太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

日焼けの認識

2018-06-19 20:02:22 | 日記
日焼けをしないように気をつけるのは、日本人女性だけかもしれないと思うことがある。

日本でも、30年以上前には小麦色の肌の夏目雅子がポスターになったこともあったが

肌を焼くと、シミになるばかりか、皺の元にもなることが知られるようになり、

日本は全国的に『美白』の時代に入り、いまも続いている。


ところが職場にくるお客たちも、同僚達も、まったく日に焼けることを気にしない。

昨日はビーチで昼寝しちゃったとか言って、茹でタコみたいな顔をしてくる。

地元生まれの同僚達は、少し浅黒い肌を持っていて、多少は紫外線に強いかもしれない。

でも白人の同僚たちは日本人よりも紫外線に弱いはずだ。

それなのに、日焼け止めも塗らずにガンガン焼く。

それもティーンエイジャーではない、40に手が届くような年齢で、だ。

昔、サーフィンが好きな友人は、シミがわからなくなるぐらい焼けばいい、と言っていたが

シミは、そんな生易しいものではない。

焼けた肌より、シミはもっと濃くなって、残る。

そういう人たちを、毎日私は見ている。

ただ、黒人の人たちは別だ。

あの人たちは、すでに紫外線に対する免疫が肌に備わっているにちがいない。



数年後、焼いた肌のツケは必ずくることを、情報が氾濫している現代で、知らないはずはないと思うのだけど

彼らの認識はどうなっているんだろう。

ドラッグストアには、SPF50は当たり前で、SPF100まで日焼け止めがずらりと並んでいるが

いったいあれは誰が使うというのだ。





ハワイの紫外線は、日本の何倍にもなる。

肌が老化するだけじゃなく、皮膚がんになる人もハワイは多い。

私は、海に行くときはもちろん、出かける時にはなるべく日焼け止めを塗る。

それでも、薄紙を重ねるようにして焼けていく。

日本から来た人が、「焼けてないですね」と言ってくれることがあるが

それは『ハワイに住んでいるわりには』という但し書きがあっての言葉だと思う。

部屋に飾ってある、結婚式の写真を見て、

「白かったねえ」

と夫がしみじみと言う。

私のニックネームの『シロ』は、名前にひっかけて、肌が白いシロでもあったのだ。

ええ、昔の話。


白人の女性が早く老けるのは、肌質の問題ではない。たぶん。

日本から来る旅行者が、手甲のような長い手袋をし、仮面のような帽子をかぶっているのを、

あるいは私が日焼け止めを塗っているのを見て、同僚達は不思議がるけれど

あとで笑うのはあたしらだからね、と思っている。












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