毎日多くの人と接していると、いろんなタトゥと出会う。
日本の中に住んでいたから知らなかっただけで、世の中にはたくさんの人が
いとも気軽にタトゥを彫る。
感覚でいえば、ピアスみたいなものなんだと思う。
ピアスすら怖くてあけられない私には、生涯理解できない。
三十代とおぼしき男性が、ランニングスタイルのシャツを着ていて
その背中の両肩の部分に、梅の花と竹を背景に漢字を彫ってある。
日本人であることの性で、看板だろうがTシャツだろうが、日本語をみかけるとつい読んでしまう。
私は右肩の字を見て、思わず二度見した。
そこにはこう書いてあった。
幅
いったいこれはどういう・・・・・
熟語を好んで彫る人も多いので、左肩とあわせて何かの言葉になるのかと思い、左を見ると
縁
幅縁・・・
うーん。
これはもしかすると、いや、もしかしなくても
福の間違いでは?
外国人の漢字タトゥのおもしろさは、日本語を知らない人が彫っていて、当人もまた知らないというところにある。
以前にも書いたけれど、百本という名前の日系の人が、自分の名前を首の後ろに彫ったら 「首本」 になっていた。
彫ってある場所が首だけに、10倍笑える。
しかも日本人の同僚に指摘されるまで気づかなかった。
襟のあるシャツを着ると、ちょうど「首」という字だけが見えて、「まあ、間違いじゃないしね」と同僚に慰められているそうだ。
さて、その「幅」さん。
彼はふくよかな体つきで、幅という漢字が似合うし、
幅のある縁に恵まれる、とこじつけられないこともないし、
6センチ四方ぐらいのでっかい字で、どうせ彫りなおしもきかないし。
「縁」が 「緑」 じゃなくてよかったねというしかないだろう。
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日本の中に住んでいたから知らなかっただけで、世の中にはたくさんの人が
いとも気軽にタトゥを彫る。
感覚でいえば、ピアスみたいなものなんだと思う。
ピアスすら怖くてあけられない私には、生涯理解できない。
三十代とおぼしき男性が、ランニングスタイルのシャツを着ていて
その背中の両肩の部分に、梅の花と竹を背景に漢字を彫ってある。
日本人であることの性で、看板だろうがTシャツだろうが、日本語をみかけるとつい読んでしまう。
私は右肩の字を見て、思わず二度見した。
そこにはこう書いてあった。
幅
いったいこれはどういう・・・・・
熟語を好んで彫る人も多いので、左肩とあわせて何かの言葉になるのかと思い、左を見ると
縁
幅縁・・・
うーん。
これはもしかすると、いや、もしかしなくても
福の間違いでは?
外国人の漢字タトゥのおもしろさは、日本語を知らない人が彫っていて、当人もまた知らないというところにある。
以前にも書いたけれど、百本という名前の日系の人が、自分の名前を首の後ろに彫ったら 「首本」 になっていた。
彫ってある場所が首だけに、10倍笑える。
しかも日本人の同僚に指摘されるまで気づかなかった。
襟のあるシャツを着ると、ちょうど「首」という字だけが見えて、「まあ、間違いじゃないしね」と同僚に慰められているそうだ。
さて、その「幅」さん。
彼はふくよかな体つきで、幅という漢字が似合うし、
幅のある縁に恵まれる、とこじつけられないこともないし、
6センチ四方ぐらいのでっかい字で、どうせ彫りなおしもきかないし。
「縁」が 「緑」 じゃなくてよかったねというしかないだろう。
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