやけに身にしみた。

ぼこぼこしているのでアーモンド入りかと思ったら、違ったり。

さっきヌガーがあったから、これは違うだろうと思ったらヌガー入りだったり(ヌガー苦手)。

ラズベリージャムが食べたかったのに、意外とミントが美味しかったり。




冒険して、まずいチョコレートを食べてしまうより、慣れた味を食べ続けるほうがいいという気持ちは

きっと誰にでもある。

私もそうだったし、今だって同じだ。

けれど、今日は違うことに気づいた。



そのチョコレートって、実は全部自分があらかじめ用意してきた、自分へのプレゼントなんじゃないの?


人生を始める前に、おおまかなシナリオを決めてくるという考えが、私は好きだ。

ただそれは、起きることが絶対的に決まっているというよりも、自分が何を選ぶかで

その先が分かれていく、というのがいい。

地球に人間として生まれる自分に、わくわくしながらいろんな味のチョコレートを詰めたのに

そんなことも忘れて、ヌガーを取ってしまっただの、ナッツは歯にはさまるから嫌だだの、

ラズベリージャムがないのは不公平だの文句ばかり。

全部がラズベリージャムだったら、それはきっとつまらない。

「美味しい」を味わうためには、「美味しくない」が必要。

「美味しい」が「すごく美味しい」になるためには、「まあまあ」「あまり好きじゃないかも」があったほうがいい。

まずいチョコはもう食べたくないから、いつまでもこのチョコを大事に食べていようと、私なんかはすぐ思う。

そうやって守りに入って、うずくまっていると、強制的に次のチョコを選ばねばならないような事態になり

なかばヤケになってチョコを選んできた。

カカオ98%ぐらいの、甘くもなんともないのもあった。

食べたこともない、おいしいピーナツバター味のもあった。

最初だけ甘くて、あとで口の中でパチパチ爆発するのもあった。





人生は、一箱のチョコレートだ。

何を取るか、わからない。

けれど、それはみんな自分が選んで詰めてきた。

一番大事な自分のために作った、最高の詰め合わせ。

だからほんとはハズレなんかない。

何が起きるか知らないけど、知っている。

知っているけど、それを知らないからおもしろい。

そそっかしい私のことだから、ちょっと変わった味のを多めに入れちゃったかもしれないが

変わった味もそれなりに楽しめたら、チョコレートの上級者になれるんだろう。







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