太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

恥じらい

2018-06-07 19:08:22 | 日記
ビロウな話なので、お食事中の人は気をつけて。



職場のトイレは、男女とも入り口のドアを開けておくことになっている。

むろん、中にある2つずつの個室のドアは閉める。

そこに入るための、トイレと書かれたドアを開けておくのだ。

1日に数百人単位の人々が使うため、長蛇の列になる。

それをいちいちドアを開け閉めするのもうっとうしいし、防犯の意味もあるかもしれない。

アメリカの公共トイレは、ドアの底辺が床から30センチ以上ある。

だから、中にいる人の足が見える。

入り口のドアを開けておくと、トイレの前を通りかかった人から、足が見える。

たまに、それが嫌なのだろう、入り口のドアを閉める人がいる。

今日も、白人のお上品そうなご婦人が

「なんか丸見えみたいで恥ずかしいから閉めるわ」

と言ってドアを閉めた。

私は隣の個室を使っていたのだが、ご婦人が入った隣の個室から



ブブーーーーッ ブホッブボボッッ



と、盛大なオナラが響いてきた。

続いて派手に鼻をかむ音。

用をたしたあとで、締めのオナラが1発。

わかる。出もの腫れもの仕方がない。ためておくと体に悪い。

しかし、外から足が見えるのは恥ずかしくて、豪快なオナラは恥ずかしくないのか。

アメリカの人は、我が下半身から出る音に鈍感だ。

オシャレして気取ってトイレに入ってきて、中でブーブーなんてのは普通にある。

用をたすときの音を消すために2回水を流す日本人がいる、

まして『音姫』などという機械は、まったく理解に苦しむところだろう。

トイレはそもそも、そういうものを出す場所であるという認識なのではないか・

用をたせば音が出る、オナラをすれば音が出るのは当然で、それをなぜ隠す必要がある。

みんなトイレでしていることは同じじゃないか。

そんなところじゃないかと思う。



アメリカの開放的なトイレは、慣れると平気だ。

私はすでに、ドアが床まできっちりある日本のトイレは、息苦しいような気持ちになる。

さらに、日本だと家庭のトイレはたいてい個室でトイレだけの空間になっている。

ここでは、トイレは「バスルーム」と言われるとおり、お風呂・洗面の一部なので

日本のようにプライバシーが保たれない。

そして、どうなるか。



夫が歯を磨いている横で、私はトイレを使っていた。

口をすすいだ夫が言った。

「あなたさ、昔は 見ないで って言ったよね」

「そうだっけ(とぼけたふり)」

たしかにそういうときもあった。

思い返せば、こんな私にも、用をたす音を聞かれるのが嫌で、なんとか音が出ないように苦心していた

恥じらいの時代もあった。

ドライブ中に、尿意を催したが、それを言えずに辛かった可愛い時代もあった。

公共のトイレで、2度流しをしていたときだってあったのだ。

それが今はどうだ。

オナラだけは、出そうなとき、誰もいないところにいく恥じらいはかろうじてある。

夫の隣で豪快なやつを平気でできるようにだけはならない、と私は思っているのだけれど

「天地神明にかけて言い切れるか」と言われると、黙るしかないのである。















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